「感動感謝の循環」を理念に、顧客や社員などすべてのステークホルダーに幸せの循環を築きたいと奔走する会社があります。人の命を守る一助となるべく開発された商品も、レビューや口コミを受けて改良を重ねているそう。今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった株式会社HAPPY JOINT 代表取締役の小山洋二氏に、取材陣が伺いました。
夜道のトレーニングも子どもや年配者の安全もサポートする光るバンド「RUN-MARKER CHARGE(ランマーカー チャージ)」
2022/09/26
株式会社HAPPY JOINT 代表取締役の小山洋二氏
―コンセプト通り、光る物を中心に販売されているのですね。
小山 「世界中を明るく照らし、より多くの皆様を笑顔にHAPPYに」が企業コンセプトです。ペンライトや光るグラス、LEDアクセサリーといったパーティグッズや、LEDインテリアなどをECサイトで販売しています。卸販売のほか、オリジナル商品やノベルティの制作、イベント企画なども行っているんですよ。
―小山社長は、建築業従事、飲食店経営を経て通販事業と、ユニークな経歴ですね。
小山 建築営業の傍ら、25歳でサウンドバーを開業しました。週に1度しか営業しないシークレットクラブでしたが常連客に恵まれ、もっと楽しんでもらいたいとDJブースを作るなどするうちに、ある目標が生まれました。「名古屋に大きなクラブをつくりたい」というその目標に向かって海外のクラブやフェスを視察に回るうち、衝撃的な出会いを体験してしまったのです。
個性的なファッションが多いクラブの中でもひときわ目立つ、自作の光るコスチュームを身にまとう男性に、目が釘付け。本職はアクセサリーデザイナーと知り、その作品を見せてもらったところ、これまた驚嘆でした。SHINJI BABAというその人の商品は、日本には2つの店でしか取り扱いがないとか。この運命的な出会いは、私に、クラブオープンから、この人をプロデュースすることへと使命を変えてしまいました。
―大きく方向転換。商品販売やPRのご経験は?
小山 ECモールの存在さえ知らず、パソコンも指1本でキーボードをたたくレベルのど素人でした(苦笑)。サイト構築の勉強を一から始め、3か月かけてECサイトを作り、アクセサリーの販売をスタートしました。ですが、ウェブサイトって、求める情報を探しに来る場所ですよね。そもそも知られていない名前なので、検索されない、知名度が低いのでブランド力が低いなど、売れない要因が重なり、まったくと言っていいほど売れませんでした。
―どのような方針転換を?
小山 フェスなどのイベントに出店し、グッズを販売してなんとか存続していました。すると、ネットではまったく売れないのに、フェスの現場では飛ぶように売れたりするんです。これは売り方の問題だと気づくことができました。当時、まだそれほど盛り上がっていない時代でしたが、パーティグッズから、ハロウィンのコスプレグッズに、切り口を変えてみたのです。爆発的に売れました。ここまで苦節8年、月給8万円で過ごした月日が報われる思いでした。
―会社が急激に大きくなられたんですね。
小山 実は、求人が後手に回ってはいけないと、会社の成長前から採用を続けていました。商品が売れない間も会社の在り方を議論したり、新人の教育をしたりしていたので、人材という意味では、ある程度まで会社が育っていたのです。ECサイトの運営方法も、この8年間でいろいろ試してきたので、かなりのノウハウが蓄積されたんだと思います。
―オリジナルグッズ開発の方では、光るパーティグッズを、ランニングサポートに転用。
小山 光は、イベントを盛り上げたり、癒し効果があったり、そして夜間、命を守る役目を果たすこともできると気が付きました。そして生まれたのがRUN-MARKER(ランマーカー)でした。反射材より発光した方が、明らかに視認性は上がります。初代は電池式だったのですが、充電式のポータブルグッズが増え、お客様の声にも「数か月ごととはいえ、電池交換がちょっと億劫だ」という声が多かったのもあり、充電式のRUN-MARKER CHARGE(ランマーカー チャージ)へと刷新しました。
手首や腕に巻くタイプの光るベルト。
―特徴やこだわりポイントを教えてください。
小山 まず、使い勝手。帯状でお届けしますが、腕や手首にパシッと置くだけで巻き付きます。ライトのオンオフはワンタッチ。36グラムと軽いので、ランニングの邪魔をしません。それからデザイン。防犯グッズもそうですが、安全グッズはとかくダサくなりがちなので、スタイリッシュなデザインにこだわりました。
着脱もライトオンも手軽で軽量。
―柄が3パターンそれぞれ6色ですね。
小山 模様は、反射塗料で描いていて、発光と反射とダブルのサポートになります。
柄は左からストライド、ジオメトリー、フローの3タイプ。
それぞれ6色展開。
―ランニングに限らず用途が広そうですね。
小山 夜道を帰宅する子どもや、ペットの散歩、年配者の夜間外出など、幅広くお使いいただけるようにと思っています。おかげさまで、「車が避けてくれる」「簡単に使えて目立つ」など嬉しいお声を多数いただいています。
―発売以降、すべての口コミやレビューに目を通しているという話は本当ですか?
小山 本当です!全部読んでいます。お客様の喜びの声に幸せをいただくこともありますし、商品にフィードバックすることもあります。うちの商品を買ってくださる方の中に、悲しい思いや残念な気持ちをする人が1人でもいたらいやなので、不備や初期不良に関しては早急に商品の交換をしています。おかげ様で故障の問い合わせはほとんどありません。
―今後の商品展開は?
小山 ランマーカーを作ってみて、命を守る商品の必要性を強く感じました。光にこだわることなく、震災や水害など、災害時に役立つような商品の開発もスタートさせています。もちろん、光で人の生活を豊かにして笑顔になってほしいとの気持ちも変わらないので、家庭の庭で使える癒しのエクステリアなど、日常的に光を取り入れられる商品もどんどん展開していくつもり。流行や時流を読みつつですが、自分たちならではのアイデアで価値のある商品を作り、常にブラッシュアップしていきたいと思っています。
―HAPPY JOINTとしての展望はいかがですか?
小山 私は、100年企業を目指しています。それには、従業員が生き生きとHAPPYな気持ちで働けることが大事ですよね。超福利厚生企業とでもいいましょうか、大手企業が取り入れている制度はもちろん、すべてを凌駕するような施策を取り入れ、ホワイトな労働環境を整えたいと考えて実行しています。実は、会社設立から2022年で16年がたちますが、社員の離職率は0%なんですよ。社員のため、会社のためにしたいプランも頭の中に膨大にあります。1つ1つ積み上げて、お客様や取引先をHAPPYにして、また社員もHAPPYになる感動感謝の好循環を作っていきたいと考えています。
―素晴らしいお話をありがとうございました!
「RUN-MARKER CHARGE(ランマーカー チャージ)」(デザインは全3パターン。カラーはレッド、ネオンピンク、ネオンオレンジ、ネオングリーン、ネオンブルー、ホワイトの全6色)
価格:¥1,800(税込)
店名:HAPPY JOINT
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/kinokokinoko/bn0001/
オンラインショップ:https://happyjoint.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
小山洋二(株式会社HAPPY JOINT 代表取締役)
1977年三重県津市生まれ。2001年にリフォーム会社を起業し、2004年株式会社HAPPY JOINTと社名変更しEC事業に参入。光るグッズを中心に世界中から輸入し販売。スポーツチーム・アーティスト・行政などのオフィシャル・オリジナルグッズなどを手掛け、現在、小売・卸売・メーカー・コンサルティングと仕事の範囲を拡大している。
<文/植松由紀子 MC・撮影/石井みなみ 画像協力/HAPPY JOINT>