いまや夏だけでなく、オールシーズン必要な紫外線対策。ちまたにはUV対策グッズがあふれていますが、今回、編集長アッキーこと坂口明子が気になったのは、とくに機能性に優れ、使い勝手のいいUV対策グッズが揃うと評判のホワイトビューティー株式会社。取材陣が、同社代表の和田真喜子氏にお話を伺いました。
息苦しくない!つけ心地も快適なUVカット率98%のフェイスカバー&ハンドカバー
2022/12/12
ホワイトビューティー株式会社 代表の和田真喜子氏
―会社設立の経緯を教えてください。
和田 会社設立は10年前。自分が趣味のテニスを続けるなかで日焼けに悩まされ、フェイスカバーを作ったのがきっかけです。私がフェイスカバーをつけていると、「それ、私も欲しい」という友人が増え、他の人達にもこの良さを分かって欲しいと思い、工場でまとめて生産をお願いしたのが始まりです。
―社長ご自身の悩み解消のために誕生した商品なのですね。フェイスカバーもハンドカバーも「使い手の気持ちがよくわかっている!」と評判の理由がわかりました。
和田 当時、日焼け止めクリームを塗り、その上にファンデーションを重ねていたので、肌はもう、塗り壁のような状態(笑)。それでも、汗や、手で擦ったりして剥げてしまうので肌が真っ黒になるんです。黒くなるだけならいいけれど、乾燥してファンデーションがガビガビになって、顔がとんでもないことに。大好きなテニスを続けるためにも、この問題をなんとかしたいなあと、ずっと考えていたんです。
―その頃、世の中にフェイスカバーは存在していなかったのですか?
和田 少なくても、スポーツ用のフェイスカバーはなかったと思います。なので、私もテニス仲間たちも市販のネックカバーを上に伸ばして顔を覆っていました。でも、テニスは動きの激しいスポーツなので、それでは息苦しい。鼻の位置あたりに穴を開けたらいいんじゃないかしら、と開けてみたら呼吸が楽になったんですね。でも、そのままでは鼻先が見えて変じゃないですか(笑)。もうちょっとちゃんとしたもの、機能的でありつつ見栄えもいいものができないかと、自分でデザインを考え、試行錯誤しながら作ってみました。それが、弊社のUVフェイスカバー第1号の原型です。
ホワイトビューティーの最初の商品、「息苦しくないUVカットフェイスカバーA型」。
開口部は鼻のみ。当初から立体縫製の、画期的なフェイスカバーで特許も取得しています。
―テニス愛好者待望の商品誕生ですね!
和田 「そんなことまでしてテニスをするの?」と言われたこともありました。悪い反応もあったけど、すごく支持してくれる人たちもいました。
「このフェイスカバーをすると、軽く日焼け止めを塗るくらいですんで、いいよね」という話が口コミでどんどん広がっていき、工場で作るようになったんです。
―縫製工場にツテはあったのでしょうか?
和田 全くありませんでした。でも、インターネットで調べ、小ロットでも作ってくれそうな縫製工場に直接アタック。その中から会社の方針やもの作りに対する考え方などが自分と合いそうだなと感じたところにお願いしました。
生地も、いろいろ取り寄せ、実際に作って着用して選びました。
最初に工場にオーダーしたのは1000枚ほど。周囲の人たちには「そんなに作って大丈夫?」と心配されたのですが、インターネット販売を開始すると、驚くほどすぐに完売。全国からも注文が殺到してどんどん増産、「そんなの、東京の人たちはつけないよ」とあしらわれた東京でも大ブレイク。「ああ、これは皆さんに必要とされる、本当にいい商品なのだなぁと自信を得ることができました。
UVカットフェイスカバーC型(フローラル柄7色、ペイズリー柄8色、無地5色)男性用もあり。
UVカットハンドカバー (フローラル柄2色、無地3色)男性用もあり。
―商品の特長について教えていただけますか?
和田 商品の特長であり、こだわっていることとしては、日焼け防止、厳選した素材、機能的なデザインの3点です。
1番シミやシワのできやすいところを生地を二重にして紫外線から守っています。
フェイスカバー、アームカバーともに生地にはUVカット率98%・UPF50+の「東レ セオ®αUV」を使用しています。この生地は繊維に紫外線をブロックする物質が練り込まれているので、何度洗ってもUV効果が持続。吸汗速乾、吸放湿でさらりとしながら、ふんわりとした風合いでつけ心地がいいのが特長です。
フェイスカバーのデザインに関しては、運動時にも息苦しくならないよう鼻と口に開口部をつけ、しかも開口部が別々に分かれているので、吐いた空気を吸い込むことなく新鮮な酸素を補給できます。口が開いているのでドリンクを飲む際にフェイスカバーを外す必要がありません。
UVカット率98%、吸汗速乾、吸放湿、ふんわり&さらりとした風合いの生地、「東レセオ®︎αUV」使用。
生地の表面はこのような感じ。見た目にも、さらりとした風合いだということがわかりますね。
鼻の開口部は、鼻の形に沿うように立体縫製されています。
開口部が、鼻と口と別々に分かれているので、吐いた息を再び吸うことなく、新鮮な酸素を補給できます。
口が開いているのでドリンクを飲むときに便利!
―かゆいところにちゃんと手が届いているというか、使う人が「こうあってほしい」と思う点がすべて素材やデザインに反映されていますね。
和田 はい。そもそも、自分やテニス仲間の「必要」から生まれた商品ですから、つけ心地や使い勝手には徹底的にこだわっています。
今回ご紹介するのはUVカットフェイスカバーの「C型」ですが、「A型」と「B型」もあるんです。最初作ったのはA型で開口部は口のみでした。さらに「耳もカバーしたものがほしい」というお客様のご要望にお応えして開発したのがB型。私は、お客様から「こうだったらいいな」という声が寄せられると、それを実現するにはどうすればいいのだろうと、あれこれ考えるのが楽しくて、好きなんです。
―ハンドカバーには、どのような特長があるのでしょう。
和田 生地はフェイスカバーと同じなので、高い日焼け防止効果があります。手は顔と同様、日焼け止めクリームが落ちやすいのですが、ほとんどの人が塗り直しをしません。それで手の甲にシミやシワができて、老けた印象になるのです。
大きな特長としては「立体縫製」と「手のひらオープン」。多くの手袋は平面縫製です。でも、私たちの手って、力を抜いているときは自然な丸みを帯びていますよね? その形に合わせて立体的に縫製し、さらに親指と小指、中指を通すゴムをつけているので、ぴったりフィットします。
さらに、手のひら部分が開いているので、素手で物を握ったりつかんだり細かい作業もできます。自転車や自動車のハンドルは、手袋をしているとすべって危険ですが、素手ならしっかり握れて安心。さらに、蒸れなくて快適です。
手のひらがオープンになっていて(左)、甲の部分は甲の形に沿うよう立体縫製されています。
手の指をピンと伸ばした時は、ハンドカバーから指先が出ています。
普段、指の力を脱いている時、手は軽く握ったような状態になるので、
手の甲の丸みに自然に沿うように立体縫製されています。
―いわば社長ご自身のために生まれたUVカットフェイスカバーですが、現在はどのような人がどのようにお使いですか?
和田 主にテニス、ゴルフ、ジョギング、自転車……などのスポーツをされている方にお使いいただいています。ゴルフのプロの方やモデルさんも愛用してくださっていて、それをきっかけにたくさんの方に弊社のフェイスカバーを知っていただくことができました。他に、洗濯干しやガーデニング、アウトドア作業時に大活躍しますよ。
また、普通に外を歩くときも、実は日傘だけでは紫外線対策としては不十分。紫外線は上から降り注ぐだけでなく、地面や建物の壁に反射してあらゆる角度から体に浴びせています。ですから、顔の日焼けをきっちり防ぎたいと思ったらやはり、フェイスカバーが必要なんです。熱中症対策にもなりますよ。
コロナ禍でマスクをつけるのが当たり前になったことで、みなさんの、フェイスカバーをつけることへの抵抗感もだいぶ薄らいできたように感じます。ぜひ1度、使ってみてください。
―UVカットフェイスカバーは累計販売数50万枚以上だと伺っています。海外からのニーズも高まっているのでは?
和田 とくにアジア圏の人たちは紫外線対策の必要を感じているようで、問い合わせや注文もたくさんいただいています。海外への進出を考えなくもないのですが、弊社としてはできる限り、お客様の顔が見えるところで商品を作り、販売したいんです。そのほうが、お客様の嬉しいお声も聞くことが出来るし、ニーズにもより早くお応えできます。とはいえ、海外のお客様のご要望に応えたい気持ちもあり…悩ましいところですね。
―今後の展開としては、どのようにお考えですか?
和田 美容面からだけでなく健康面からも、紫外線対策の重要性を多くの方に知っていただきたい。そのための商品を、どんどん開発していきたいと考えています。
現在、女性はほとんどの人が日焼け止めクリームやファンデーションなどで日焼け対策をしていますが十分ではありません。また、男性の場合は紫外線に対する意識が低く、日焼け止めクリームを塗っている人も多くありません。そうやって少しづつ紫外線を浴び続けるため、中年以降、皮膚がんやさまざまな皮膚の病気のリスクが高まり、イボや、皮膚の表面がかさかさして赤味を帯びる日光角化症などのトラブルを招いてしまうのです。
さらに紫外線のダメージを受けやすいのが、お子さんです。子どもの肌は大人に比べて皮膚が薄く、とてもデリケートだからです。また、体温調節機能が十分に発達していないので、熱中症にもかかりやすいと言われています。
そこで弊社では、フェイスカバーやハンドカバーの他にも、帽子やサンバイザー、インナーシャツ、ショール、レギンス、UVサングラス、そしてベビー・キッズ用品も研究・開発、商品化してきました。今後もさらに、お客様の美容と健康に役立つものを作り出して、お客様にお届けしたいと思っています。
私は大量生産をモットーとしていません。「あればいいな」「これが必要だな」と思ったものを考えて作り、それを必要としている人がいるなら少量でも生産する。この姿勢は設立当初より変わっていませんし、この先も守っていきたいと考えています。
―UV対策の重要性を改めて感じました。貴重なお話をありがとうございました!
「UVカットフェイスカバーC型 フローラル柄」
価格:¥3,124(税込)
店名:ホワイトビューティー
電話:06-6170-7788(10:00~16:00 土日祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.white-beauty.net/shopdetail/000000000092/
オンラインショップ:https://www.white-beauty.net/
「UVカット ハンドカバー ブラック」
価格:¥1,870(税込)
店名:ホワイトビューティー
電話:06-6170-7788(10:00~16:00 土日祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.white-beauty.net/shopdetail/012001000005/
オンラインショップ:https://www.white-beauty.net/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
和田真喜子(ホワイトビューティー株式会社 代表)
1957年、東京生まれ。津田塾大学卒業後、株式会社三陽商会で社長の営業秘書として従事。出産後は教育関係の仕事に20年携わる。趣味のテニス時、日焼けに悩まされ「息苦しくないUVカットフェイスカバー」を考案、特許取得。2012年ホワイトビューティー株式会社を設立。お客様の声を活かした紫外線対策グッズを企画製造。楽天やアマゾン等のネットで販売。
<文・撮影/鈴木裕子 MC/根井理紗子 画像協力/ホワイトビューティー>