紫外線が、年間を通じて体に影響を及ぼすことが知られるようになった今、日焼け止めは老若男女に欠かせないアイテムとなりました。ですが、なかなか自分の理想のものに巡り合えない、という人も多いのでは？ そこでご紹介したいのが、「パーフェクトポーション」のUVクリーム「ナチュラル アロマ サンスクリーン」です。合成保存料、合成着色剤、合成香料、さらに紫外線吸収剤も不使用で、SPF32・PA+++を実現。うるおい成分でお肌を守りつつ紫外線対策ができるクリームは、生後6カ月の赤ちゃんから使用が可能（※）。開発までのストーリーを、パーフェクトポーションジャパン株式会社 代表取締役社長の山本貴世氏に伺いました。
（※）使用する前にパッチテストを行ってください。

パーフェクトポーションジャパン株式会社 代表取締役社長の山本貴世氏

―肌に乗せるとうるおいを感じ、ほんのり漂うラベンダーとカモミールの香りにも癒されました。まずは、御社の沿革について伺えますでしょうか？

山本　パーフェクトポーションは、オーストラリアで誕生した会社です。もともと鍼灸師であったサルバトーレが、夫婦でアロマセラピーを学び、1986年にハーブを取り入れた商品を製造しました。そして1991年に法人化し、ブリスベンに1号店をオープンさせます。サルバトーレはアロマセラピー界でも知られる存在となっており、彼の書籍はアロマセラピースクールで教材としても使われています。

パーフェクトポーションの創始者、サルバトーレ夫妻。

―山本社長は、ずっとコスメ業界にいらしたのですか？

山本　私は学校を卒業後、子どもたちをハッピーにしたいという思いから、まずは保育士になりました。ですが実際に現場に出てみると、私が子どもたちと触れ合うのは登園している間だけ。彼らにしてあげられることはわずかしかない、と感じるようになったのです。同時に、園ではストレスを抱えていらっしゃる親御さんや、その影響を受けている子どもたちの姿も目にしており、子どもをハッピーにするなら、まずは大人からなのでは？と考えるようになりました。

もともとカイロプラクターであった父から、「体の健康が心の健康にも繋がる」と教えられていたこともあり、その後、私は体のことを学んでセラピストとなり、沖縄にヒーリングサロンを開きました。そしてサロンでのケアだけでなく、お客さまに自宅でもリラックスしていただく方法はないかと考え、世界中のアイテムをリサーチしては個人輸入して試したのです。その中の1つがパーフェクトポーションの商品でした。最初に触れた商品はローズウォーターだったのですが、香りを嗅いだ瞬間、ローズが咲き誇っている光景が頭の中にバーッと広がったのを覚えています。そこで思い切って、本社のあるオーストラリアへ行くことにしました。

山本社長が衝撃を受けたローズウォーター。
現在も同社で販売中。

―すごい行動力ですね！

山本　現地では、5つあった直営店を回りながら様々な製品を試すことができました。そして、「こんなお店が日本にあったら」と、強く思うようになったのです。各ショップで、「社長に会えないか」と、直談判してみたのですが、答えはもちろんノー。それどころか、「日本人が全ての店に現れて、社長に会いたいと言っている。彼女は何者だ!?」と、ストーカーにも間違われてしまって（笑）。

結果的に、サルバトーレとは会えることになりました。私は「熱意が伝わった」と思っていたのですが、彼は「ストーカーは誰だ!?」と、出てきてくれたようでした。ただ、思いを伝えると、とても感動してくれました。彼は鍼灸師として、患者さんが日々、良い状態をキープできるような商品を作ろうと思ってブランドを始め、商品を販売する際もカウンセリングを大切にしてきた人。私も同じ思いを持ってオーストラリアに来たことを伝えました。すると、ビジネスプランを出して欲しいと。そこから話が進み、2007年に日本法人を任せてもらえることになったのです。

―熱意が伝わったのですね。山本社長は、パーフェクトポーションのどんなところに魅力を感じたのですか？

山本　アロマセラピーのメソッドを最大限に活かしている商品そのものにも、もちろん魅力を感じましたが、全ての商品にストーリーがあり、人間味があるところです。現地のスタッフの皆さんは、商品について説明する時、まるで自分の子どもを紹介するように嬉しそうに紹介してくれました。「この商品はこれに効きます」という短絡的な言い方ではなく、「この製品の原材料はこういう人たちが育てていて、工場でこうして作られ、こういうふうにここまで運ばれてきて、こんな人につかってもらいたいという思いがこめられていて」という風に。良い商品なのは当たり前である上で、商品に関わっている人たちが皆、自信を持っている。そんなブランドはきっと選ばれる、愛されると確信しました。

―それでは、今回ご紹介いただいた、「ナチュラル アロマ サンスクリーン」についてもお話を聞かせてください。

山本　「ナチュラル アロマ サンスクリーン」は、10年以上研究を続けて、やっとリリースできた商品です。こんなに時間がかかったのには、近年、日焼け止めの成分がサンゴの生態に影響したり、海の汚染に繋がったりするということで、世界的に日焼け止めのあり方について見直す時代に入ったことも挙げられます。一部の成分が環境等に対し有害だからと言って、日焼け止め全部を禁止すれば良いかというと、そうではありませんよね。紫外線が人体に及ぼす影響を考えると欠かせません。ならば、天然100%の日焼け止めが作れないだろうかということで、長い時間がかかりました。

10年の時を経て生まれた「ナチュラル アロマ サンスクリーン」。

―ご苦労があったのですね。

山本　でもそのおかげで、100%天然成分の日焼け止めを世に出すことができました。オーガニックホホバオイルなどの植物由来成分が、顔・体の肌に潤いを与えつつ、天然ミネラル（酸化亜鉛）でしっかり紫外線をブロックします。石鹸で落とすことができるところも魅力です。

お子さまにも安心して使っていただけます。そして私が思いを馳せたのはやっぱり、彼らを育てる親御さんたちのこと。自分が塗った日焼け止めを赤ちゃんが舐めてしまうことに不安を感じていた方も、これなら使用していただけますし、何より香りに癒されるのではないかと。オーガニックラベンダー、オーガニックカモミールの優しい香りです。

オーガニックラベンダー（上）と、オーガニックカモミール（下）。
※写真はイメージ

―伸びが良く、軽やかなタッチで、保湿クリーム感覚で塗れるところも嬉しいなと思いました。

山本　良い成分を使っているけれど、ベタベタして付け心地が重たいとなると、やっぱり選ばれません。滑らかで塗りやすいテクスチャーを目指して、何度もテストを重ねました。赤ちゃん・子どもにも塗りやすいかと思います。化粧下地としても使えるので、忙しいママにもおすすめしたいです。

外出する15～20分前に塗ると効果的。
2～3時間ごと、また、汗をかいた後やタオルでふいた後などにも塗り直すのがおすすめ。

―パッケージに記載されているマークにはどんな意味があるのですか？

山本　ウサギのマークは、動物実験を行なわず、動物が犠牲になる成分を含まないクルエルティフリー商品であることを示していて、ヴィーガンの方にも参考にしていただければと思います。弊社は人間だけでなく、動物、植物、全てのものがハッピーになれるモノづくりを行なっています。

そして「コスモスナチュラル」。「コスモスナチュラル」は、自然由来の原料を使用した製品に対して認証される自然化粧品認定基準をクリアしている認証マークです。

動物実験を行わない、クルエルティフリーのマーク。

ナチュラル認証：COSMOSナチュラル認証。

―安心・安全、そして幸せへの強い思いが伝わってきます。そしてこちらは日本限定なのですね！

山本　そうですね。弊社製品の多くはオーストラリアで開発・製造されていますが、この日焼け止めは日本のお客さまの声から生まれたものです。私は日本のお客様の声を丁寧に集めて、本社に届ける役目も担っています。

ちなみに、サルバトーレは日本のことが大好き。文化や歴史についても非常に勉強熱心です。近年では、日本のヒノキやスギの成分を取り入れた商品開発も進んでいるのですよ。

―日本法人の本社が京都だというのにも納得です。

山本　それは私の個人的な意向もあって（笑）。日本支社をやりたいと言ったものの、本社をどこに置くべきかは迷いました。大きくしていくことを考えると東京？など、色々考えました。ただ、私は大阪に生まれ、大学生活は京都、就職も京都で東京に縁がなく、それで京都に。

結果的に、京都にして良かったなと思います。オーガニックの製品を作るのには、本当に時間がかかります。忍耐力や誠実さも必要で、決してスピーディーにはできません。私がサルバトーレに提出したビジネスプランには、「日本でのビジネスはゆっくり着実に進めていきたい」と書いたのですが、彼は歴史や文化を大切に育んできた京都に本社を置く提案にも、すごく喜んでくれました。

―今後の商品作り、御社の展望についても伺えますでしょうか。

山本　パーフェクトポーションのテーマは、「香りのある暮らし」。アロマセラピーを楽しむには勉強して資格を取らなければならない、と思う方もいらっしゃるようですが、資格を持ってない方にも、その本質をシンプルにお伝えしながら、本物の商品を届けていくのが私たちの役目だと思っています。

自然の中で深呼吸をすると、落ち着きますよね。でも忙しい現代、そういう場所に行くことすら難しいという方がたくさんいらっしゃると思います。でもそんな方でも、植物のエネルギーが詰まった香りを部屋に満たすことで、自然と繋がることが可能になるのです。ある研究では、疲労している方に白壁の部屋に入っていただき、壁に自然の映像を流しながらエッセンシャルオイルを焚いたところ、本当の自然の中で森林浴をした人と同じ体の数値を示した、という結果も発表されているのですよ。

こうしたことを踏まえて、私たちが今、情熱を注いでいることは、日本のものを使った商品作りです。少し前に、「高野の森 ルームミスト」という商品を開発・発売したのですが、こちらは高野山の森林で育ったコウヤマキやヒノキにユズをブレンドしたルームミスト。ひと吹きすると、まるで高野の森にいるような気分を味わっていただけます。私自身がコロナ禍で海外へ行けなかった時、世界各地の映像を見ては「行きたいなぁ」という気持ちになったことがきっかけで生まれたのですが、海外の方にとっても、高野山は非常に興味深い場所。このスプレーで行った気持ちになっていただけたら嬉しいです。そして、「現地に行ってみたい」という気持ちも後押しできて日本の地域活性化にもつながればと願っています。今後も、日本各地の素材を使った商品を手掛けながら、さまざまな「香りのある暮らし」を提案していきたいと思っています。

森の中にいるような気分にさせてくれる「高野の森 ルームミスト」。

―「今日は、この日焼け止めクリームを塗っただけなんですよ！」と、元気いっぱいにツヤ肌の秘密を教えてくださった山本社長。保育士、セラピストを経て、たくさんの方を幸せにする方法へと辿り着いたお話、とても興味深く伺いました。ありがとうございました！

「ナチュラル アロマ サンスクリーン SPF32 PA+++」（50g）
価格：¥3,080（税込）
店名：パーフェクトポーション
電話：075-241-3913（平日のみ10:00～17:00）
定休日：土日祝。インターネットでのお問合わせ・ご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.perfectpotion.jp/pages/aroma_sunscreen
オンラインショップ：https://www.perfectpotion.jp

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
山本貴世（パーフェクトポーションジャパン株式会社 代表取締役社長）

1976年大阪府生まれ。2005年に沖縄にセルフヒーリング バスサロン ORIGINをオープン。そのころ、パーフェクトポーションの商品と出合い、商品の良さに感動し、自身のバスサロンでも施術にパーフェクトポーションの商品を使用するようになる。このパーフェクトポーションの商品の良さをさらに多くの人に知っていただきたいとの思いから、自らオーストラリアへ出向き、創業者のサルバトーレに直接交渉し、2008年4月、パーフェクトポーションジャパン株式会社を設立。
同年、日本一号店となるパーフェクトポーション京都店を京都市にオープン。
その後、神戸、大阪、名古屋、横浜などに店舗を拡大し、現在、日本で10店舗の直営店を展開している。

＜文・撮影／鹿田吏子　画像協力／パーフェクトポーションジャパン＞