「落としても安心」「スタンドで使える」と固定客を獲得し、幅広い年齢層に根強い人気の手帳型スマートフォンケース。今回、編集長のアッキ―こと坂口明子が注目したのは、iPhone以外にも適合する手帳型ケースを他社に先駆けて販売し始めたというIREMONO株式会社(ブランド名:JMEI)。代表取締役社長の森田純一氏に商品が誕生したきっかけやこだわりなど、取材陣がインタビューしました。
人気の手帳型スマートフォンケース、全機種対応の「VESTA」「PLUTUS」
2024/03/21
IREMONO株式会社 代表取締役社長の森田純一氏
―貴社の設立はいつでしょうか?
森田 設立は2012年です。それ以前は会社組織でなく個人事業として2005年からECサイトを運営していました。たまたま2010年ぐらいからスマートフォンケースを売り出したところ、予想以上に売れ行きが好調だったので、しっかり組織化して運営するために法人化しました。
左がVESTA。右がPLUTUS。
―最初はスマホケースだけではなかったのですね?
森田 はい、楽天に出店した2010年にはアパレル商品専門のサイトを運営していました。スマートフォンの普及率が日本で急速に伸びた年が2010年から2012年。ガラケーからスマホへの変革期に差しかかるちょうどその頃、ラインナップにスマホケースを加えてみたところ、好調だったのでこれ1本にしようと専門の取り扱いになりました。
―アルファベットの個性的な社名の由来は?
森田 この業界はインターネット検索にどれだけ引っかかるかが肝になるので、サーチされにくいものの方が注目度が上がる特性を生かした結果です。
たとえば芸能人の名前でも言葉の意味がまったく分からないネーミングがよくありますが、そういう個性的な名前は他とバッティングしにくい特徴があります。類似性の少なさを求めて「IREMONO」にしたというわけです。
ちなみにブランド名の「JMEI」は、森田の頭文字Ⅿを入れたネットオークション時代に使っていたID名から来ています。
薄いためポケットにもすんなり入ります。
また手帳型はポケット内の引っかかりの良さもメリット。
―通販サイトの運営で心がけていることは?
森田 ECではショップレビューと商品レビューが買うかどうかの決定権の多くを握っています。ユーザーさんの心理では、少しくらい価格が高くてもレビューが良ければそちらを選ぶことが多い傾向です。
レビューを書いていただける方はおそらく100人に1人以下の割合です。貴重な1人の投稿が販売成績に直結することを常に意識して営業しています。
―具体的な対応策は?
森田 当社は何よりも発送・配送スピードの速さにこだわっています。もともと九州・大分が発祥地なのですが、そこからだと東京に送るのに中1日かかります。時間がかかりすぎて申し訳ないと思い、横浜に発送拠点を設置しました。
データ上は明らかに東日本のほうが顧客数は多く、6割から7割近くを占めています。そちら側に立たないと、おのずとお客様からのレビューもいただけないためです。
―拠点を増やして人の確保や管理面はいかがですか?
森田 当初は仕組みづくりがうまくいってなかったため、発送作業に人の手がたくさんかかっていました。しかしノウハウを構築し少人数でもできるように改善したため、神戸にも営業所が加わった現在では、各所に2名ほどで対応しています。
専用ホールがあるため、
折りたたんだままでも音声通話ができます。
―手帳型のスマホケースを扱い始めたいきさつは?
森田 アパレル商品を販売していたとき韓国でオリジナル商品を製作して仕入れていたため、そちらにはよく出入りしていました。2010年頃韓国でスマホケースの手帳型が出回っているのに日本ではまだ見たことがなかったため、「これは日本でも流行るだろう」と確信めいたものを感じたのです。ITにしてもそうですが、ファッションの分野でも韓国のほうが2~3年早かったことも後押しとなりました。
私が知る限り、iPhone以外に対応した手帳型ケースの国内販売は、当社が最初だと思います。国内メーカーのそれぞれの機種に適合するモデルを開発して売り出したことで、知名度を上げて多くのご支持をいただけるようになった経緯があります。
―生産拠点はどちらでしょうか?
森田 アパレル商品の販売時代からお付き合いのある、韓国の方に紹介されたメーカーでつくっています。バッグなどを製造するメーカーですから、カバーをつくる技術には長けていますので。
中国製は耐久性に難があるのに対して、韓国製はつくりがしっかりしていて長期使用が可能ですので、当初からそちらを採用しています。
―オリジナルフリップケース「PLUTUS」(プルートス)の特徴は?
森田 PLUTUSは2015年に出したオリジナルフリップケースの改良版で、2017年に発売しました。携帯性を重視して薄さにこだわってつくっています。生地はイタリアのファッションブランドの素材をモデルにしたPVCで、もちろん当社のオリジナル製品です。
機能的には背面が縦に割れる構造のため、スタンドで動画が見やすい仕様です。またカメラ用の穴があるため、そのまま写真を撮ることができます。シンプルなデザインで機能性も兼ね備えたロングセラー商品となっています。
PLUTUSのカメラレンズ用のホール。
高級バッグのような生地の質感がお分かりいただけるでしょうか。
―オリジナルカルネケース「VESTA」(ベスタ)の特長は?
森田 こちらはPLUTUSよりさらにファッション性を意識したモデルで、カバーは織り込んだ繊維の生地をモチーフにしています。実際は水に濡れないよう撥水性を求めて原料はPVCですが、一見すると本物の繊維に見えるリアルなつくりです。
別売りのロングストラップを装着して首や肩にかければ、ポシェットにも見えてオシャレも楽しめます。
PLUTUSともに正面上に三角状のホールを空けていますので、開かずに通話ができます。またiPhoneだけでなく全機種に対応していますので、お手持ちのスマホでもすぐに切り替え可能です。
本物の繊維生地に見えるカバー。
ステッチがまた好インパクトです。
内ポケットにはカードが差し込めます。
―実際にご購入のユーザー層は?
森田 PLUTUSをはじめ手帳型ケースは全般的にデザインのシンプルさが受けるのか、ユーザーは40代以上の男性が多いです。よくあることですが、ECショップは経営者がセレクトして販売しているので、感覚の似た層に寄っていくのでしょう。私も40代ですから、ちょうど同世代の方とソリが合うのではないでしょうか。
ですが、特にVESTAについては女性向けのカラーも用意し、ステッチの入ったデザインも高いアピールポイントです。男女の区別なくご利用いただけるモデルです。
―手帳型の新商品開発のご予定は?
森田 スマートフォンの普及が始まって15年ほど経ち、フォルムが変わらずに市場は飽和状態になっています。ですから、次に大きく開発をするのはスマホの形が大きく変わったときだと思います。もちろんユーザーニーズにお応えして細かい改良は今後とも続けていく方針です。
それまでにブランド価値を引き上げ、ファンを温存。マイナーではなくメジャーチェンジしても、また当社の製品をお求めいただけるよう努力していきたいと思います。
手帳型は手軽にスタンドが使えるのが大きな特長。
動画もweb会議も自由自在。
今後の展望をお聞かせください。
森田 通販は顔が見えなくても人と人のやりとりには違いありませんから、今後ともその部分を忘れないよう大切にしていきます。当社は会社概要でも触れているとおり、365日休みなしで発送も毎日随時行っています。
レスポンスよく一刻も早く発送を行うのはもちろん、ニーズを発掘して魅力的な商品を販売し、お客様の信頼を獲得し続けていきたいと思います!
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
「ORIGINAL CARNET CASE VESTA」(ストラップ付、全機種対応)
価格:¥4,455(税込、送料無料)
カラー:ブラック、ブルー、オレンジ、ホットピンク
店名:【楽天市場】JMEI スマートフォン用ケース、アクセサリー
電話:0570-062-061(11:00~14:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/jmei/15pro-93/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/jmei/
「ORIGINAL FLIP CASE PLUTUS」(全機種対応)
価格:¥2,200(税込、送料無料)
カラー:ホットピンク、サンドベージュ、ネイビー、レッド、グレー、グリーン、ブラック
店名:【楽天市場】JMEI スマートフォン用ケース、アクセサリー
電話:0570-062-061(11:00~14:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/jmei/gs2-1/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/jmei/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
森田純一(IREMONO株式会社 代表取締役社長)
1980年大分県生まれ。 2005年、JMEIとしてEC事業を開始。
2012年、IREMONO株式会社を設立。同年、代表取締役に就任。
<文・撮影/田中省二 MC/三好彩子 画像協力/IREMONO>