食べた人があられのおいしさを再認識すると評判なのが「あられの匠 白木」の製品。妥協せず選んだ素材から生み出される優しい味わいと歯切れのいい食感が年代問わず好まれています。今回、編集長のアッキーこと坂口明子はドライフルーツの自然の味も加わった「吹きよせ菓憐 青波」に注目。取材スタッフが味の秘密を製造元の株式会社白木 代表の白木一郎さんに伺いました。
厳選素材で作られたあられとドライフルーツの“吹きよせ”。おいしく彩り豊かで若い世代にも人気上昇中!
2022/04/11
株式会社白木 代表の白木一郎氏
―「あられの匠 白木」の歴史は?
白木 昭和27年に私の祖父が名古屋市北区の現在の地であられの製造販売を始めました。父が受け継ぎ、私が3代目です。生まれ育った家は工場と職住接近でしたから、私は学校が休みになると作業場で職人さんたちを手伝うなど、あられと共に育った感じですね(笑)。高校卒業後に京都のあられ専門店で3年間修業し、その後、帰郷して入社しました。
―こちらのあられは製造法にこだわりが?
白木 あられの「原理原則」を大事にして作っています。あられは本来、正月明けに鏡餅を砕いて食べた日本古来の風習から生まれたものです。当社ではその原点を大事に昔からのやり方をなぞり、まずもち米をせいろや蒸し器で蒸し、餅をつくところから作っています。おいしいあられは弾力のあるお餅から作られると考えているからです。
―素材も厳選しているそうですね。
白木 米はお餅にすると一番おいしいといわれる佐賀県産のヒヨク米を使っています。醤油は愛知県半田市産のものを。半田市のある知多半島は昔から醸造が盛んな地域です。のりは有明産、青のりは徳島県吉野川産、山椒は和歌山産、和三盆は徳島産(一部商品)と日本各地の最高級の材料を使っています。
「あられの匠 白木」の製品。ギフトにもおもたせにも、おみやげにも最適。
―のりがパリっと香ばしく、青のりも口の中に香りが広がってとてもおいしいです。
白木 実際は、量産したり利益率を高めようとしたら製造を簡素化したり輸入品の材料を使ったりとやり方はたくさんあります。でも、厳選した材料を使った本物のあられを作ることが当社の使命だと考えています。本物だからこそ遠く他県からわざわざ買いに来てくださる方、「親子3代でここのあられのファンです」とおっしゃってくださる方がいらっしゃるのだと思います。
―すばらしい理念ですね。「吹きよせ菓憐 青波」はどのようにして作られたのでしょう。
白木 商品開発を始めたのが約5年前です。当時、カフェが流行しました。そのおしゃれで現代風のイメージを表現しようと作ったのがこの製品です。あられに季節のドライフルーツを加えました。ドライフルーツも材料を厳選した国産のものを使っています。「吹きよせ菓憐 青波」に入っているいちじくは地元の愛知県産です。ドライフルーツを加えたことで、若い世代の方に人気が出ました。
味も形も色もバラエティ豊かな吹きよせ。
「次はどれを食べようかな」と迷うのも楽しい。
―いろいろな味と形が集まっていて楽しく、見た目もきれいです。
白木 塩味、青のり、カレー味、えびの風味に、いちじくや梨の甘さ、そしてキウイの酸味が加わって次々にいろいろな味が楽しめます。形も丸型から星形などさまざまです。色あいもピンク、オレンジ、薄緑と色彩を重視しました。色彩にこだわるのは3年間、京都で修業したので、京都のお菓子の美しさを取り入れています。味、形、そして色、バラエティに富んだあられが一箱にぎっしり詰まっているのが“吹きよせ”の醍醐味です。
ちょっとおなかがすいたときのおやつにぴったりの「吹きよせ菓憐 青波」。
―おすすめの食べ方は?
白木 日本茶のお茶請けとしていただくほか、コーヒーや紅茶にも合います。ちょっと小腹がすいたとき、つまむのにいいですね。そのほか、意外にシャンパンやワインとも合いますよ。私は勉強を兼ねて、あられを始めいろいろなお菓子を食べますが、気がつくと食べているのは自社のあられです(笑)。やはりおいしいんですよ(笑)。
日本茶、コーヒー、紅茶、お酒にも合う。
―自社製品への愛が伝わってきます。
白木 お菓子は暮らしに潤いを生むもので、お客様に喜んで召し上がっていただけるあられを作る仕事はとてもやりがいのある仕事だと感じています。あられを作るというこの仕事が私は楽しくてしかたないんですよ(笑)。現在で創業70年で、100年会社が続くというのはなかなかないことと聞いているので、創業100年をめざしてこれからもおいしいあられを作っていきたいと思っています。
―楽しみにしています。本日はありがとうございました。
「吹き寄せ菓憐 青波」が入ったギフト用製品もあります。
吹きよせ菓憐 青波」と「吹きよせ菓憐 桜花」の詰め合わせ
¥1,728(税込)
「吹きよせ菓憐 青波」と「吹きよせ菓憐 桜花」2箱ずつ計4箱の詰め合わせ
¥3,024(税込)
「吹き寄せ菓憐 青波」
▶価格 ¥756(税込)
▶会社名 あられの匠 白木
▶電話 0120-758-216
▶定休日 インターネットでのご注文は24時間365日受付
▶商品ページ https://www.arareya.com/SHOP/fukiyose_karin_seiha.html
▶オンラインショップ https://www.arareya.com
<Guest’s profile>
白木一郎氏(株式会社白木 代表)
1970年生まれ。1991年、株式会社白木に入社。2005年、代表に就任。
<文・撮影/今津朋子 MC/中田紗也夏 画像協力/白木>