お土産を買ってハワイを守ろう!「ワンワンワン・ハワイ・プロジェクト」に注目
ハワイはご存知のとおり、海外からの観光客が非常に多く、年間約830万人が訪れる人気のリゾート地です。(2014年時点、Hawaii Tourism Authority データより)
そんなハワイで話題になっているのがハワイ州観光局公認の『111-HAWAII PROJECT(ワンワンワン・ハワイ・プロジェクト)』。
ハワイはご存知のとおり、海外からの観光客が非常に多く、年間約830万人が訪れる人気のリゾート地です。(2014年時点、Hawaii Tourism Authority データより)
そんなハワイで話題になっているのがハワイ州観光局公認の『111-HAWAII PROJECT(ワンワンワン・ハワイ・プロジェクト)』。
111とはそれぞれ、観光客・地元企業・地域社会を表していて、観光客(1 Hand)が地元企業(1 Heart)の価値ある商品を購入することで満足し、売上の一部がハワイの環境と文化(1 Home)の保護活動をする団体へ寄付されます。観光客・居住者・地元企業みんながハッピーになるプロジェクトです。
「少しでもハワイへの恩返しができないか、その思いから111-HAWAII PROJECTは生まれました。」こう話すのはこのプロジェクトを立ち上げた、ハワイのデザイン会社クラレンス・リー・デザイン代表のクニ・ヤマモトさん。
なんと、クニさんは大阪出身の日本人!
2005年にハワイに渡り、ハワイデザイン界の巨匠、クラレンス・リー氏のもとで経営に参加。2007年リー氏の引退の際に後継者として任命されました。
その後の活躍もめざましく、ハワイ最大の広告・デザインアワード「PELE AWARDS」にて8年連続で表彰されるなど、ハワイ・アメリカ本土の賞を多数受賞しています。
華々しい経歴ですが、ハワイに渡ってからの数年はデザイナーたちからはなかなか信頼されず、「日本人が来て、何を言うてるのや!」という感じだったよう。
とにかく誰にも負けないくらいの情熱で仕事に取り組む姿勢を見せることで、少しずつ信頼を得られるようになったそうです。
「ハワイの人々は、心のベースに❝アロハ精神❞を持っていますので、全てを受け入れる愛、感謝や思いやりの心があります。世界中からの移民の集まりで、得意な環境でもあるので、日本にいる時よりも、様々な人との出会いが非常に多く、それによって❝人間として成長できた❞ということを実感しています。仕事をするうえで、言葉の壁や考え方の違いなどに本当に苦労しましたが、これまでやってこられたのはクライアント、ベンダー、スタッフなど、ハワイの人々のおかげであり、地元ハワイには感謝の思いでいっぱいです」
さらに具体的にこのプロジェクトを立ち上げた経緯をうかがうと、ハワイのローカルビジネスに関しての厳しい現状が見えてきました。日本人から見たハワイは楽園のイメージがありますが・・・
「太平洋の真ん中にある島では何をするにも輸送コストがかかってしまいます。また、多くのビジネスが観光業に依存しています。実際にビジネスを立ち上げては潰れていく会社をこれまで数多く見てきました。
また、私たちのビジネスに関して言うと、ハワイには家族経営などの中小企業が非常に多く、ご相談にこられても、予算的な部分でどうしてもお断りするしかないというつらい経験を繰り返してきました」
このままではハワイの50年、100年後はどうなってしまうのか。地元に根ざし真剣にビジネスをしている中小ローカル企業が元気になり、住んでいる人が幸せにならなければハワイの将来はないのではないか。クニさんは危機感を持ちます。
少しでもハワイへの恩返しができないか、移住してきた日本人だからこそできることがあるのではないかと自問自答し、クラレンス・リー・デザイン創業50年をきっかけに、第2の故郷であるハワイで111-HAWAII PROJECTを立ち上げました。
ハワイで生活をし、ビジネスをする日本人のクニさんだからこそ、外からの視点と中からの視点を持っています。観光客が何を求めているのか、居住者にとって何が幸せなのか、地元企業が何を願っているのかを理解することができるのです。
地域活性化と聞くと地元の方が取り組むイメージがありますが、居住者だからこそ気づくことがたくさんあるのかもしれません。
プロジェクトロゴがついたパッケージ商品を購入するだけで私たちも簡単にプロジェクトに参加できます。オアフ島のワイキキ・ショッピング・プラザ地下にある「Travel Plaza」にショールームがあるので、ハワイに行かなくても公式オンラインショップから購入ができます。
リンク先 www.111-hawaii.com/ja/shop
※ハワイからの送料がかかります。