髙砂堂の『りんごもち』と郡司庸久さん・慶子さんの器

第22回 髙砂堂の『りんごもち』と郡司庸久さん・慶子さんの器

こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは秋田銘菓で知られる髙砂堂さんの『りんごもち』です。季節の果物に目がなく、この季節はりんごがはずせません。果物はもちろんですが、お菓子も気になるので、こちらを取り寄せてみました。

包み紙に描かれている建物は本店です。
箱のラベルやお菓子の包み紙がレトロな絵柄で、とってもかわいらしい。

創業は明治27年、すでに100余年の歴史を持つ髙砂堂さん。りんごを使った商品の歴史も長く、もともとは、りんご園を経営していた創業者が、売り物にならないりんごを加工することを考えたのが始まり。当時、砂糖を扱うには国の許可が必要だったことから、菓子製造業の免許を取得し、創業したそうです。包み紙に描かれている建物は本店です。大正期に改築されて、現在は「国登録有形文化財」。ホームページにはその変遷が掲載されています。宮大工が手掛けただけあり、とても趣のある建物です。また、天皇皇后陛下がご来県された際にお茶受けで召し上がられて、お土産に買われたとのこと。歴史ある秋田銘菓にふさわしいエピソードです。

さて、りんごが大好きなので気になった『りんごもち』。その風味は、食べる前から楽しめます。箱を開けた途端にふわ~とりんご独特の香りが広がります。中に並んでいたのは、4cmほどの小さなお菓子。ひとつ持ち上げると、その柔らかさにびっくり! 羽二重餅の名にふさわしい柔らかさ。材料には、秋田県産の白玉粉と秋田県産のりんご果汁を使っています。口にすると、トロッとした食感に、ほのかなりんごの香り、そしてやさしい酸味と甘さが広がります。どこか懐かしさがある味はお年寄りにもおすすめですし、味も食感も大きさも食べやすいので子どもにも。箱のラベルやお菓子の包み紙がレトロな絵柄で、とってもかわいらしい。そんなところもいいですね。

郡司庸久さん、慶子さんご夫妻の作品です。ご主人が器をつくり、奥様が模様をあしらっています。

今回の器は、郡司庸久さん、慶子さんご夫妻の作品です。ご主人が器をつくり、奥様が模様をあしらっています。郡司さんの作品に出会ったのは10年ほど前。いくつか持っているのですが、この器は、よくうかがう鎌倉のギャラリー onari NEARさんで、最近個展をされていた際に購入しました。直径は12.5cm、和テイストのなかに、エスニックさや洋風さを感じ、どんな料理にも使えそうと思いました。色合いも落ち着いているので、これから冬の料理にも活躍しそうです。

さて、我が家の食卓を少しご紹介。
11月の後半は、「おろぬき」をよく食べます。おろぬきは、冬大根の成長過程で抜いた葉です。とても柔らかいのです。刻んでジャコや梅干しと炒め、ご飯と一緒にいただきます。キャベツや白菜の代わりに、餃子の具材にしてもおいしいですよ。私の住んでいる場所は、三浦大根の産地なので、おろぬきはたくさん売られています。冬の大根の葉とはちょっと違う味が楽しめるのです。

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