みなさん、こんにちは。インナービューティープランナーの津島よしえです。
私は石川県金沢市在住でインナービューティーダイエット協会のぬか床レッスン、ビジョン手帳講座を行っています。また、今年の冬からローチョコレートレッスンも開催する予定です。
発酵食品 石川県 福光屋の「三年熟成 福みりん」
私の生まれ育った石川県は日本海に面していて海の幸が豊富にとれ、のど黒・甘エビ・香箱カニ・寒ブリ等が特に有名ですが、昔から発酵加工品も多く作られています。地酒、大野醤油、味噌の他、いしり(ナンプラーのような魚醤)、魚の粕漬け等この地特有のものも多数あります。1年中雨が多くカビに適した湿度の気候であり、名水・霊水を汲める質の良い水が多いこと、米栽培がさかんであることが、発酵に最高に適した環境であったため、発酵食文化が発展したと言われています。
今回は、金沢で最も長い歴史を誇る酒蔵「福光屋」の三年熟成 福みりん(本みりん)を使った料理をご紹介します。
みりんは、和食によく使われる調味料の1つです。醤油・砂糖・酒とセットで使われる事が多いのですが、「みりんは何のために使うのか? 省いては駄目なのか?」と考えた事はありませんか? みりんは料理に加えると次のような働きをしてくれます。
① 食材の臭みとりと煮崩れ防止
② 照りと旨味を食材に与える
③ 自然で上品な甘みを料理に加える
④ アルコール効果により味が素材に早く染み込む
このようにみりん1つだけで沢山の素晴らしい効果をもたらしてくれます。難しい技術や高価な食材をあれこれ使うより、いいみりんを使用しただけでグッとお料理が美味しく仕上がるのですから、使わない手はありません。
ここで注意したいのが、みりんには「本みりん」と「みりん風調味料」の2種類がありこの2つは別物であるということ。
本みりんはもち米・米麹・焼酎(又はアルコール)のみで造られて、アルコールが14%前後含まれている酒類になります。先ほど挙げたみりんの働きによる効果は「本みりん」を使用した場合になります。一方、スーパーなどで安価に売られている「みりん風調味料」は、みりんに似せた調味料です。アルコールはほとんど含まれず糖類や塩分、人工的なうまみ調味調等で造られています。本みりんのように熟成はさせず、短期間で作られたもののため、安いのです。一度ぜひ本物のみりんを使ってみて下さい。使うといつもの料理がガラリと変わり、各段に美味しく仕上がります。
今回は、そんな本みりんを使った料理「蓮根と長芋のつくね」をご紹介します。
秋が旬の蓮根と長芋には腸内環境を整える食物繊維や、滋養強壮作用があるムチンが多く含まれています。また、黒酢には疲労回復効果があります。夏の暑さで弱った体を癒すためにぴったりな一品です。
ワンボウルで調理出来、お肉と違いすぐに火が通るためわずか15分程度で出来上がる簡単クイックレシピ。福みりんはコクのある甘味のため、砂糖なしでも甘く、黒酢と醤油と合わせるだけで、病みつきになるヘルシーな絶品タレに仕上がります。また、みじん切りにした蓮根のシャキシャキした触感とすりおろした蓮根と長芋のふわふわな触感のハーモニーが楽しめ、野菜嫌いなお子様にも好評です。このつくねは山芋を使っているため冷めてもふんわりと柔らかく、翌日にはタレがより団子に染み込み美味しくなるため、お弁当のおかずにもぴったりです。
「三年熟成 福みりん」を活用したレシピ『蓮根と長芋のつくね』
<材料> 2人分(6個分)
A つくねの種
・蓮根(すりおろしたもの)・・・40g
・蓮根(みじん切り)・・・10g
・長芋(すりおろしたもの)・・・50g
・シソ(みじん切り)・・・2枚分
・生姜 (すりおろしたもの)・・・適量
・塩・・・少々
B タレ
・三年熟成 福みりん(本みりん)・・・大さじ1
・黒酢・・・大さじ1
・醤油・・・小さじ1
胡麻油・・・大さじ1
シソ・・・飾り用2枚
<作り方>
① ボウルにAを入れよく混ぜ合わせる。
② フライパンに胡麻油を入れ熱し、大さじのスプーンでAをすくってフライパンの上に落とし、平たい団子状に整える。
③ 中火で焼き、両面に軽く焼き色がついたら、バットに移しておく。
④ ③のフライパンを洗わず、Bを入れみりんのアルコールを飛ばすため30秒程弱火で加熱しタレを作る。
⑤ ④にバットに移した③をいれ、タレを両面に絡める。
⑥ 皿に飾り用のシソを敷き、⑤のつくねを盛り付ける。
【おすすめの本みりん】
『三年熟成 福みりん』/株式会社 福光屋
https://www.fukumitsuya.com/category/SAKE_CATEGORY/43571.html
福光屋は1625年に創業した、金沢で最も長い歴史を誇る酒蔵です。霊峰白山の恵みである大量の雪溶水や1世紀前麓に降った雨水が地中をゆっくりと通り、ミネラルを含みながら流れる伏流水が、蔵の中から湧き出ており、福光屋の酒造りを支えています。自社製の米焼酎、こだわりのもち米、米麹のみを原料とし、3年以上熟成させた、本物のみりん。糖類は一切使用されていませんが、コクのある甘味のため、スイーツ作りなどにも最適です。福みりんは、改良を重ね続け2016年にリニューアルし米麹の使用量が約2倍となり、より美味しくなっています。また、福光屋の本みりんには通常の「福みりん」と7年熟成のみりん「黒味醂」もあります。お料理に合わせて使い分けると味の幅が一段と広がります。料理好きの方への贈り物としても人気です。
★器★
石川県能美市にある「九谷青窯」の九谷焼の器を使いました。九谷焼は山水や花鳥などを赤・黄・緑・紫・紺の5色で絵付けされた金沢を代表する豪華絢爛な焼き物ですが、九谷の伝統を汲みつつ、「料理の映える日常食器」をコンセプトに従来のものとは一線を画した器を九谷青窯は作り続けています。全国から集まった十数名いる陶工さんは20代~30代が大半を占め、弟子制度や上下関係はなく入社したらすぐに自分でデザインから器作りの全ての工程を行う珍しい工房だそう。和にも洋にも合い、北欧のデザインにも合う和食器たち。1点1点がひとりによる手作業のため、大量に店舗へ出回る事はなく、出会ったら運命。迷わず買いたい器です。