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ぜひ、現地に行ってお試しください。
第23回 記念日メニューが待ち遠しい「Salt & Straw」
ロサンゼルス編 その4
「Salt & Straw(塩と藁という意味)」は、いくつかの大会社で働いたのちに故郷に戻って来たキムさんと彼女の従兄弟のタイラーさんの二人が、家族や近所の人が集えるようなアイスクリーム屋があったらいいなという発想で、2011年にオレゴン州、ポートランドで 開店しました。
数えきれないほどのフレーバーの奇抜なアイデアと食材で瞬く間に話題になり、現在、地元ポートランドに4店舗、ロスアンゼルスに4店舗、そしてもうじきサンフランシスコにもオープンするという急成長の人気店です。
Salt & Straw という名前の由来は、昔ながらのハンドメードで、大量生産をしないアイスクリーム。そして古きアメリカではアイスクリームは凍らせるために岩塩を使い、冷たさを保つために藁に包んでいたそうです。そこから Salt & Straw(塩と藁)という名前を思いついたそうです。
今回のぞいたのは、アメリカの有名メンズマガジンGQに『アメリカで最もトレンディーなブロック(地域)』と特集されたベニスのアボットキニー通りにあるお店。
このお店では「海塩」や「キャラメル」など定番の素材だけでなく「ゴートチーズ」や「オリーブオイル」「ジャックフルーツ」「ピクルス」などおよそアイスクリームにはミスマッチと思える面白い素材を使ったユニークなフレイバーがたくさんあり、季節によって限定のフレイバーもあります。しかし、決して奇抜な面白い材料を使うことだけを考えているわけではなく、あくまでも美味しいアイスクリームを作ることを一番に考えているそうです。
一番人気のアイスクリームはSea Salt with Caramel Ribbons
海塩がキャラメルとバニラの風味を引き出して絶妙な味を作り出しています。
12種類のメニューとは別に、毎月5種類のスペシャルメニューを提供していています、例えば・・
Happy Birthday Elvis!(ハッピーバースデー エルビス!)
1月8日がエルビス・プレスリーの誕生日ということから彼が好きだった食べ物(ベーコン、バナナ、ピーナッツバター)を使ったアイスクリーム。
Santa Barbara Pistachio Spumoni(サンタバーバラ・ピスタチオ・スプモニ)
新年に緑の食べ物を食べると金運が回ってくるという噂から、グリーンのピスタチオを使ったアイスクリーム。
Meyer Lemon Meringue Pie(メイヤー・レモン・メレンゲ・パイ)
甘さのある香り豊かなメイヤー・レモンのシーズン、レモン・メレンゲ・パイのアイスクームバージョン。
Grape Fruits Champagne Sorbet (グレープフルーツ・シャンペン・シャーベット)
地元のグレープフルーツとスパークリングワインを合わせたシャーベット。
ハッピーバースデー エルビス!を食べたことがあります。
バナナとピーナッツバターの組み合わせは理解できますが、アイスクリームにベーコンの味が合うわけわないと思って一口、二口食べてみると、美味しい!なんとなくベーコンの風味が漂う感じなので、特に違和感なし、これはエルビスが生きていたら、大喜びするに違いない美味しさです。エルビスに食べさせてあげたかったなぁ〜。
アメリカ最大の休日サンクスギビングには以下のような感謝祭にちなんだスペシャルメニューも登場します。
感謝祭にテーブルに並べられる料理は、ターキー、スタッフィング、パンプキンパイ、クランベリー・ソースなどが定番になっていて、このスペシャルメニューもそれにちなんだ材料を使っています。
Hazelnut Rosemary Stuffing(ヘーゼルナッツとローズマリーのスタッフィング)
Cranberry Walnut Stuffing(クランベリーとクルミのスタッフィング)
Spiced Chevre Pumpkin Pie(スパイス効いたヤギのチーズとパンプキンパイ)
Salted Caramel Thanksgiving Turkey(ソルト・キャラメルのターキー)
Honey Bourbon Corn Pudding(蜂蜜とバーボンのコーン・プディング)
Sweet Potato Casserole WIth Maple Pecans(スイート・ポテトのピーカン入りキャセロール)
その他のユニークなフレーバーは以下の通り。
イチゴをローストしたもの、ホワイトチョコレートをトーストしたもの、蜂蜜とラベンダー、岩塩とモルトのチョコレートチップクッキードー、チョコレート・ブラウニー、アーモンドと岩塩のチョコレート、ドラキュラの血のプリン等があります。
このお店では、沢山のユニークなフレーバーがあるためにお客さんはそれぞれの味をテースティングする為に列が長くなってしまうのも仕方がないことなのです。
毎月メニューが変わり、感謝祭のような大きな休日にはそれに関係したメニューを作り、常にクリエイティブで、遊び心を持ったアイスクリーム屋さん。翌月にはどんなアイスクリームが出てくるのか楽しみで、待ちきれません!