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米ニューヨーク・タイムズ誌が選ぶ! 2017年ニューヨークの料理ベストテンにランクイン 精肉店直営「ホワイト・ゴールド・ブッチャーズ」の特製サンドイッチ
ニューヨーク編 その9
今回は地元ニューヨーカーが通う精肉店のこだわりサンドイッチをご紹介。
ニューヨークアッパーウェストサイドにある「ホワイト・ゴールド・ブッチャーズ」がその店。
精肉屋兼レストランという新しいスタイルのお店。
この辺りはセントラルパークに近く、ジョン・レノンが住んでいたことで有名なダコタ・ハウスや、アメリカ自然史博物館などがあります。若者が集まるマンハッタンダウンタウンと比べると、家族連れも多く落ち着いた雰囲気のエリアです。
2016年11月にオープンしたばかりの「ホワイト・ゴールド・ブッチャーズ」は女性料理人の2人、エリカとジョセリンがオーナーのお店です。男性が多い精肉業界でたくましく活躍する女性オーナーの2人は女性ブッチャー(食肉を切り分ける職業)としてメディアで注目されるだけではなく、その実力も一流。彼女達の料理は「米ニューヨーク・タイムズ誌が選ぶ2017年ニューヨークの料理ベスト10」にもランクインしています。
「ホワイト・ゴールド・ブッチャーズ」は、午前10時から午後8時まで精肉店として営業する傍ら、店内に客席があり、ランチ、ディナーが食べられます。
私が訪れたのは週末の昼過ぎ14時頃でしたが、まだまだ店内はランチを楽しむ家族や、お肉を買いにくるお客さん、それに人気のサンドイッチをテイクアウトする人も混じり賑わっていました。また犬の散歩ついでに店に入ってくるお客さんも数名いて、とてもアットホームなお店に感じました。
お店の前に置かれたベンチで近所に住む人々が犬と一緒にくつろいでいます。
ショーケースにならぶお肉を見て迷いながらも、今回私が注文したのは「卵チーズソーセージサンド」(8ドル)。サンドイッチメニューは、ベースの具材「パン」「卵」「チーズ」の3つで5ドル、これに加えてプラス3ドルでお肉のオプションがつき、「ハム」「ソーセージ」「ベーコン」のいずれかを加えることができます。自家製の本格的なソーセージサンドにもかかわらず合計8ドルというのは精肉店直売ならではのお得な価格です。
このソーセージは、ホットドッグに使用されるような細長いソーセージではなく、ハンバーグのように平らにして調理されます。お店オリジナルの調合でミンチされたお肉とラードが混ぜ合わさり、注文を受けた後、店内の鉄板で外側がカリッとなるまで焼いてくれます。食べてみると中にはジューシーな肉汁がたっぷりでほのかなスパイスの香りが口に広がります。濃厚なチーズと焼き卵の相性も抜群で、味のしっかりとした上品なサンドイッチという感じでした。
サンドイッチには他にも種類があり、ローストビーフサンドイッチ(9ドル)、店オリジナルのキムチホットドッグ(7.50ドル)など、店内でサンドイッチを食べた後、気に入ったものを持ち帰り用に買って帰る人も多くいるようです。
*モーニングメニューは午後3時まで
「ホワイト・ゴールド・ブッチャーズ」のこだわりのひとつが、動物1頭を丸々使用し、廃棄を限りなくゼロにするということ。オーナーの2人は週に2度、飼育場を訪れるこだわりぶりで、販売されているお肉は全てオーガニックの環境で飼育されています。
精肉店としてニューヨークの有名レストランにもお肉を卸す傍ら、店内のレストランでお肉を日替わりメニューとして提供しています。
精肉店として販売するには数が少ない貴重な部位や、一般の消費者には馴染みのない部分をレストランのメニューとして提供することで、廃棄を限りなくゼロに近づける経営モデルを生み出しています。そのため日替わりで決まるディナーのお肉メニューは、いいお肉をお手頃な価格で食べることができるチャンスでもあります!
数量限定なのでご予約されることをおすすめします!
共同オーナーの1人にエリカさん(中村江梨花さん)という方がいます。17才まで東京で育った日本出身の料理人です。店内の厨房で大きな包丁を使って豪快に働くエリカさんですが、廃棄ゼロの経営方針に関しては「動物の命を大切に頂くという当たり前の考えに基づいている」とコメント。飾らない自然体な姿勢が素敵なブッチャーさんでした。
大都会ニューヨークにたたずむアットホームなお肉屋さん「ホワイト・ゴールド・ブッチャーズ」のアメリカンなサンドイッチ、一度お試しあれ。
レストランデータ
White Gold Butchers
https://www.whitegoldbutchers.com/
375 Amsterdam Ave, New York, NY 10024