今回、編集長アッキーが気になったのは、軽くておしゃれなオリジナルバッグブランド「ANDSHIN」。ブランドを運営する株式会社トルース 代表取締役の稲田正明氏に、商品の魅力を取材陣がうかがいました。
かわいい形でたくさん入る「サイコロ シリーズ」超軽量でカラーも豊富「BELL series TOTE BAG」
2022/11/14
株式会社トルース 代表取締役の稲田正明氏
―創業の経緯を教えてください。
稲田 1995年に父である先代が起業しました。当時はレディースバッグのOEM生産をメインに事業を行っていて、全国の百貨店さんや専門店さんに卸販売をしておりました。僕は大学卒業後、そのまま入社し2017年に2代目として社長に就任しました。
―社長になられて新しい取り組みをなされたのでしょうか。
稲田 これまでBtoB事業しかしていませんでしたが、入社当初から憧れていた直接ユーザー様との繋がりや声が聞くことができるBtoC事業をスタートしました。きっかけとなった大きな理由はコロナによる制限された窮屈な生活です。自分自身がその制限された生活の中で気分転換に近くを散歩に出た時に「出掛ける」の価値観が変わりました。事前に計画を立てた特別な旅行も、気分転換の散歩もどちらも立派な「おでかけ」で豊かにしてくれるものだと思いました。大小関係なくその人の「出掛ける」の背中を押せるようなブランドを作りたいと2020年にスタートしたのが「ANDSHIN」です。「おでかけをもっと楽しく」というコンセプトで30代女性がメインターゲット、どんなおでかけシーンでも気楽に持っていただけるバッグをイメージしています。
サイコロのようなスクエアな形がおしゃれ。
―ブランド名の由来を教えてください。
稲田 当社は28年目ですが、ずっと協力関係でやってきた工場の韓国人チームにブランドの企画を伝えたところ、ぜひ一緒に韓国でも展開できるブランドにしたいと賛同してもらいました。そのチームトップがシンさんなので、パートナー意識を込めてつけました。工場は中国にあり、デザイナーをはじめ韓国人のスタッフの方が作ってくれています。韓国はエンタメやファッションなど日本でも注目されていますが、バッグもシンプルだけれども、存在感あるデザインで新しいものを生み出してくれます。
―ブランドの立ち上げの中で、ご苦労された点はございましたでしょうか。
稲田 コロナ禍でおでかけできなくなり、そんな状況でスタートしてもよいのかと迷いはありましたが、直接、ユーザーさんの声を聞きたいという思いが強くあったので、「こんな時だからこそ始めよう」と気持ちを切り替えました。韓国や中国でも販売予定でしたが、海外に行けなくなり、いろんなことが思うように進まなくなったのは大変でした。でも、おかげさまで国内では大ヒットというスタートを切れて、本当に心の救いになりました。お客様の生の声をいただくのは想像していたよりも、ずっと嬉しかったです。年内には韓国での販売もできそうですので、こちらも楽しみです。
立方体の独特な存在感でカフェでも絵になる。
―人気の秘密はどこにあるとお考えですか。
稲田 やはり軽量化だと思います。店頭で手に持たれた時のリアクションが皆さん「軽い」とビックリされるので、説得力のある商品ができたと思っています。レザーは丈夫ですが、重量としては重く、長く持って歩くと女性の方は肩こりに繋がることも多いと伺っています。丈夫でありながら、ここまで軽いというバッグはなかなかないと思います。
A4サイズが入り、肩からもかけられる「BELL series TOTE BAG」。
―新しい事業を展開なさる中でも、会社として守り続けていることはございますか。
稲田 やはりハイクオリティなものをお買い求め安い価格でというのは、ずっと続けていることです。季節を選ばず使える商品というのもウリで、OEMで10年以上続いている商品も多数あります。また、アイテム数を増やすことよりも、質を重視してやっています。「ANDSHIN」のお客様のなかには「5色持っています」という方もいて、うちのバッグのファンになっていただく商品を提供することが大切だと思っています。
―ウェブショップ以外でもポップアップで販売をされています。
稲田 全国の百貨店でポップアップ販売をしており、お客様はウェブと店舗では半々くらいです。ウェブショップへは、インスタを見て買われる方が多いです。積極的に質問をダイレクトメールでくださったり、感想をくださったりするので、それは今までのOEMではなかった感覚ですごく嬉しかったです。
重さは480g。カラー展開も豊富。
―なかでも人気のトートバッグ ベルシリーズですが販売されたのはいつでしょうか。
稲田 2020年のブランドスタート時から販売開始しました。「ANDSHIN」のブランドの中でも軽量に特化したモデルです。とはいえ、使い勝手も両立したかったので、ファスナーで中が見えないようにしています。軽いけれども、モノを入れたときに形が崩れないよう、見えないところで補強をしたり、底鋲をつけたり、外せないところはきちんと作り込んでいます。
メインポケットは安心なファスナー開閉、
両サイドにはポケット仕様。
―人気カラーはございますか。
稲田 どのカラーもまんべんなく人気で、価格が手ごろなので「普段は持たない色にチャレンジしてみたい」と買われる方もいます。カラーバリエーションが豊富ですが、ベージュといってもいろんなベージュがありますし、4~5色ぐらいを1回作ってみてから、ベストな色を選んで製造しています。
本体はポリウレタン、裏地はポリエステル。
―次にサイコロシリーズのほうですが、開発したきっかけを教えてください。
稲田 緊急事態宣言が出て、全く家から出れないような生活のなか、サイコロを振ってひとマス進むぐらいの感覚で、気軽におでかけを楽しめるようになれたらという話をデザイナーさんにしていました。するとデザイナーさんが、その考えをバックの形に落とし込んで、立方体でキレイなサイコロ型のバッグを作ってみようと言ってくれて、スタートしたんです。なにげない会話から始まって、面白いバッグが誕生しました。
人気カラーのオーク。
―このバッグでこだわった点を教えてください。
稲田 最初は上までファスナーがきっちりあるようなラウンド型で作ってたのですが、荷物を出し入れしようとすると、手にファスナーがあたって痛く、使えなかったので、サイドファスナーを試したりしました。上のファスナーを取ってしまっても両サイド上まで閉めれば、中身が見えることなく開口部分が閉まるので、最終的にこの形になりました。アイデアが出てから製品化までには2年くらいかかっています。手から離れても絵になるバッグを作りたいと思っていましたが、サイコロシリーズは立方体の独特な存在感で、カフェなどで見かけてもキレイなんです。
片方のサイドファスナーで荷物がすぐに取り出せる。
―お客様の反応はいかがでしょうか。
稲田 予約販売の段階でかなり受注いただいてて、店頭でのお客様のリアクションもかなり良かったです。オークというカラーは、これまでなかったカラーで1番人気です。
底鋲がついていて置いたときに汚れがつきにくい。
―今後の展望を教えてください。
稲田 スタートしてから2年経って、「親子で持ってます」といった声もあり、ファンの方が増えているのが嬉しいです。アフターコロナに向けて、おでかけをもっと楽しくさせるようなコンテンツもどんどん配信させていきたいと思っています。バッグに限らず、雑貨など、ブランドのファンになっていただいた方には、どんどん新しいものを提供して、ブランドの可能性も広げていきたいですね。
―素晴らしいお話をありがとうございました。
「#3156サイコロ series」
価格:¥8,580(税込)
店名:ANDSHIN
電話:06-6191-4660(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://andshin.net/3156-2
オンラインショップ: https://andshin.net/
「BELL series TOTE BAG」
価格:¥6,490(税込)
店名:ANDSHIN
電話:06-6191-4660(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://andshin.net/category/item/a0001
オンラインショップ: https://andshin.net/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
稲田正明(株式会社トルース 代表取締役)
1990年大阪府生まれ。中京大学卒業後、株式会社トルースに入社し、2017年に代表取締役社長に就任。コロナ禍にBtoCオリジナルブランド「ANDSHIN」をスタートさせる。
<取材/垣内栄 MC/升谷遥香 画像協力/トルース>