紫野和久傳の『れんこん菓子 西湖(せいこ)』とアンティークの漆器

紫野和久傳の『れんこん菓子 西湖(せいこ)』とアンティークの漆器

こんにちは、飛田和緒です。今回は、京都の料亭として有名な和久傳さんの紫野和久傳から『れんこん菓子 西湖』をご紹介します。夏のおもたせの定番で、とっても好きな和菓子のひとつなので、お取り寄せしました。

明治3年に京都・丹後峰山町で旅館として始まった和久傳。その後、京都市内に移り料亭として舌の肥えた食通たちに愛される店になりました。そして料亭の味を家庭でも食べていただきたい、という想いから、おもたせのためのお店・紫野和久傳が生まれたそうです。高級料亭として有名ですが、日本の食や文化のすばらしさを後世や海外に伝えていく活動や、地域活性化のための活動、子どものための論語塾などの活動もされています。誰かをもてなす、思いやるという気持ちは、旅館の時代から続いているのでしょう。

『れんこん菓子 西湖』も誰かを思いやって贈りたくなる和菓子です。通年販売されていますが、笹に包まれた様相が涼しげなので、夏によく手土産にいただきます。笹でくるんで竹皮で結んでいる丁寧な仕事が、和久傳さんらしいシャレたところ。なかでもカゴ入りは御使い物にもぴったりです。

このお菓子の特徴は、何といっても“蓮根”。初めて食べる方には「これが蓮根!?」という驚きがあり、会話のきっかけにもなりますよ。蓮根そのものではなく、でんぷんの蓮粉を使っています。葛とは違い、口当たりはとてもなめらかですがもちもちしていて、包丁では切れない独特のやわらかさ。ですので、食べ方は、笹を開いてパクっとツルっと口にします。お行儀がよいとは言えませんが、そのほうがおいしくいただけるのです。
味は、和三盆のコクのある甘さで、甘ったるさがありません。ほのかな笹の香りも楽しめ、日本料理の奥深く上品な味わいが伝わってきます。何度食べてもおいしいので、2個続けて食べてしまいますが、本当はじっくり味わったほうがよいのでしょうね(笑)。

今回の器は、20年程前に京都のお店で購入したアンティークの漆器です。お店には何十枚もあって、それぞれ異なる絵柄のモチーフは植物でした。バラ売りだったので、1枚1枚お店で吟味して6枚選んだことを覚えています。こちらの絵柄は「つゆくさ」。ほかに持っているのは朝顔、わらび、すみれ、椿、バラと不明の植物。一辺が21cmの手頃な大きさなので、お菓子やおつまみをのせたり、お正月にはおせちを少しずつのせたり。仕舞い込まないように、季節に合った絵柄を意識してちょこちょこと使っている、ちょっと風流なセットです。

<気になる和菓子>

れんこん菓子 西湖(竹籠 10本入り)

価格:3,348円/10本入り(税込、送料別)
賞味期限:4日
店名:紫野和久傳 堺町店
住所:京都市中京区堺町通御池下ル東側
電話:075-495-5588
営業時間:10:00~19:30
定休日:なし(年末年始を除く)

紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報になります。

<撮影/山川修一(扶桑社)、取材・文/田中ゆう子(扶桑社)>

飛田 和緒

飛田 和緒料理家

家庭料理や保存食などを中心に、日々の食卓で楽しめる料理をつくり続けている。テレビ、雑誌で活躍するほか、年間数冊の書籍を上梓。第1回料理本大賞受賞の『常備菜』(主婦と生活社刊)のほか、ロングセラーの『[新版』私の保存食手帖』(扶桑社刊)など、著書はおよそ100冊に上る、ほか共著も多数。

関連タグ:京都連載手土産スイーツ和菓子

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