こんにちは、日本全国お取り寄せ手帖Web編集長の坂口明子です。
全国アンテナショップのご紹介、第35回目は秋田県の“うめがったんしー!パート1”です。
秋田県「あきた美彩館」で見つけた名産品①
●秋田県のアンテナショップ「あきた美彩館」
「あきた美彩館」は、東京・品川の駅前にあるショッピングセンター、ウィング高輪の1階奥にあります。きりたんぽ鍋やハタハタなど、秋田の郷土料理がいただけると人気のダイニングが併設されたアンテナショップで、新鮮な野菜から清酒、工芸品までいろいろ揃っています。
●秋田のおすすめ「きりたんぽ」
秋田といえば、きりたんぽ。ご飯をつぶして杉の棒に張り付けて焼いて、棒を抜いたもの。切ってお鍋や煮物に入れて、汁が染み込んだところをいただきます。お餅よりはご飯のつぶつぶ感が残っていて、焼きおにぎりよりは締まっている、といった感じでしょうか。きりたんぽ鍋というと、特産の比内地鶏のスープに、ごぼうやきのこ、野菜を入れて、最後にセリを加えるのが基本。10数年前に取材で訪れた秋田の醸造元で初めてきりたんぽ鍋をごちそうになったとき、そのおいしさに大感激し、後日、何度か鍋セットをお取り寄せしたことを思い出します。取り寄せたのは鶏肉や野菜まで入った豪華セットだったので、大ごちそうでした。今回アンテナショップで見つけたのはもっと気軽な鍋セット。
「きりたんぽセット(調味料付)」
▶価格 1,134円/3~4人前 きりたんぽ5本、だまこもち5個、比内地鶏スープ2袋(税込)
▶賞味期限 6か月
▶製造者 株式会社秋田ニューバイオファーム
▶URL http://www.herbworld-akita.com/newbiofarm/akitaya/index.htm
「きりたんぽ」と「だまこもち」、比内地鶏スープがセットになっています。だまこもちは、ご飯をつぶしてひと口大に丸めたものです。以前は残りご飯を使って形作り、いろりで焼いていたきりたんぽですが、現在、家庭ではだまこもちが一般的だそうです。
こちらで3~4人分。一気に作ると多いので、半分ずつ使うことに。
開封して残ったきりたんぽとだまこもちは、ラップで包んで冷凍保存にしました。
●アレンジレシピ【きりたんぽ鍋】
記憶にあるきりたんぽ鍋の味を再現するために、材料は忠実に用意しました。鶏肉、舞茸などのきのこ、ごぼう、ねぎ、セリが必須です。きりたんぽは、煮すぎるとくずれてしまうので、食べる分だけ入れて、温まったらすぐいただくようにします。思い出の味にはかなり近づけました! 残り半分も早々に作ろうと思っています。
【材料】2~3人分
きりたんぽ・・・2本
だまこもち・・・2個
比内地鶏スープ・・・1袋(200㎖)
鶏もも肉・・・1枚
ごぼう・・・1本
長ねぎ・・・1本
舞茸・・・1パック
えのき茸・・・1パック
糸こんにゃく・・・1袋
セリ・・・1把
塩、しょうゆ、酒、水・・・各適量
【作り方】
① きりたんぽとだまこもちは、使う分だけラップをかけて、電子レンジで軽く温める。きりたんぽは食べやすい大きさに切る。残りはラップで包み、冷凍保存する。
② 鶏肉はひと口大に切る。ごぼうはささ切りに、ねぎは斜め切り、舞茸は小房に分ける。えのき茸は石づきを落として小房に分ける。セリはざく切りにする。糸こんにゃくも食べやすい大きさに切る。
③ 鍋に比内鶏スープと水2カップを入れて火にかける。煮立ったら、だまこもち、鶏肉、舞茸、ごぼうを入れて煮る。
④ 鶏肉に火が通ったら、ねぎ、糸こんにゃく、えのき茸を入れる。味を見て、塩、酒、しょうゆで調える。
⑤ 最後にきりたんぽとだまこもちを加え、煮くずれしないように煮たら、仕上げにセリを加えて、いただく。
好みで、七味唐辛子をかけて。
●秋田のおすすめ「昆布巻き」
比内鶏は、秋田県北部・米代川流域(比内地方)にて古くから飼育、天然記念物に指定されています。それを他の品種と交配して食用として流通しているのが比内地鶏。身が締まっていて、濃厚なスープが出るのが特徴です。せっかくなので比内地鶏を使った商品を、と見つけたのが、昆布巻き。鶏肉だけの昆布巻きもありましたが、地鶏と山菜入りのものを選びました。
「渉水産 漁師の手作り昆布巻き 比内地鶏山菜」
▶価格 1,458円(税込)
▶賞味期限 6か月 -18℃以下(解凍後は要冷蔵5℃以下で5日)
▶製造者 渉水産
冷凍されています。
1本の昆布巻き。食べるときには解凍だけでなく、少し温めたほうがおいしいです。
昆布はとろとろに柔らかく、山菜がシャキシャキっと存在感があって、上品な味。比内地鶏の食感はあまりわかりませんでしたが、昆布とともに煮汁のうまみを出しています。ご飯にも合いますし、まだ先ですが、お正月用に買いたくなりました。
●秋田のおすすめ「稲庭絹女うどん」
稲庭うどんというと、細いうどんの代名詞。東京・新橋に「七蔵」という稲庭うどんがとってもおいしいお店があります。つけ汁に最高の特徴があるのですが、麺もツルツルでコシがあって、文句なしの味です。そこでいただくまで、うどんというと、太くてコシのあるタイプが好みでしたが、すっかり稲庭派になってしまいました。家で作るときも細いとゆで時間も短くて気軽、常備しておきたい乾麵の一つです。そんな秋田名物の稲庭うどんはここ、アンテナショップでもいろいろな種類を扱っています。
きっとどれもおいしいと思いますが、手作りで4日間もかけて仕上げているという、「稲庭絹女(いなにわきぬめ)うどん」のPOPに魅かれて、こちらをセレクト。
「稲庭絹女うどん」
▶価格 540円/350g(税込)
▶賞味期限 1年
▶製造者 有限会社 稲庭絹女うどん
▶URL http://kinume.jp/
贈答ではなく家庭用に使うので、徳用タイプ。細くてきれいな乾麵です。
たっぷりの湯で、約4分ゆで、麺が半透明になったら出来上がり。流水で充分にさらしてから、水気をきって器に盛ります。
ツルツルつやつや、もちもちの細いうどん!! 格別です!
今回はそばつゆにごまとはちみつ梅干しの果肉、万能ねぎの小口切りを入れてみました。
ちょっぴり甘くて酸味があり、コクのあるつゆ。うどんにぴったりです!
●秋田のおすすめ「なまはげ諸越」
諸越(もろこし)は、秋田藩主佐竹氏が1602年の国替えの道中、 旅の疲れを慰めようと米を煎って糖分を加えたものを作らせたのが由来で、秋田の郷土菓子としていろいろな形のものが販売されています。なかでも一番目を引いたのが「なまはげ」。“なぐごはいねが~”と独特の鬼の面で各家を訪れる、男鹿半島の年中行事の面にちなんだ形です。
「なまはげ諸越」
▶価格 545円/24個(税込)
▶賞味期限 6か月
▶製造者 岡田製菓有限会社
▶URL http://www.chuokai-akita.or.jp/okasi/okada/
最良質の小豆粉に上白糖、そして阿波徳島の手作り砂糖“和三盆糖”を使用。味は上から、焼き・抹茶・さらしあん粉・こがし味の4種類。焼きは特に周りがパリッとしているのが新鮮。どれも口に入れて少しすると、とろりととけこみます。ほどよい甘みがあとを引くおいしさ。お茶だけでなく、紅茶やコーヒーにも合う干菓子です。「なまはげ」デザインは、おみやげにもぴったり!
以前、テレビ番組で「なまはげ」は子どもが怖がりすぎたり、家に呼び込むのは面倒だという人が増え、衰退してきていると言われていました。せっかくの伝統行事、日本版ハロウィンのように考えて、地域で大事にして続けて欲しいな~と思います。
同じ型でも色や焼き具合で表情が違うように見えるとことがおもしろいですね。
<アンテナショップ>
あきた美彩館
住所 東京都港区高輪4丁目10-8 ウィング高輪WEST-Ⅲ1階
電話 03-5447-1010
営業時間 11:00 〜 23:00
定休日 年中無休 (元日のみ休み)
URL http://www.akita-bisaikan.jp/
※紹介した商品はすべてアンテナショップでの購入時価格ですが、価格は変更になる場合があります。また、価格がメーカーと異なる商品や時期等によりアンテナショップで取り扱わない商品もあります。