第2回 ニューヨーク編 その2 行列のできるスイーツ「特大ミルクシェイク」

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ぜひ、現地に行ってお試しください。

今回は、ニューヨークでいま話題のスイーツをご紹介します。と言っても、それは、今話題のハンバーガーショップで出されているサイドメニューなのです。

今ニューヨーカーが行列してでも食べに行くスイーツがあるのは、ソーホーとミートパッキングの2カ所に店舗がある「ブラック・タップ」というハンバーガー屋です。
ソーホーにある1号店がオープンしたのは、2015年3月。ハンバーガーショップなので、もともとの売りはハンバーガーで、毎年ニューヨークで一番おいしいハンバーガーを競う「バーガー・バッシュ」という大会で優勝までしています。

ここが去年の11月からメニューに加え、今話題を呼んでいるのが、特大ミルクシェイクです。15ドル(約1,500円)もするこのミルクシェイクには、ピーナッツバター・ベースの甘塩っぱい「スイート・アンド・ソルティー」味、イチゴ・ベースの「コットン・キャンディー(綿あめ)」味、バニラ・クッキーが入っている「クッキー・シェイク」味など5つの種類があります。大きさも去ることながら、とにかく豪華で見た目のインパクトが強い。

この特大ミルクシェイクの考案者であり、「ブラック・タップ」のオーナー兼シェフなのが、ニューヨークで生まれ育ったジョー・オシドリさんです。ジョーさんは、祖母と父親に続く3代目の料理人で、かつては、次期アメリカ大統領に決まった、ドナルド・トランプ氏が経営するレストランなどで料理長を勤めていた経験もあります。その後いくつかの高級レストランのオーナーとなったジョーさんですが、ある日「自分のレストランは1パーセントの富裕層にしかアピールせず、銀行口座は空っぽだ」と思い当たったそうです。そしてそれからは「大衆に受け入れられる」レストランを作ろうと決意し、ハンバーガーとビールをウリにした「ブラック・タップ」をオープンするに至りました。

そんなジョーさんがこのミルクシェイクを始めたきっかけには、妻の一言がありました。ある日「コットン・キャンディーのミルクシェイクを作ってほしい」と言われたので、その場にあった材料で簡単に作り、写真をインスタグラムに載せたところ、ネット上で大きな反響を呼んだのです。

特大ミルクシェイクの主なターゲットは、アメリカで「ミレニアルズ」と呼ばれている1980年代から2000年代初めまでに生まれた、日本では「ゆとり世代」と同じ年代の若者です。「ブラック・タップ」の特大ミルクシェイクがここまで広まったのは、彼らが携帯で写真を撮り、インスタグラムなどのソーシャルメディアに投稿したからです。その写真を見た他の人がミルクシェイクのために来店し、写真を撮ってはまたソーシャルメディアに載せる、という流れができて、人気に火が付きました。

難点は?1600キロカロリーもあると言われている、このミルクシェイク。一番人気の「クッキー・シェイク」を試しましたが、量も味もアメリカンで、日本人には少し甘すぎるかもしれません。一人で食べきるのも大変なので、仲間同士で行ってシェア、ワイワイ写真を撮り合いながら食べるのをおすすめします。

BLACK TAP


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