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睡眠医療のノウハウに基づいた睡眠サポートグッズ「眠+(ミンプラス)おやすみお試しセット(マスク+レッグウォーマー)」

2022/09/16

寝装品・軽寝具・インテリア用品の製造販売を手掛ける浜松の会社。インテリアの観点だけでなく、より質の良い睡眠を提供するため、睡眠医療の観点から快眠を促すブランドを立ち上げたそうです。今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった小栗株式会社 代表取締役社長の小栗福典氏に、取材陣が伺いました。

小栗株式会社 代表取締役社長の小栗福典氏
小栗株式会社 代表取締役社長の小栗福典氏

―小栗株式会社の成り立ちを教えてください。

小栗 浜松市を中心とする静岡県西部、遠州地方は、古くは木綿や絹の生産が行われ、江戸時代に綿織物業が始まった土地です。1951年に祖父が遠州綿業株式会社を設立しました。綿布のみを扱う会社だったので、1964年に、綿織物を製品化し販売する子会社として、小栗株式会社を設立。当時は作れば売れる時代で、エプロンやかっぽう着を主力としていたようです。取引先などの要望に応える形で寝装品を作り、寝具に特化するようになりました。
一方で遠州のアパレル産業は、海外の安価な製品に押され、染色工場も紡績工場もどんどん減っていきました。弊社も、問屋無用論やGMSの再編など流通経路の変化に翻弄されてきましたが、都度、時流に沿った方向転換をしながら今に至ります。

―具体的には?

小栗 以前は商品のほとんどを集散地問屋(一次卸業社)に卸していましたが、問屋無用論による中抜き現象が起き(中間卸業者は不要とされ、卸売業者から物が売れなくなること)、売り上げは半分以下になりました。そこで、合併により巨大化したGMS(総合スーパー)などに向けたOEMメーカーとなりつつありました。しかし今度はSPA(製造小売業)の台頭などでメーカーとしての存続が危ぶまれるように。そこで、これまでの経験や知力のすべてを生かした自社ブランドで、改めて勝負しようとなったわけです。流通経路がどう変わろうと、常にエンドユーザーのために製品を作ってきたという自信もありました。

―「Merry Night (メリーナイト)」ブランドに代表される、寝具カバーの数々ですね。

小栗 メリーナイトのロゴはテリア犬がモチーフになっています。1968年のブランド創設当時、非常に人気があり、「世界中で一番愛される寝具を作っていこう」という想いを込めました。眠りの時間が「楽しく、心やすらぐ、豊かな夜」になるような寝具カバーリング製品のブランドです。デザインテイストや製品特性の点で、いくつかに枝分かれしています。

―製品づくりへのこだわりをお聞かせください。

小栗 エンドユーザーの使い勝手を考え、時代の変化に柔軟に対応していくということでしょうか。例えば、昭和の時代、敷布団は100×200cm、掛布団は150×200cmというサイズが主流でしたが、日本人の体格がどんどん良くなっていったので、長さを210cmに伸ばしました。畳に布団からベッドへとスタイルも変わりつつある中、どちらにも対応できる敷パッドにもいち早く対応したつもりです。我々が直接販売するのは小売店や卸会社が多いかもしれませんが、常にエンドユーザーに目を向けた製品づくりを心がけています。

―「眠+(みんプラス)」誕生のきっかけは?

小栗 朝に弱い社員が多かったことです。毎日朝会を行なうのですが、途中で居眠りをしたり、遅刻をしたりする社員がいるのが気になっていました。そんなとき、作業療法士で睡眠医療を研究されている菅原洋平先生の講演を聞き、質の良い眠りを追及することで日中のパフォーマンスが上がるという考え方に、大いに賛同しました。
菅原先生を招いて社内セミナーなどを行ううち、眠りの質を高めるお役立ち商品をうちで開発したらどうかという話になったのです。

―眠りの質を高める具体的な方法を教えてください。

小栗 4-6-11の法則があります。起床から4時間以内に明るい光を浴びる、6時間後に目を閉じて短い休息をとる、11時間後は体を動かすというものです。これは日中の行動に関わるものですが、睡眠環境にもポイントがあります。体の深部温度を下げる、口呼吸より鼻呼吸にして鼻や喉の乾燥を防ぐ、うつ伏せで寝る、手首・足首・仙骨(骨盤の中央)を温めるなど、コツはいろいろあります。
その中で、体の深部温度を下げるのと、鼻や喉の乾燥を防ぐサポートグッズを「眠+おやすみお試しセット」にしました。

―1つ目はレッグウォーマーですね。体の深部温度を下げるのに足を温めるのですか?

小栗 人は深部体温が高いほど元気に、低いほど眠くなるので、これは深部体温を下げるのを助ける商品です。足先がカバーされていなく、足首を温めるのがポイント。足首が温まると足裏から汗をかき、その気化熱で血液が冷え、冷えた血液が内臓をめぐって深部体温が下がるというメカニズムです。

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足首を温め、足裏から放熱して深部体温を下げる仕組み。
肌面はシルクでできており、吸・放湿性に優れている。
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―布団を脱いでしまう子どもにもよさそうですね!

小栗 入眠後3時間の眠りは、成長ホルモンの分泌量を左右するほど大切なので、キッズ用も作りました。16cm~24cmまで3サイズの4色展開、汗をかきやすいので2足セットです。

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「寝る前に履く」という入眠の儀式にもなる。

―呼吸面でサポートするのがマスクですね。

小栗 睡眠中の口呼吸はいびきや無呼吸のリスクが高まり、睡眠の質が低下します。口呼吸で口の中が乾燥すると、雑菌を拾いやすいという難点もあります。そこで、喉を乾燥から守るマスクが役立つのです。自分の息による保湿効果があり、睡眠中の空気を清潔に保ちます。肌面に吸水性の高い今治産のタオル地を使用しており、汗や水分をさっと吸水するので湿気がこもりません。アナウンサーのリピーターもいらっしゃるんですよ。マスクは2015年に発売し非常に好評なのですが、コロナ禍となり、夜もマスクをしましょうと呼びかけづらくなったのが残念です。

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耳が痛くなりにくい、
圧迫感がほとんどないなどつけ心地は快適。

―「眠+」にはそのほかどんな商品がありますか?

小栗 今のところ、睡眠中にかく汗を吸水・速乾する「トラベルパジャマ」、手首を温める「おやすみハンドウォーマー シルクタイプ」、レッグウォーマーは長さや素材違いで数種類あります。うつぶせ寝をサポートする枕を、以前は販売していましたし、菅原先生の睡眠医療に基づいた商品開発で、現代人のよりより眠りのサポートをしていきたいと思っています。

―今後の展望は?

小栗 実は私、大学に入り1人暮らしをするとき、新生活のために持たせてもらった自社の寝装品を好きになれなかったのです。大学生らしくないデザインに見えてしまって……。入社時からずっと大切にしているのは、本当に自分が欲しい商品かどうかという点と、幅広い世代の方に受け入れられるラインナップにしようということ。エンドユーザーのことを本当に考えた製品づくりやサービス提供をこれからも続けていきたいと思っています。
「眠+」に関していえば、この取り組みを通して、社員のパフォーマンスが上がったことを私自身が実感しています。『毎日の眠りにちょっとプラスするだけで日常を豊かにする』のコンセプト通り、睡眠科学と繊維技術をもって、忙しい現代人の健康をサポートしていきたいですね。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

眠+(ミンプラス)おやすみお試しセット

「眠+(ミンプラス)おやすみお試しセット」
(おやすみマスク+おやすみレッグウォーマー/シルクロングタイプ)
価格:¥4,730(税込)
店名:OGURI オンラインショップ
電話:0120-59-1142(9:00~18:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://oguri-shop.com/view/item/000000000029
オンラインショップ:https://oguri-shop.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
小栗福典(小栗株式会社 代表取締役社長)

1969年静岡県生まれ 大学卒業後、繊維専門商社に入社し、4年の就業期間を経て、1997年 遠州綿業株式会社へ入社。1998年 小栗株式会社に。2009年 同社 代表取締役社長に就任。

<取材・文・撮影/植松由紀子 MC/根井理紗子 画像協力/小栗>

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