〇月×日
ようやく予約が取れて「しのはら」に。滋賀の名店が大きな決意と共に銀座に進出。それだけに意欲に溢れた皿が続き、これからの飛躍を感じさせる。熊のスープの滋味といったら! しかし、もうすでに夏まで予約は埋まっているもよう…。
〇月×日
ようやく予約が取れて「しのはら」に。滋賀の名店が大きな決意と共に銀座に進出。それだけに意欲に溢れた皿が続き、これからの飛躍を感じさせる。熊のスープの滋味といったら! しかし、もうすでに夏まで予約は埋まっているもよう…。
〇月×日
井川直子さんの名著『昭和の店に惹かれる理由』にも掲載されていた銀座の「カフェ・ド・ランブル」で、珍しい’97年のイエメンモカ。仕事に一切の無駄はないが、空間に漂うのは気持ちのいい余裕。まさに昭和にタイムスリップした気分に。こういう唯一無二の店には、ぜひ一度は行ってみるべきだと思う。
〇月×日
「予約の取れない焼肉店」として有名な白金「金竜山」へ。最近の人気店を取るだけ取ってドタキャンするという風潮に嫌気がさした店主が、常連にしか予約を許可しなくなったため、より入店は困難になっている。こちらも昭和の香りが漂う、トラディショナルな焼肉。肉の切り方が素晴らしい。
〇月×日
西麻布の老舗「麻布長江 香福筵」は、天然由来の調味料を使い、優しい味で旨さを引き出している。それゆえか家族連れ、接待、デート等々、あらゆるニーズの人たちで満席。確実にいい客を掴ませている店だけが長続きするという好例だろう。
〇月×日
最近、土曜の昼はなぜか焼きそばに決めている。多いときはマヨネーズまで含め、5種類のソースを使って試行錯誤を繰り返していたのだが、どうにも味が決まらない。そんな時、ある方から「焼きそばは静岡のトリイソースが一番!」との情報をいただく。早速通販で購入して使ってみると、味がぶれずピタッとはまり、このソースを使い続けることに決定。
〇月×日
ローマで三ツ星を獲得した「ラ・ペルゴラ」のシェフの名を冠した大手町「ハインツベック」に、シェフの来日に合わせて訪問。13皿のプレステージメニューを堪能。この繊細さと驚きに満ちた料理は、とてもイタリアンという範疇ではくくれない。「赤い果実の冷製スフェラ」は何度食べても、そのたびに感嘆する。
〇月×日
バルミューダが新しく開発した炊飯器で炊いたお米を、神楽坂「虎白」でいただくという、贅沢な会に出席。同社のトースターを愛用しているので期待はしていたが、旨い。二重釜で蒸気炊飯という独特の手法が特徴。特に冷飯の美味しさは瞠目に値する。あのベチャっとした感じもなく、さりとて固もない。一刻も早くお弁当を作ってみたくなった。
〇月×日
気になる鮨屋があるんだよと知人に誘われて訪れた「鮨処やまだ」。銀座コリドー街の雑居ビルの中。寿司屋でも酒肴全盛のご時世で完全に握りのみ、15貫で1万円というお店。とにかく徹底していて、ガリさえ出さない。その分、握りに賭ける情熱は素晴らしく、スピード感あふれる本手返しで握る小ぶりの鮨は、スーッとからだに入り、旨い。29歳まで大工で、鮨好きが嵩じてこの世界に入ったという大柄な大将は41歳。キャラ抜群。
〇月×日
料理家・山脇りこさんとじっくり作ったレシピ本「いとしの自家製」が完成。撮影の過程で、自分自身も手づくりの楽しさに目覚めた。ちょうど家に食べごろを過ぎたリンゴが3個あったので、同書のレシピでキャラメル煮にして、子供のフルーツサンドにしたところ大好評。自家製は人生を豊かにする。
〇月×日
東大生が愛用する駒場東大前の定食「菱田屋」。実はこちら、大人が夜を過ごすにも最適なお店。ステーキ、餃子、刺し身、フライとボリューミーで美味しい料理が山ほどそろう。これらをアテにビールや日本酒を楽しめば、そこはもう天国。