食日記4月

【4月の食日記】

〇月×日
今や最高峰といわれる「日本橋蛎殻町すぎた」。2004年に日本橋橘町都寿司として東日本橋にオープンした当時は、テーブル席もあり、カウンターでも喫煙可だった。アウグスビールはこのころからあったけれど。とにかくコハダが美しく、マグロも上質で、握り5000円、おまかせ9000円であそこまで美味しいというのは衝撃的としかいいようがなかった。しかも二番手には今の館林「恵三」のご主人が。2007年に禁煙化に踏み切り、名店への道が加速していった気がする。
あれから14年が経ち、場所も立場も注目度も劇変したが、杉田さんの進化は止まらない。コハダの余韻はさらに長く、マグロの背トロは深みがあり、驚く程肉厚のカスゴからは丁寧な仕事ぶりがにじみ出る。最近は有名店の子息の入門が多いのもよくわかる。可能な限り、通いたい大事なお店だ。

とにかくコハダが美しく、マグロも上質
コハダの余韻はさらに長く、マグロの背トロは深みがあり、驚く程肉厚のカスゴからは丁寧な仕事ぶりがにじみ出る

SHOP INFORMATION
▶ 店名 日本橋蛎殻町 すぎた
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13018162/(食べログ)

〇月×日
3月にオープンした表参道のフランス料理店「レヴォル」へ。高木和也シェフは昨年まで渋谷の「キャリエ」で注目を集めていたが、オープンから14カ月で突然の閉店。料理好きを落胆させたが、わずか4カ月で復活した。アミューズでオシャレなパテバーガーなど、相変らず遊び心はあるが、料理はスズキのパイ包み焼きをはじめ、極めて正統派。この日食べた鹿の火入も抜群だった。オーナーソムリエ細野博明氏の安定感と愛嬌も楽しく、新たな形のグランメゾンを目指すという意気込みがひしひしと伝わってくる。1階のカウンターはバー使用も可。

料理はスズキのパイ包み焼きをはじめ、極めて正統派
この日食べた鹿の火入も抜群だった

SHOP INFORMATION
▶ 店名 L´Evol
▶ URL https://restaurant-bar-levol.onamae.jp/index.html

〇月×日
吉祥寺在住の方から、いいよ!と言われていたのを思い出し「みこし」で昼ビール。天井一面に貼り付けられている名刺を見て呆然としていると「それ、全部消防士のだから!」と。ご主人も消防団に所属していて、全国の消防関係者に最も有名なお鮨屋さんらしい。魚は全て天然ものとか。次はぜひ夜に来たい。

全国の消防関係者に最も有名なお鮨屋さんらしい

SHOP INFORMATION
▶ 店名 みこし
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13034967/(食べログ)

〇月×日
天才の名を欲しいままにしながら、昨年その生涯を閉じた澤口知之シェフ。「リストランテアモーレ」でシェフの右腕として活躍していた鈴木美樹さんは、目黒に「メッシタ」を開店。大人気店にしたのにあっさりと閉め、なんとご自宅を改造してレストランにしてしまった。それが「鈴木家」。限られた(そしてワインが飲める)人しか予約が出来ないが、もし誰かに誘われたら決して断ってはいけない。それくらい美味しく、楽しい。料理人の可能性を広げた店だろう。

なんとご自宅を改造してレストランにしてしまった。それが「鈴木家」
料理人の可能性を広げた店だろう

SHOP INFORMATION
▶ 店名 鈴木家
(その他情報非公開)

〇月×日
スペインといえば缶詰文化で有名で、オシャレなデザインや高級缶詰が多々あるけれど、これも形に惹かれて青山の紀ノ国屋で購入。イベリコ豚65%使用のランチョンミート。「スパム」をもっと奥深い味にしたイメージ。フライパンで熱を入れて朝はパンと。残りを昼の焼きそばに。

イベリコ豚65%使用のランチョンミート
スペインといえば缶詰文化で有名で、オシャレなデザインや高級缶詰が多々ある

〇月×日
料理家・宮川順子先生宅で愛農ポークでしゃぶしゃぶの会。正式には愛農ナチュラルポークといって、三重県にある全寮制の愛農学園農業高等学校で育てられた豚のこと。ストレスなく愛情たっぷりに育てられたためか、肉質がすばらしく、脂がなんとも甘い。今回は独占販売している「サカエヤ」の新保さんがご持参。さらにスーパー鍋奉行・マッキー牧元さんが鍋指導。肉が美味いと葱も〆ご飯も全てがうまくなる!

肉が美味いと葱も〆ご飯も全てがうまくなる!
正式には愛農ナチュラルポークといって、三重県にある全寮制の愛農学園農業高等学校で育てられた豚のこと

SHOP INFORMATION
▶ 店名 サカエヤ
▶ URL http://www.omigyu.co.jp/

〇月×日
FBで流れてきて、気になっていた渋谷の「松濤はろう」に。魅力的なご夫婦で営む日本酒メインの居酒屋。カウンター奥の壁面は白と黄緑の市松模様のタイルが全面に貼ってあり、とてもセンスがいい。おまかせで出てくる酒肴も飲兵衛のツボを押さえていてたまらない。「並木橋なかむら」(3月の食日記参照)系列の出身と聞いて納得。

気になっていた渋谷の「松濤はろう」に
おまかせで出てくる酒肴も飲兵衛のツボを押さえていてたまらない

SHOP INFORMATION
▶ 店名 松濤 はろう
▶ URL https://ameblo.jp/shoto-hello/

〇月×日
酒の肴は常に探しているのだけれど、最近のヒットはこの「はらんぼの黑胡椒焼き」。鰹のはらみの部分を使っているのだけれど、なんと原材料が鰹と黒胡椒のみという潔さ! しかも2本で200円台。あー日本酒が呑みたい。

最近のヒットはこの「はらんぼの黑胡椒焼き」

SHOP INFORMATION
▶ 店名 土佐のかつお屋
▶ URL http://www.tosano-katsuoya.co.jp/SHOP/na19.html

〇月×日
トマトが嫌いな息子と違い、トマトラブな娘のお弁当。この赤が使えるのはなんと色彩的に楽なんでしょう。というわけで、糖度10の「オスミックトマト」をサービスで。トマトジュースもあるのだが、原材料はトマトだけなのに、未体験の甘みにびっくり。

トマトラブな娘のお弁当
糖度10の「オスミックトマト」をサービスで

SHOP INFORMATION
▶ 店名 オスミック市場
▶ URL http://www.osmicichiba.jp/

〇月×日
新たにオープンしたリーデル銀座店のレセプションに。こちらはリーデルのグラスに合うワインもその場で買えるという、ありそうでなかったお店。この日は何と、ワインと鮨のマリアージュのトップランナー「鮨からく」の戸川さんが実践してくれるという僥倖に、参加者全員がうっとり。さらに幸せなことに、夜は東京ミッドタウン日比谷の「鮨なんば」へ。ひとりひとりに配られるメニューには、ネタと酢飯の温度が明記してある。今までそれほど意識していなかっただけに新鮮で、難波さんのしっかりした鮨がより旨く感じられた。

この日は何と、ワインと鮨のマリアージュのトップランナー「鮨からく」の戸川さんが実践
夜は東京ミッドタウン日比谷の「鮨なんば」へ

SHOP INFORMATION
▶ 店名 リーデル銀座店
▶ URL https://www.riedel.co.jp/shop/ginza/

SHOP INFORMATION
▶ 店名 鮨 からく
▶ URL http://ginza-karaku.com/

SHOP INFORMATION
▶ 店名 鮨なんば
▶ URL https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/jp/restaurants/31700/

〇月×日
スターシェフ番付があるなら、3本の指に入るであろう有名シェフ、山田宏己さんの新店「テストキッチンH」のお披露目会へ。店名からして小さい店だろうと思っていったら、びっくり。100席はあろうかという広々とした店内と、舞台のような素晴らしいオープンキッチン。これでコース5800円から。いかにも山田シェフなお店だけれど、最近低迷気味のイタリアン復活の予感も。

舞台のような素晴らしいオープンキッチン。これでコース5800円から
山田宏己さんの新店「テストキッチンH」のお披露目会へ

SHOP INFORMATION
▶ 店名 テストキッチンH
▶ URL https://www.facebook.com/Test-Kitchen-H-テストキッチン-エイチ-189335155008423/

〇月×日
20年振りくらいで曙橋の「敦煌」に。穏やかな奥様とザ・職人のご主人が作り上げる空気感は相変わらず素晴らしい。相当な予約困難店になったのもわかる気がする。幸いなことに、この時期しかないニラそばも堪能!

20年振りくらいで曙橋の「敦煌」に
この時期しかないニラそばも堪能!

SHOP INFORMATION
▶ 店名 敦煌
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13000935/(食べログ)

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter