今回、編集長アッキーが気になったのは、オリジナリティと機能性を備えたバッグブランド「OSAM(オサム)」。創業者、そしてデザイナーでもある、株式会社ジェノバ・ジャパンの代表取締役社長の梶谷修氏に、商品にこめられた思いを取材陣がうかがいました。
人気ブランド「OSAM(オサム)」の 「ストレスフリー 2WAYショルダー・ワニ型押し」 異素材の組み合わせがおしゃれなバッグに注目!
2022/06/17
株式会社ジェノバ・ジャパン 代表取締役社長の梶谷修氏
―バッグ作りを始められたきっかけを教えてください。
梶谷 もともとは建築の仕事をしていましたが、28歳のある時、友達が素上げの革(染色した後の革に着色剤や仕上げ剤などの薬品をほとんど使用していない革)を持ってきて、「何かに使えないか」と相談されたんです。その「素上げ」の革があまりに美しかったのでほれ込み、いろいろ考えた結果、バッグを作ることにしました。
当時のバッグはポケットがついていなかったり、なんか使いづらかったんです。それなら、自分で作ってみようと思って始めたのがきっかけです。建築の世界は若手にはなかなか仕事がまわってきません。とにかく、まだ誰も見たことがないバッグを作ろうと決心しました。それが上手くできて、都内の有名百貨店からも引き合いがくるようになりました。
―元々ファッションがお好きだったんですか?
梶谷 それがまったくわかりませんでした(笑)。勉強のためにグッチやエルメスの本国の本店に行って最高のものを見せてほしいと頼んだり、世界最新の情報はニューヨークだということで、行ったついでに、見るだけじゃなくて私のカバンを現地のデザイナーショップや現地のデパートに売り込んだら、気に入って置いてくださるということもありました。
バッグは形、素材、色で成り立っています。ですから最高の素材を探すために世界へ飛び出していったのです。とにかくできることはすべてやりました。
―バッグ作りは独学ですか?
梶谷 バッグは建築より複雑ではなく、建築は鉄骨で組んで部品を組み立てるとか、環境との対話、人が住むことの関係を考える仕事です。バッグは、使う人の人生とつながったり、モノとの出会いの驚きだったりします。はじめはいつか建築に戻ろうと思っていたのですが、いつのまにか作るのが楽しくて、バッグ作りが続いています。情報取りをして、真実を探して、広く浅く拾う必要があります。そこで新しい組み合わせを考えています。
―ブランドコンセプトに「働く、遊ぶ、旅をする」を選んだのは?
梶谷 モノとの関係のなかで、人生を分解するとこうなります。もっとも”遊ぶ“が大事です。
―日本人向けに収納や、使いやすいように意識して作られてるポイントとは?
梶谷 日本の方はほんとうにこまやかな希望があっても、なかなかその要望を言葉にしてくれないんです。だから私は実際にすごく観察します。いま、何を持ち歩いていて、ポケットには何を入れたいか。それは時代によって変化していきます。以前は手帳だったのが、いまはスマホを入れる場所が必須、というように。ほんとうに必要なことを、見極めて工夫しているんです。
―今回、ご紹介のバッグは“異素材”を組み合わせていますが。
梶谷 革は、大正時代から登場し、それぞれの時代にエンジニアが市場性を取り入れました。組み合わせたジャガード織は、日本製で富士市で織っている工場があり、そこで作ってもらっています。花やハートをどのように処理すれば新しさを感じる柄になるか、メッシュにしたらどうか、動物を織るとどうかなどを考えて依頼しています。また丈夫さと軽さからナイロンも使用。日本では傷つきやすかったり、型がくずれたり、汚れやすいことを気になさる方が多いので、とにかく様々な要望に応えるべく、日々いろいろ探しています。
異素材mixで、中央に牛革ワニの型押しが効いています。
―商品を拝見して、最近は動物柄に注目していますか?
梶谷 コロナ禍になって、何か癒しがないかとか考え、動物柄を作りました。うちも犬を飼っているんですが、癒されています。動物には人を癒す力があると思うので、選びました。
―2WAYショルダーは、斜めでカットされたデザインが印象的です。
梶谷 なにか新しいことを見つけるのがデザインだという気持ちが常にあります。斜めカットは新鮮です。
通勤や小旅行や、おけいこにも使えます。
収納は内側にオープンポケットが4つ。ファスナーポケットが1つ。
―今後の展開は?
梶谷 コロナ禍でスマホはもちろん、電子マネーやAI、世界情勢も変化していきますが、私は「OSAM」のバッグを使うことで、ワクワクしたり、便利さにうれしく思ってくださったり、ちょっと幸せを感じていただけたらと思っています。
そのためには、自分があらゆることに興味を持ち、気づきを大事にして、皆さんが楽しく暮らすための、いいアイデアを見つけて表現していきたいです。
―貴重なお話をありがとうございました!
「ストレスフリー 2WAYショルダーWNB-1515(シルバー)」
価格:¥31,900(税込)
サイズ:本体/約W43X H29 X D14.5㎝
重量:約553g
素材:ステア・ポリエステル
製造:日本
店名:OSAM
電話:03-3479-1988(土日祝を除く11:00~18:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://osam-bag.com/products/ストレスフリー-2wayショルダーバッグwnb-1515シルバー
オンラインショップ:https://osam-bag.com/
「収納たっぷり ショルダーバッグ(ブラック×シルバー)AWD-2222」
価格:¥25,300(税込)
サイズ:本体/約W24.5X H12.5 X D7.5㎝
重量:238g
素材:ステア・ポリエステル
製造:日本
店名: OSAM
電話:03-3479-1988(土日祝を除く11:00~18:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://osam-bag.com/products/収納たっぷり-ショルダーバッグ-ブラック-シルバー-awd-2222
オンラインショップ:https://osam-bag.com/
<Guest’s profile>
梶谷修氏(株式会社ジェノバ・ジャパン 代表取締役社長)
1950年 岡山県倉敷市生まれ。1978年頃、建築設計の傍らBAGを作り始め、ジェノバ・ジャパンを設立。バッグブランド「OSAM」を展開。自身が建築家でもあることから、建築的な発想を活かし機能、軽さ、美しさを兼ね備えた新鮮なコレクションを発表し続ける。2007年より姉妹ブランド「Another Angle」、2011年より「Jam Sundries」を展開。
<取材/垣内栄 MC/栗原里奈 撮影協力/ジェノバ・ジャパン>