こんにちは。大阪在住 管理栄養士 / インナービューティープランナーの前田美樹です。
今回は、夏の疲れを癒す発酵調味料をピックアップしました。いますぐ使える簡単活用レシピも合わせてご紹介しますので、ぜひご活用ください。
発酵調味料26 純米酢
★おすすめの発酵調味料★
『純米酢』
お酢にはたくさんの種類があります。どんなお酒でも発酵させればお酢になるので、世界を見渡せば、ワインビネガー、バスサミコ酢など、材料も作り方も様々なものが存在しています。
日本で昔から造られていて、ポピュラーなのが日本酒から造る「米酢」です。お酢1リットルにつき米が40g以上入ったもので、その中でも米のみで醸造したものを「純米酢」と呼びます。
一方「穀物酢」とは、1種類または2種類以上の穀物から造られるお酢で、米、酒粕、麦、とうもろこし、豆などが原料として使われます。原料から酒を造る代わりに醸造用アルコールを添加することが多く、安価で手に入ります。
そして、お酢には体に良い効果や活用方法がいろいろとあります。
<お酢の効果>
・減塩にひと役
料理全体の味を引き立たせる効果があるので、塩分控えめでも味がぼやけずおいしく仕上がります。
・脂っこい料理をさっぱりさせる
お酢に含まれる酢酸には脂の粒子を均一にする働きがあるため、脂っこさを和らげる効果があります。また、加熱調理の場合は、火を通すことでお酢の旨みやコクが凝縮されるため、料理がおいしく仕上がります。
・素材を長持ちさせる
強い酸性という性質が、食中毒の原因となる細菌の増殖を防ぐことができます。傷みやすい魚をお酢でしめたり、お酢を加えたマリネ液に食材を漬け込んだりすることで、料理が傷みにくくなります。
<お酢の活用法>
・キッチンペーパーに染み込ませて、お弁当箱や作りおき容器をさっとひと拭きしておくと、防腐効果が期待できます。
・里芋などのぬめりをとるには、水に少量のお酢を加えて下ゆですると効果的です。
・曇ったガラス食器を、酢水で洗うとピカピカになります。
★活用レシピ★
『さっぱり白和え』
<材料>2人分
さつまいも・・・40g
にんじん・・・20g
枝豆(さや付き)・・・50g
A
木綿豆腐・・・200g
白すりごま・・・大さじ2
純米酢・・・大さじ1
味噌・・・大さじ1
塩・・・少々
<作り方>
1. 木綿豆腐は、キッチンペーパーで包み重石をしてしばらく置き、水切りする。さつまいも、にんじんは8mm角に切る。枝豆はさやの端をハサミで切り、塩(分量外)で揉む。
2. 鍋で湯を沸かし、1を入れて3分ほど茹で、ざるにあげて冷ます。枝豆はさやから実を取り出す。
3. すり鉢にAを入れ豆腐がなめらかになるまですり、2を加えて和える 。
★おすすめの純米酢★
「富士酢プレミアム」/飯尾醸造
https://www.iio-jozo.co.jp/
京都宮津で明治26年創業の老舗が、20年来夢見てきた「大吟醸のように繊細で、しかも旨みがあるお酢」として造られたのがこちらの商品。無農薬米を「米酢」と表示できる量の8倍も使用し、昔ながらの古式「静置発酵」と「長期熟成」をさらに極めた極上の純米酢。単に酸っぱいだけでなく、格別ふくよかな味わいであることを実感できる一品です。
★器★
今回使用したのは、淡路島在住 岡本純一さんという作家さんの器「Awabi ware」のものです。優しい黄色と花が咲いたようなデザインが、食卓を彩ってくれます。