奈良県「奈良まほろば館」で見つけた「わらび餅」「葛きり」「葛湯」「ふし麺」

奈良県「奈良まほろば館」で見つけた「わらび餅」「葛きり」「葛湯」「ふし麺」

こんにちは、日本全国お取り寄せ手帖Web編集長の坂口明子です。
全国アンテナショップのご紹介、第52回目は奈良県の“うまいもん パート2”。

●奈良県のアンテナショップ「奈良まほろば館」

日本橋三越のすぐ前にある「奈良まほろば館」より、まだまだある名物から4つの“うまいもん”をご紹介します。

●奈良県のおすすめ「奈良町のわらび餅」

つるんとして口溶けのよい食感が魅力のわらび餅。小豆のこしあんを包んだタイプ、わらび餅だけを固めたタイプ、できたてをすくって水に落としたのを盛りつけるデザートタイプなどがあります。
わらび粉の生産量は極めて少なく、よく見かけるわらび餅は、くず粉やタピオカなどの粉が使われています。奈良はわらび粉の産地なので、わらび粉を使ったお菓子が名物になっているのです。

「奈良町のわらび餅」は、原材料にわらび粉が使われている「寧楽菓子司 中西与三郎」さんのもの。大正3年創業の奈良の和菓子屋さんです。冷凍の状態で購入。冷蔵庫で解凍していただきます。

奈良町のわらび餅/中西与三郎

「奈良町のわらび餅」
▶価格 720円/小サイズ(税込)
賞味期限 商品に記載
▶製造者 中西与三郎
▶URL http://www.naramachi.jp/

家に持ち帰り、1晩冷蔵庫で解凍しました。半透明になったら食べごろとあります。蓋を開けると楊枝ときな粉が入っています。

蓋を開けると楊枝ときな粉が入っています

わらび餅には切り目が入っているので、箱のサイド面を壊して平らにすると、上手に取り分けられます。

黒い塗り皿に盛り付けてみました

黒い塗り皿に盛り付けてみました。

ガラスのお皿にも盛ってみました

ガラスのお皿にも盛ってみました。
どちらが映えるかな~。食感はプルンとしていてやわらかく、甘さもあり、とってもおいしいわらび餅です。おやつや和食のデザートにぴったり!

●奈良県のおすすめ「葛きり」

わらび粉もですが、奈良では、吉野葛といって葛粉も有名です。冷めにくく、冷えると固まる性質を利用して和菓子や料理に使われます。また体を温め血行をよくするため、風邪ひき(葛根湯)や胃腸不良の時の民間治療薬として古くから利用されてきました。
そこで葛粉100%の製品を2つご紹介します。まずは葛きり。

本物志向 葛きり/森野吉野葛本舗

「本物志向 葛きり」

▶価格 650円/100g(税込)
▶賞味期限 商品に記載
▶製造者 森野吉野葛本舗
▶URL http://www.morino-kuzu.com/

真っ白な透明ではないところが本葛100%なんですね。

真っ白な透明ではないところが本葛100%なんですね

和菓子の葛きりとして、またはサラダに使うときには20分ゆでて、冷水にとります。
すき焼きやその他の鍋ものに入れるときにはお湯に20分つけます。本葛粉だけなので、煮くずれしないのが特徴です。

20分ゆでて冷水にとって、水気をきり、きな粉と黒蜜をかけてみました。
お蕎麦のように、黒蜜を別の器に入れて、つけながらいただく方法もあります。

20分ゆでて冷水にとって、水気をきり、きな粉と黒蜜をかけてみました

つるつるとしながら、弾力があり、葛粉のチカラを感じます! 甘味屋さんでいただくおいしさでした。

●奈良県のおすすめ「葛湯」

同じ葛粉を使った「葛湯」もご紹介します。葛湯は大好き。寒い季節は夜くつろぎタイムにアツアツの葛湯をスプーンで少しずついただいていると、体が暖まり、ほっこり気分になります。いつもはしょうが湯を選びますが、もっと体によさそうな薬膳「当帰(とうき)くずゆ」を選んでみました。
これは、下市町の薬膳プロジェクトで作り始めたという「当帰くずゆ」。奈良県産の大和当帰の葉っぱの部分と吉野葛、てんさい糖で仕上げてあります。当帰は古来、漢方に使われるのは根ですが、葉も食べられます。血液の循環をよくする効能があるので、冷え症にもいいとか。創業明治15年(1882年)の吉田屋さんのものです。

当帰くずゆ/株式会社吉田屋

「当帰くずゆ」
▶価格 520円/120g(税込)
▶賞味期限 商品に記載
▶製造者 株式会社吉田屋
▶URL http://www.yoshidaya-shop.com/

カップに大さじスプーン山盛り1杯のくずゆを入れ、少しの水で溶きます。そこに熱湯100~120mlを入れて、よく混ぜます。

カップに大さじスプーン山盛り1杯のくずゆを入れ、少しの水で溶きます

口当たりなめらかで甘さは控えめで、薬草の香りがほんのりします。これから、冷える冬の夜にゆっくり楽しみたいです。

口当たりなめらかで甘さは控えめで、薬草の香りがほんのりします

夏はこれを冷蔵庫で冷たく冷やすとおいしいそう。今度作ってみますね!

●奈良県のおすすめ「ふし麺」

そうめんの名産地は全国津々浦々にありますが、代表的な手延べそうめんの1つ「三輪そうめん」は奈良のものです。三輪とは、大和の国の三輪地方のことで、現在の奈良県桜井市あたりを指す地名。そうめん発祥地ともいわれ、昔から奈良県の特産品として有名です。
創業1804年の三輪山勝製麺さんは、食材、方法にこだわり、安心安全をモットーに、やわらかくて甘みがあり、コシのあるそうめん作りにこだわり、吉野葛入りのそうめんを製造しています。今回取り上げたのは、美しいそうめんではなく、ふしめんを集めた「三輪ふし」。

三輪ふし/株式会社 三輪山勝製麺

「三輪ふし」
▶価格 360円/150g(税込)
▶賞味期限 商品に記載
▶製造者 株式会社 三輪山勝製麺
▶URL http://www.miwayamakatsu.co.jp/

手延べそうめんを干すときに棒にかかっていた部分で節麺(ふしめん)とも呼ばれます。幅が一定ではなくトングのような形。初めて見ました。

幅が一定ではなくトングのような形

さっとゆでてからサラダやお味噌汁、鍋ものに。

大根、にんじん、油揚げ、お豆腐のお味噌汁に入れてみました

大根、にんじん、油揚げ、お豆腐のお味噌汁に入れてみました。
つるつるとした食感でおいしくいただけます。

●アレンジレシピ【汁なし担々ふし麺】

約3分ゆでて、水洗いしたふし麺。そうめんと違って、短く、太さが不ぞろいなので、ショートパスタのような感じもあります。そこでひき肉のピリ辛炒めをのせて、汁なし担々麺風にしてみました。長い麺より、ひき肉がからみやすくて、相性がいいと思います。食べるときはよく混ぜて、お箸よりフォークやスプーンのほうが食べやすい麺料理。ランチや食事の締めにおすすめです。

●アレンジレシピ【汁なし担々ふし麺】

【材料】 2人分

三輪ふし・・・100g

豚ひき肉・・・150g
しょうが、にんにくのみじん切り・・・各小さじ1
赤唐辛子の輪切り・・・1本分
サラダ油・・・大さじ1/2
青ねぎ(小口切り)・・・2本分
白炒りすりごま・・・大さじ1
水溶き片栗粉・・・少々


・砂糖・・・小さじ1
・酒、みりん・・・各大さじ1
・しょうゆ・・・小さじ2
・味噌・・・小さじ2
・オイスターソース・・・小さじ2

【作り方】

① 担々風炒めを作る。フライパンにサラダ油を熱し、しょうがとにんにくのみじん切り、赤唐辛子を加えて炒める。香りが立ったら、豚肉を炒める。
② 肉の色が変わったら、Aの調味料を順に加える。混ぜながら5分ぐらい炒めたら、ねぎとごまを混ぜ、水溶き片栗粉で軽くとろみをつける。
③ ふし麺をゆでて、さっと水洗いし、再び熱湯を通して温めたら、水気をきって器に盛る。
④ ②の担々風炒めをのせ、混ぜていただく。

奈良の味、いかがでしたか?
今度は地元で、出来立ての葛餅や三輪そうめん、味わってみたくなりました!

<アンテナショップ>
●「奈良まほろば館」

奈良まほろば館外観

住所 東京都中央区日本橋室町1丁目6番2号 日本橋室町162ビル1F・2F
電話 03-3516-3933(1Fショップ直通)
営業時間 10:30~19:00(物産)
定休日 12月31日~1月3日
ホームページ 奈良県東京事務所情報発信課 公式ホームページ
URL https://www.mahoroba-kan.jp/

※紹介した商品はすべてアンテナショップでの購入時価格です。価格は変更になる場合があります。また、価格がメーカーと異なる商品や時期等によりアンテナショップで取り扱わない商品もあります。

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