〇月×日
4月3日、分とく山の隣にオープンした「南麻布 鮨よし田」。
先に来ていたお客さんへの握りを眺めていたら、白えびにサマートリュフをかけたり、すみいかにキャビアをのせたり。
ありゃ、流行り系かと一瞬後悔。
さらにワインペアリングにしたところ、泡、赤、白、白、ロゼと5種のグラスが目の前に。
斬新な提供方法に不安を覚えたものの、これが思いのほか!
1センチくらいの高さに盛られたキャビアは食べ応え十分で、もちろんシャンパンと抜群に合う。ちなみにウニもてんこ盛り。
「鮓ふじなが」仕込みのマグロは赤で。なるほど、いちいち注いでもらうストレスはなく、自分のペースで楽しめる。
最後の手巻きの海苔に至るまで、恐らくネタは極上。
氷式の冷蔵庫は、鮨好きならご存知のアサクラ。
なにより、ご主人に味がある。飄々としていながら、言葉の端々に覚悟が感じられて忘れ難いキャラクター。
令和で弾けそうな一店だ。
【5月の食日記】
SHOP INFORMATION
▶ 店名 鮨よし田
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13233400/
〇月×日
ふと油断すると、すごい店が出来たり(消えたり)している中野ブロードウェイB1。こちら立川の有名店の支店「レインボウスパイス カフェチャイストール」は2017年1月オープン。いつの間に……。
カリープレート1400円。チキンマサラと珍しいポークビンダルーをチョイス。
合い掛けって素敵だ。
スパイスの香りが鼻腔に残り、お腹は思いのほかスッキリという、絶妙の食後感。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 Rainbow Spice Cafe Chai Stall
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13203753/
〇月×日
そのガッツとフットワーク、さらに愛嬌で若手鮨職人のリーダー的存在でもある四谷「後楽寿司やす秀」へ。
移転を機に挑戦し、試行錯誤していた羽釜を使った酢飯も安定。シャープだけれど主張し過ぎず、とてもいい。
生のシャコ、ホタルイカのパテなどオリジナルを追及した肴も楽しく、飽きさせない。名物・ウニのリゾットも人気。
握る姿がいなせで、自分の中でやるべきこと、決してやらないことの線引きが出来ているので、どこまで進化していくのか、楽しみでしょうがない。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 後楽寿司 やす秀
▶ URL http://www.kouraku-sushi.jp/
〇月×日
不測の事態が起き、18時に人形町で放置状態に。
一瞬パニックになるも、そうだ㐂寿司があるじゃないかと気づき、「5分で行きます!」と予約。
創業96年。銀座の二葉鮨、浅草の弁天山美家古寿司などと並んで、鮨好きなら必ず訪れるべき聖地のひとつ。
昨年、名人と謳われた三代目が惜しまれつつ亡くなったが、息子さんである四代目と弟さん、先代の頃より活躍している山岸さんが、まるで舞台の如きつけ場をしっかり守っている。
もうほぼ他では食べられない「ひょっこ」などの飾り寿司、才巻海老、星ガレイ、背上の中トロ、のぶっこ、カジキ、ハゼの握りなど、名物がこれほどある鮨店も珍しいのではないか。
言い忘れたけれど、握りは旨味に厚みがあって、唸って余韻を引きずるほど美味い。
当日でも予約出来て、しかもお好みで食べてビールと日本酒3合で1.6万ほど。最近の主流の半額以下だ。
今日のお昼は他では食べられない握り目当ての外国の方で、ほぼ満席だったという。
控えめに言っても、一度は訪れたほうがいい気がする。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 㐂寿司
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13003041/
〇月×日
ロッツォシチリアのオーナーにして有名サービス人・阿部努さんの情熱だけで始まった青空白金グルメまつり・マンマミーア。
スタート時から、単に楽しいからという理由で皆勤しているが、気がつけばプレミアムな一大グルメイベントに成長していた。
頑強で有名なシュピゲラウのワイングラスを破格の600円!で買って、ワインを注いでもらえば準備OK。大好きなミニマルのチョコを齧りつつ、トラットリアッチャのクロステーニ、ひき肉少年の唐揚げ、玄瑛の汁なし担々麵などを堪能しつつ、ライブで盛り上がる。特に小学校6年生の天才少女・東亜樹さんの歌声には、会場中の大人がフニャフニャ、ヘニャヘニャに。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 青空白金グルメまつり MAMMA MIA!
▶ URL https://peraichi.com/landing_pages/view/mammamiashirokane
SHOP INFORMATION
▶ 店名 ROZZO SICILIA(ロッツォ シチリア)
▶ URL https://www.shirokane-shotengai.jp/店舗一覧/ロッツォシチリア/
SHOP INFORMATION
▶ 店名 Minimal -Bean to Bar Chocolate-
▶ URL https://mini-mal.tokyo/
SHOP INFORMATION
▶ 店名 La Trattoriaccia [ラ・トラットリアッチャ]
▶ URL https://www.la-trattoriaccia.com/
SHOP INFORMATION
▶ 店名 ひき肉少年
▶ URL http://www.beatus.co.jp/boy/index.html
SHOP INFORMATION
▶ 店名 麺劇場 玄瑛
▶ URL https://www.facebook.com/mengekijyougeneiroppongi/
SHOP INFORMATION
▶ 店名 シュピゲラウ
▶ URL https://shop.spiegelau.co.jp/
〇月×日
「すぎた」「㐂寿司」という新旧の名店に挟まれる、水天宮の地に昨年9月にオープンした「高柿の鮨」。「新ばし しみづ」で修業した職人さんの独立店で、18時、20時半の2回転制。わずか6席だが、木曾檜のカウンターと若く職人らしい清々しさと愛嬌を兼ね備えたご主人の醸し出す空気で、とてもいい空間になっている。
コハダは素晴らしく、この季節ならではの爽やかさを感じる赤身、食感がたまらない貝類なども楽しめる。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 高柿の鮨
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13231297/
〇月×日
5月20日、広尾商店街にオープンした「鮨 在」。
六本木の一つ星「鮨 由う」の姉妹店で、2番だった岡田さんが大将として腕を振るう。グリーンピースの餡をかけた、蛤の出汁を使った茶碗蒸しの色彩にうっとりしていると、酢飯・カニ・ウニの三段重ねで押し倒される。
さくらますの握り美味かったなー、ノドグロ丼はやっぱりいいよね、と、記憶に残る品をポイントで配し、飽きさせない。
そしてお酒。ソムリエの保坂さんにお任せすると日本酒、ワインを中心に硬軟織り交ぜていい塩梅の分量と味で楽しませてくれる。普段、焼酎は飲まないのだけれど、「フラミンゴ」という鹿児島の芋焼酎ソーダ割はぜひお薦めしたい。
華やかな時間が過ごせるし、これからさらに独自色が出てくるだろうから、何とも楽しみ。
もちろん、その向きの方には専用トイレもある個室カウンターあり。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 鮨 在
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13233764/
〇月×日
独走する京味出身グループの新星「味享」。
笹田→星野と続いた縁起のいい場所に昨年11月にオープン。
カウンター8席だけ、トイレは外という狭い場所ゆえ、日本酒は2種のみだが、それが却って潔く。
若きご主人は、きちんと修業した人特有の礼儀正しさと愛敬を持つ。
衒いはないけれど忘れ難き品々は、ぜひまた来たいと誰もが思うのでは。
そんなわけで、もう10月まで満席。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 味享
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13228116/
〇月×日
4月13日、神楽坂にオープンした「中国菜 智林」。
大人気店「膳楽房」の姉妹店で、榛澤オーナーシェフはこちらに。
それにしても膳楽房はずっと”最近できた店”というイメージだったのだけれど、2013年のオープンで「東京最高のレストラン2014」の注目店として紹介していた。もう6年も……。
智林は、お酒と楽しむ中華という、なんとも素敵なコンセプト。
アラカルトOKだし、4500円と7000円のコースもある。
特筆すべきは30数席という広さ。最近、席が少ないゆえに予約の取れない店多数の中で、なんとも嬉しいではないか。
そんなわけでオレンジワイン→白ワイン→紹興酒とボトルで堪能しつつ、ご存知「里麺」(りーめん)に至るまでの7000円コースを満喫。
このコースだけの雲南鍋・汽鍋(チーコー)のスープがまた素晴らしい。
興奮しすぎて撮影できなかったので、皆さまご自身で体験してみてください。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 中国菜 智林
▶ URL https://www.facebook.com/cr.chirin/
〇月×日
うちの子供たちは福神漬けがなぜか大好きで、そういえば無添加の福神漬けを冷蔵庫に放置していたことを思い出し、お昼はカレーに決定。
ところが面倒なことに娘がなんちゃって糖質制限中のため、バイキング形式に。
しんしんのステーキ&もやし炒め、カレー、ライス、水菜と胸肉のサラダ、福神漬け・らっきょ・紅ショウガ。
もやしにカレーをかけるのかと思ったら、さすがにしなかった。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 株式会社 創健社
▶ URL http://www.sokensha.co.jp/products/product_detail/120448.html
湯島のラブホテル群をものともせず屹立する「鳥栄」。
100年を超える歴史はだてではない。
改装時にもクーラーを導入しなかったおかげで、夏場だけは予約が取りやすいが、たとえ取りにくかろうと訪れるべきだろう。
メニューは鳥鍋のみ。備長炭に鉄鍋。
東京軍鶏の胸、もも、内臓をゆっくりと投入。
なんでか灰汁は一切出ない。
調理場でたたく音が2階の座敷まで聞こえるつくねの美しさ。
旨味を存分に含んだ汁をスープに。くっ。
それを最後にごはんにかける。うぅ。
名店だから行くのではない。旨いから行くのだ。
SHOP INFORMATION
▶ 店名 鳥栄
▶ URL https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13003595/
〇月×日
容器が違うとレイアウトも分量も難しい。
息子の曲げわっぱ弁当と、娘のご飯少なめ弁当。
そして、卵焼きと磯辺揚げどっちがいい? との問いに「磯辺揚げ!」と即答する、確かダイエット中の女子。