こんにちは、日本全国お取り寄せ手帖Web編集長の坂口明子です。
全国アンテナショップのご紹介、第31回目は“ぼっけえ、おいしい!”の岡山県パート1です。
岡山県「とっとり・おかやま新橋館」で見つけた名産品①
●岡山県のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」
JR新橋駅の銀座口を出て徒歩1分、地下鉄は銀座線3番出口直結で便利な「とっとり・おかやま新橋館」。その名の通り、岡山県と鳥取県のアンテナショップです。1階がショップ、2階には岡山県と鳥取県の食材を使ったカジュアル食堂「ビストロカフェ ももてなし家」と観光・移住コーナーがあります。
今回は、一度訪れたことのある岡山県を2回に分けてご紹介します。
さて、岡山県の1回目は特産の海の幸、山の幸に注目した「ぼっけえ、おいしい!」をキーワードにセレクトしました!
●岡山のおすすめ「岡山ばらずしの素」
岡山を訪れたのは、十数年前ですが、親しくしている生け花の先生の展覧会があり、友人と出かけました。あまり時間がなかったので、チェックしたのがお寿司屋さん。お店の方にすすめられて初めて、鰆(サワラ)やママカリのおすしを食べたことを思い出します。鰆をお刺身でいただいたことがなかったので、そのやわらかい口当たりはとても印象に残っています。
当時は知らなかったのですが、ばらずしが有名だそう。魚のつけ酢と具を飯に混ぜ込み、さらにいろいろな具材をのせる豪華タイプです。これは、かつて岡山藩主が出した倹約令「食膳は一汁一菜とする」に、いろいろな具を乗せても「一菜」とすれば豪華な食材も許されるかもという、民衆の知恵から生まれたという説もあるとか・・・。
そして見つけたのが、「岡山ばらちらしの素」。しかも米1合に1袋という使いやすいサイズが3つ入っているので、2人分から試せます。「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれたというのも素敵です!
「岡山ばらずし」小分けタイプ
▶価格 886円/80g×3袋(税込)
▶賞味期限 冷暗所保存で製造後180日
▶製造者 三宝産業株式会社
▶URL http://www.sarara.co.jp/
温かいご飯に混ぜるだけ。たけのこ、れんこん、にんじん、椎茸、高野豆腐がだしで甘辛く、すし酢で煮てあります。これだけあれば、あとは上に飾る具を用意するだけ。早速作ってみました!
●アレンジレシピ【ばらずし】
わが家でちらしずしを作るのはひな祭りと、何かお祝いごとがある日です。母の自慢料理だったので、私にとってはなつかしい味のひとつ。母亡きあとは、私も思い出して作るようになりました。いつもはイチから具を煮て作っていたのですが、この「岡山ばらずしの素」を使ったら、ほとんど同じ味に仕上がり、ちょっと感動。上にのせる具は、のちほどご紹介する「ままかりの酢漬」も登場。かなり、ごちそうに仕上がり、とってもおいしくできました。
【材料】2人分
炊き立てご飯・・・1合分
岡山ばらずしの素・・・1袋(80g)
薄焼き卵・・・卵1個分(卵1個、砂糖小さじ1/2、塩・酒・サラダ油各少々)
絹さや・・・6本
ゆでエビ・・・70g
ままかりの酢漬・・・4尾
イクラの醤油漬け・・・大さじ2
【作り方】
① アツアツのご飯に「岡山ばらずしの素」を混ぜる。
② 卵を溶いて、砂糖、塩、酒を加え混ぜる。玉子焼き器にサラダ油を熱したところに溶き卵半量を流し入れ、薄焼き卵を作る。同様にもう1枚焼く。食べやすい長さの細切りにする。
③ 絹さやは筋をとり、さっと塩ゆで(分量外)したら冷水に取って冷まし、水気をきって斜め切りにする。
④ ゆでえびは殻をむき、半分にそぐ。ママカリは半分に切る。
⑤ ①のご飯を器に盛り、②の卵をのせ、③と④の具を盛り、イクラをかける。
●岡山のおすすめ「ままかりの酢漬」
ママカリは岡山の特産品のひとつで、「飯借り」と書きます。おいしすぎて、家で炊いたご飯では足らずに隣の家から飯(ママ)を借りに行く、というのが由来とか。サッパというニシン科の魚でワチ(広島、香川)やハラカタ(関西)とも呼ばれるそうですが、関東ではなじみがなく、岡山で初めて食べました。アンテナショップでは、いろいろなお店の酢漬を扱っていますが、とてもきれいなママカリだったので、岡山漁連のものを選びました。もちろん、瀬戸内海産のサッパを使用。
私が購入したのは、レモン・ゆず・プレーンと、味のバリエーションがあったうちのレモン。
甘酸っぱさの中にも、ほどよく酸味がきいていて、身がやわらかいけれど、ちゃんとしまっている絶妙なおいしさです。盛り付けには、レモンではなく、ちょうど冷蔵庫にあった柚子皮のせん切りをのせてみました。ご飯にも、酒の肴にもぴったり。ホームページにあるリピーターが続出、との言葉にもうなずけます。
「ままかりの酢漬」(レモン入り)
▶価格 350円/70g(税込)
▶賞味期限 冷蔵10℃以下で20日
▶製造者 岡山県漁業協同組合連合会
▶URL http://www.oygyoren.jf-net.ne.jp/
●岡山のおすすめ「鰆の生ハム燻」
岡山県で「刺身」と言えば鰆(サワラ)のことをいうほど定番な魚。トロけるようなやわらかさと濃厚で上品な味わいが特徴です。新鮮でないとお刺身ではいただけないので、江戸っ子の私は大人になるまで、ホイル蒸しや西京漬けにしか使わない魚と思っていました。もったいない~。その鰆を使った燻製モノを見つけました。魚なのに生ハム?というネーミングにも魅かれますよね。
「鰆の生ハム燻」
▶価格 1,323円/2切れ(税込)
▶賞味期限 冷蔵10℃以下で製造日から60日
▶製造者 燻屋工房(清水慶紀)
※HPなし
外袋を開けると、1切れずつの個包装になっています。小人数の家にはこの心遣い、うれしいです。
日持ちも約2か月あるので、半分はそのまま冷蔵庫で次の機会に。半分を薄切りにしました。
味見すると、生ハムというより、スモークサーモンと思って料理するのが間違いありません。食感が鰆らしくやわらかで、独特な濃厚さ。そこで、レモンの薄切りとスライスオニオンを添えて、黒こしょうをふり、上からエキストラバージンオリーブオイルをかけてみました。
シャキシャキの玉ねぎと鰆の相性抜群です。キリリと冷やした白ワインとともに、大変おいしくいただきました!
●岡山のおすすめ「飲むジュレ」
岡山といえば、「フルーツ王国」といわれるほど、白桃を筆頭にぶどうやいちご、メロンと特産のくだものがたくさんあります。ここアンテナショップには、そのくだものを使った加工品、ジャムやゼリーも各種揃っています。そこから選んだのは、気軽に試せる「飲むジュレ」。
何種類かあるうちから、代表的な白桃とぶどうを選んでみました。
「飲むジュレ」清水白桃
▶価格 432円/160g(税込)
「飲むジュレ」ニューピオーネ
▶価格 378円/160g(税込)
▶賞味期限 常温保存で1年
▶生産地 株式会社 岡山直売所ネットワークSNM
※HPなし
帰宅してから冷蔵庫で冷やし、普通はそのまま飲むのですが、器に注いでみました。
白桃は香りよく、すっきりした甘さ控えめのやさしい味、食後のデザートにぴったり。
ぶどうは白桃に比べると、生でいただくのと同じく甘さも風味もはっきりしていて、ぶどうそのままの味わいです。こちらはプレーンヨーグルトにかけても合いそうです。
次回はほかのフルーツも試してみたくなりました。
<アンテナショップ>
とっとり・おかやま新橋館
住所 東京都港区新橋一丁目11番7号 新橋センタープレイス1・2F
電話 03-6280-6474(1Fショップ)
営業時間 10:00~21:00
定休日 年中無休
URL http://www.torioka.com/
※紹介した商品はすべてアンテナショップでの購入時価格ですが、価格は変更になる場合があります。また、価格がメーカーと異なる商品や時期等によりアンテナショップで取り扱わない商品もあります。