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組み合わせ自在で 永く愛される家具&雑貨たち 「TOCCO Round Chair BR」 「TOCCO Glass」 「COMODO Backcross Apron」

2022/05/30

今回、編集長アッキーが気になったのは、日本の住空間に合う家具や雑貨のブランド「source」。株式会社吉桂の代表取締役社長の吉田浩一氏に、商品の特徴とこめられた思いを取材陣がうかがいました。

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株式会社吉桂 代表取締役社長の吉田浩一氏

―創業の経緯を教えてください。

吉田 今年で創業86年になります。祖父が創業し、私が3代目です。家具の卸売りを中心に活動してきましたが、近年企画製造販売も行うようになりました。私の入社は30年ほど前ですが、入社したときは家具が飛ぶように売れていた時代でした。しかしながら、このままでは会社はだめになるとすぐに感じました。当時の販売は中部地区が中心でしたが、当社の卸売り家具は流行の先端である東京で販売されている家具とは随分違うと感じました。時流にあった製品がないと難しいと思い、15年ぐらい前から自社ブランドをつくり始めました。

―名古屋は婚礼が派手だったり、独特の文化があります。

吉田 私が入社した頃は婚礼タンスがたくさん売れていましたが、徐々に婚礼という儀式そのものが形骸化してきて、売り上げの3割が婚礼家具だったのが、わずか5年ぐらいで一気に0に近くなるほど減少しました。昔は東京と名古屋では好まれる色が違っていましたが、15年前ぐらいから地域差は感じなくなり、現在違いはほぼないと思います。

―デザインは社長も考えられるのでしょうか?

吉田 「source」に関してはデザイナーさんにお願いしています。考え方のすり合わせは必要ですが、デザイナーの感性を信頼しています。

―「source」というブランドの特徴はどういったところにありますでしょうか。

吉田 私はインテリアを見るのが好きで、卸中心の時は海外からの輸入も積極的に行っていたため、世界中の家具のお店や展示会を見てきました。ヨーロッパの展示会なども毎年行っていました。そんな経験を経て、「source」を立ち上げましたが、世界中どこを探してもsourceのような家具ブランドはないと思っています。sourceは家具という単なるモノとしてではなく、空間で提案しています。バリエーションが多くアイテムも豊富で、家族の変化に合わせて組み合わせできるのが特徴です。常に空間を通じて豊かな暮らしを提案することを心がけています。そして、sourceの家具は木の風合いが落ち着いた雰囲気を生み出しています。木部の塗装などを工夫し、独特のデザインの要因になっています。最近はアジアでも販売しています。コロナが落ち着いたらアメリカやヨーロッパにも挑戦したいと思っています。

―家具作りで流行は意識していますか?

吉田 それはあまりしないようにしています。過去に色々と失敗を経験し、流行っているからやるのはダメだと思っています。テーブルやいすなどを頻繁に変える必要はありません。2007年スタートの「TOCCO」は追加アイテムこそあれど、廃盤にはほぼしていないです。無理やり新しいものを出すのは、右肩上がりの時代のやり方です。これからは単なるモノ売りではなく、家具を用いて豊かな暮らしを提案するなど目に見えない需要を生み出すことが大事だと考えています。

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「source」は、すべてのモト、根源、水源を意味し、
少しずつ時間をかけて、お揃いのテイストでまとめられる家具のシリーズ。

―「TOCCO Round Chair BR」も組み合わせが自由自在ですね。

吉田 「TOCCO Round Chair BR」は、シートの張地は51色展開です。ダイニングテーブルだけでなく、ワーキングテーブルやドレッサーと合わせることもできます。

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張地はカバーリング仕様のため、汚れた際にはお洗濯ができます。
座面は360度回転式。

―sourceは7の倍数のサイズで構成されているのですよね。

吉田 尺や寸という江戸間のサイズに基づいています。日本の限られた空間になじみやすいように設計しています。組み合わせがしやすいのはそこから来ています。直営店が名古屋とバンコクにありますが、販売の際、価格よりも間取りに合うかどうかを説明しているのも特徴です。

―「COMODO Backcross Apron」は後ろに携帯用のポケットがあって、便利だなと感じました。

吉田 「source」の家具はニューファミリー層をターゲットに設定していて、エプロンはお子様用もご用意しています。親子で使ってほしい思いがあります。小さいお子様が料理のまねごとなどをして過ごす時間を提案しています。ベーシックな落ち着いた色で、汚れも目立ちにくい色にしています。タイやシンガポールでもよく売れています。

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前後にポケットがついたベーシックなエプロン。
スマートフォンなどは、後ろのポケットに収納することで水濡れが気にならない。

―「TOCCO Glass」は愛知の職人さんが作っているそうですね。

吉田 家具は日本人がデザインして、タイで作ってもらっているのですが、インテリアアクセサリーは、日本で作りたいと思っていました。手吹きガラスで作ってくれる方と出会い、1個ずつ微妙に違う、温かみのあるグラスが仕上がりました。食卓に合うように、あえて透明度の高いグラスにしています。ペーパーウェイトも販売していて、漬物石代わりに使えるため、グラスに野菜と調味料を入れて、ペーパーウェイトで重しをしておくと一夜漬けができます。グラスの3本線は、TOCCOを象徴するマークです。

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グラスは口を広げたデザインのため飲みやすく、
側面は手に馴染みのよい仕上げに。

―最後に今後のビジョンについて教えてください。

吉田 「source」をいいと思ってくださるパートナーショップを全国に広げたいです。また、製品に関する問い合わせやネットのアクセスの多くは関東圏からになっており、sourceの家具を見られるところがないかとの問い合せを頂くと、まだ関東圏での展示店舗が少なく大変ご不便をかけてしまっているのが現状です。ですので、東京都心にも店舗が必要だと考えています。物売りが難しい時代になりましたが、お店で購入される時にお客様は皆、笑顔なんです。喜んでいただかないと仕事にならないと感じています。製品やサービスで消費者の笑顔を増やすことが会社の存在意義です。

―貴重なお話をありがとうございました。

TOCCO Round Chair BR_商品1

「TOCCO Round Chair BR」(W44 D53 H74 SH42 cm)
▶価格 ¥31,900~(税込)
▶店名 source
▶電話 052-746-1171(10:00~19:00 水木を除く)
▶定休日 インターネットでのご注文は24時間365日受付
▶商品ページ https://www.source-jp.com/view/item/000000000007
▶オンラインショップ https://www.source-jp.com/

TOCCO Round Chair BR_商品2

「TOCCO Glass」( small / medium / large )
▶価格(税込)
・small(W7 D7 H8 cm)¥3,300
・medium(W9 D9 H9 cm)¥3,575
・large(W9 D9 H12 cm)¥3,850
▶店名 source
▶電話 052-746-1171(10:00~19:00 水木を除く)
▶定休日 インターネットでのご注文は24時間365日受付
▶商品ページ https://www.source-jp.com/view/item/000000000205
▶オンラインショップ https://www.source-jp.com/

TOCCO Round Chair BR_8

「COMODO Backcross Apron」
▶価格 ¥4,125(税込)
▶店名 source
▶電話 052-746-1171(10:00~19:00 水木を除く)
▶定休日 インターネットでのご注文は24時間365日受付
▶商品ページ https://www.source-jp.com/view/item/000000000225
▶オンラインショップ https://www.source-jp.com/

<Guest’s profile>
吉田浩一氏(株式会社吉桂 代表取締役社長)

1966年愛知県名古屋市生まれ。上智大学卒。南山大学MBA取得。1990年伊藤忠商事株式会社入社。1993年株式会社吉桂入社。2003年同社代表取締役社長に就任。sourceブランドを日本中、そして世界中に拡げ、人々の笑顔を増やしていきたいと活動している。

<取材/垣内栄 MC/橋本小波 撮影協力/吉桂>

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