柔らかな乳白色、ほっこり温かみのある手触りと、ツバメのモチーフが印象的。「早起きをして楽しむ自分時間」をコンセプトに作られた器「アーリーバード」シリーズです。
毎朝早くから頑張る大切な人や、少し早起きして朝のゆとりを持ちたい自分への贈り物にいかがでしょうか。

アーリーバード（early bird）は英語の慣用句で、「早起きの人」や「早く到着する人」、「早朝の」などの意味があります。早起きした時間が少しでも心豊かになるように、そんな思いが込められた食器。幸運の象徴として知られるツバメをモチーフに、早起きした鳥が気持ち良く空を飛ぶ風景がデザインされています。

ツバメのレリーフは、手押し判子と職人による絵付けで、すべて違う味わい。
ぷっくりとした手触りで、つい撫でたくなる。

販売元は、愛知県瀬戸市に本社を構えるマルミツポテリです。毎日の食事時間が少しでも楽しくなるようにとの想いで、ホームユースとプロユースの食器を企画・デザイン。自然素材で作る陶磁器食器、作る工程で人の手が入ることで生まれる個体差も大切にしたオリジナル商品を展開しています。

「アーリーバード」シリーズは、2018年にオーバル・ラウンドプレートSから誕生。小振りで、スコーンなどの焼き菓子を乗せるのにちょうど良いサイズです。慌ただしい朝を迎える前、束の間でも豊かなおやつタイムが過ごせそう。ちょっと疲れた時にも、アーリーバードのかわいい青い鳥に元気づけられたら、という想いも込められています。

左のオーバルプレートSは190×154×20mm、右のラウンドプレートSは150×150×20mmと、
焼き菓子やチョコレートをのせるのにピッタリなサイズ感。

続いて登場したのが、一回り大きなオーバル・ラウンドプレートL。ケーキやパン、食事の小さなメイン皿や副菜にといろいろに使えます。同じシリーズとしてSサイズとも雰囲気が揃うよう、ツバメのサイズやリムの強弱などが、細かく計算されています。

左のオーバルプレートLは227×154×20mm、右のラウンドプレートLは195×195×20mmで、
デザートや前菜などにちょうど良い。

アーリーバードファンの声に応える形で順に生まれたのが、プチボウルとマグです。手のひらにすっぽり収まるプチボウルはヨーグルトやフルーツにぴったりなサイズで、プレミアム感のある高台付き。すがすがしい朝の始まりに相応しいエレガントなフォルムのマグは、コーヒー、紅茶はもちろん、スープやカフェオレにも良い大きさです。

左のプチボウルは107×107×62mm（230cc）、右のマグは122×97×81mm（240cc）。

「アーリーバード」シリーズに共通するのは、シンプルながら華やかで上品な雰囲気であるところ。それもそのはず、プレートなら、リムの形状や玉縁のふくらみに0.1ミリ単位でこだわったり、プチボウルなら、内側にもレリーフを入れる繊細な仕事を施したりと、デザイナーのこだわりと、根気強く丁寧に仕上げる職人仕事で完成した商品なのです。重ねたときのバランスや、プレートを持ち上げる際の手の入り具合も絶妙です。

シリーズとしての統一感や遊び心あるツバメレリーフの位置も計算し尽くされている。

何を盛ってもちょっとおしゃれに見せてくれるデザインと、磁器なので、食洗器や電子レンジにも対応する実用性が両立。和洋中ジャンルを選ばず、盛るものによってまったく違う表情を見せてくれそうです。朝食を作ったり、コーヒー片手に本を読んだり、とっておきのスイーツを楽しんだり……アーリーバードとともに楽しむ朝の自分時間、あなたならどう過ごしますか？

＜文／植松由紀子　画像協力／マルミツポテリ＞