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柔らかい肌触りと高い吸水性のとりこに!泉州タオル「美肌小町 シュシュ」「ふきぴか」

2024/03/21

お風呂上りやキッチン、外出先などで使うタオル、どんなものを選んでいますか?肌に触れるものだから、やさしく安心して使えるものがいい――そうお考えの方も多いのではないでしょうか。今回編集長アッキーこと坂口明子が気になったのは、泉州タオルの老舗メーカーが贈る「美肌小町 シュシュ」と「ふきぴか」。商品を製造・販売する金野タオル株式会社の代表取締役社長・金野泰之氏に、取材陣がお話をうかがいました。

金野タオル株式会社 代表取締役社長 金野泰之氏
金野タオル株式会社 代表取締役社長の金野泰之氏

―創業90年を迎えられますね。

金野 当社は1934年に、祖父が現在の大阪・泉佐野市で創業した会社です。祖父の後を私の父が継ぎ、私は3代目になります。泉佐野市は日本のタオル産業発祥の地であり、愛媛県今治市と共に日本の二大タオル産地となっています。この地域で作られるタオルは「泉州タオル」と呼ばれ、130年以上の歴史があります。その伝統と技術を受け継ぐ泉州地域のタオルメーカーの中でも、当社は長い歴史を持っています。

―「泉州タオル」の特徴は?

金野 大阪南部の泉州地域はもともと綿織物が盛んで、明治時代に海外から輸入されたタオルの製法を綿織物業者が研究し、パイルのある綿織物を作り出す技術が生まれました。

泉州タオルは織り上げてから晒す「後晒し」製法で作られます。「晒す」とは糸を精錬漂白することで、原糸の不純物を落として綿の吸水性を引き出し、糸を白くする作業をいいます。タオルを織るときは糸が切れないよう糸に糊を付けます。原綿の糸は天然の油分や不純物があり、糊は表面にしか付かないので、後晒しすると、この糊や不純物などがしっかりと取り除かれ、吸水性のよい、柔らかいタオルになります。高い吸水性と柔らかさ――これが泉州タオルの最大の特徴です。ちなみに実用性を重んじる海外では、9割はこの後晒し製法で作られています。

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ほどよいボリューム感とやさしい肌触り。後晒し製法で吸水性も抜群。

―使用前に何度か洗わなくても、水分をよく吸いますか?

金野 おろしたてのタオルは水を吸わないから、使う前に何度か洗濯しないとならない、といった話を耳にしたことがあるかもしれません。しかしながら泉州タオルは、和泉山脈からの良質な軟水を使用し、「後晒し」製法で糊や不純物をしっかり落としているので、使い始めから吸水性のよさや柔らかさを実感していただけます。

―社長に就任されるまでの経緯を教えてください。

金野 大学卒業後、住友銀行に入行し、さまざまな部署で仕事を経験させてもらいました。8年程勤めた頃、金野タオルで新しい機械設備を導入することになりました。電子ジャガードを搭載したタオル織機で、泉州地域では珍しい機械でした。先代の父から私に、時代のニーズに合わせて新しい技術を取り入れたい、その機械を動かしてもらいたい、といった話があり、そのタイミングで企画室長として当社に入社することになりました。1994年のことです。入社当初は、タオル織機もまともに見たこともなく、一からの勉強でした。タオルに関する本もなく、多くの方々に聞きながらの勉強です。ジャガード織機については、今治の方々にも教えてもらいました。そうすると、タオルは知れば知るほど奥が深く、だんだん面白くなりました。しかしながら、当時は、安価なタオルが中国・東南アジアから急激に入ってくるバブル崩壊の時期で、タオルの流通も大きく変わる時期でもありました。海外からのタオル製品輸入量が国内生産量を上回った2001年に、代表取締役社長に就任しました。

―就任されてからの主な取り組みは?

金野 まず、原材料の原綿を知るために海外の綿産地を見学し、海外のタオルの流通販売も研究しました。そして、国内外の展示会に出展して販路の拡大を図り、香港や台湾などアジアを中心に、海外との取引が始まりました。

商品企画の方向性も見直しました。バブル期には家の中で使う高級なタオルが人気でしたが、バブル崩壊後は節約志向が高まってタオルに対しての需要も変化しました。家の中ではなく外に持って出るタオル、という点に着目し、小さいサイズのハンカチやタオル、ふきんなどの展開を始めました。

―「美肌小町 シュシュ」の特長を教えてください。

金野 「美肌小町 シュシュ」には、ミニバスタオル、フェイスタオル、タオルハンカチなどの種類があります。通常の半分の細さの糸を甘く撚り、高密度で織り上げているのが特長のタオルです。細い糸は太い糸よりも柔らかいため、非常に肌触りのよい商品に仕上がっています。また一般的なタオルよりもパイルの数がはるかに多く、ギュッと押し詰めたような状態になっているため、弾力もあります。程よいボリュームもあり、吸水性が高い一方、乾くのが早い点も特長です。

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シンプルな無地タオルなので、
持つ人や場所を選ばない。ギフトにも最適。
ペールブルー、ペールピンク、ペールイエロー、オフホワイトの4色展開。
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ふんわりと柔らかいパイルが詰まっている。肌に軽く当てるだけで水分を吸い込む。

―「ふきぴか」の特長は?

金野 「ふきぴか」は、食器ふきや台ふきとしてお使いいただけるキッチンタオルです。こちらも泉州タオルの製法で製造しており、吸水性に優れています。抗菌防臭・消臭効果のある「クラビオン」を織り込んだ、臭いにくさが特長の製品です。

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半永久的ににおわないキッチンタオル「ふきぴか」。
累計販売数20万枚を突破する人気シリーズ。

―「クラビオン」とは何ですか?

金野 甲殻類などに含まれる天然成分のキチン・キトサンを、天然原料由来の再生繊維であるレーヨンに配合したオーミケンシ株式会社製の機能性繊維です。肌に優しい繊維で、肌着やインナー、パジャマ、ベビー用品などにも使われています。

「ふきぴか」は「クラビオン」がタオルの表面に出るように織り上げ、抗菌消臭効果がより高くなるようにしています。またこの効果を持続させるために、塩素系漂白剤の使用は控えていただければと思います。

―デザインへのこだわりは?

金野 雑貨デザイナー・加藤真治さんのデザインです。タオルを使っていて楽しい気持ちになるような、癒されるような、かわいらしく優しい雰囲気のイラスト・デザインを目指しています。

商品デザインをデザイナーに依頼したのも、私が社長になってから取り組んだことのひとつです。タオルは贈答品・もらうもの、という認識だった時代が長く、消費者の関心の薄さがタオル業界全体の課題のひとつでした。そこで当社では消費者の興味を引くため、加藤さんとライセンス契約を結び、一部商品のデザインをお願いすることにしました。加藤さんとのコラボ商品は発売当初からご好評をいただき、新たなデザインを加えながら現在まで、20年近く販売を続けています。

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デザインは雑貨デザイナー・加藤真治氏。
新柄を追加しながらブラッシュアップを重ねるロングセラー。

―そのほかに特徴はありますか?

金野 「ふきぴか」には刺繍タイプとプリントタイプの2種類があります。どちらもキッチンタオルとして使いやすいように、なるべく毛羽落ちが少なくなるようパイルをなくしました。刺繍タイプはワッフル生地に、プリントタイプはキャンバス地に近い独特の柄織を使用することで、デザインがきれいに出るように調整しています。

抗菌性があり、臭いにくいため、口コミで「お子様のお口ふきにおすすめ」と書いていただき、またループもついているので保育園用に購入される方もおられ、偶然にも使用用途も広がりました。

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「ふきぴか」には刺繍タイプとプリントタイプがある(写真はプリントタイプ)。
どちらも柔らかい使い心地の後晒し製法の泉州タオル。

―今後の展望について教えてください。

金野 私たちは日本国内でタオルの製造を行っています。海外向けの商品もありますが、日本に向けて、日本の方々に喜んでもらえる商品は何か、というのをいつも考えています。いつ・誰が・どこで・どのように使うのかを考えたモノづくりの姿勢で臨んでいきたいと考えています。

商品を企画する際、社内では「自分たちが作ったものが本当に喜んでもらえるものなのか、よく考えてほしい」と話します。そのタオルを使うときに、自分自身でも本当によいと思えるものを提供できているかどうか――。モノづくりを行う企業が、社会にそっぽを向かれるようでは話になりません。

家の中で使うだけでなく、外へ持って行ったときに、誇りに思ってもらえる商品、喜んでもらえる商品だと感じていただければ、非常に嬉しく思います。

―使う人が喜ぶ商品、これからも楽しみにしています!素敵なお話をありがとうございました。

「美肌小町 シュシュ(タオルハンカチ)」(約25㎝×25㎝)

「美肌小町 シュシュ(タオルハンカチ)」(約25㎝×25㎝)
カラー:ペールブルー、ペールピンク、オフホワイト、ペールイエロー
価格:¥550(税込)
店名:大阪・泉州タオルのK’s Towel Shop
電話:0120-946-471(9:00~12:00、13:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/ks-towel/gftc053/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/ks-towel/

「【Shinzi Katoh】ふきぴか(刺繍タイプ)」(約32㎝×38㎝)

「【Shinzi Katoh】ふきぴか(刺繍タイプ)」(約32㎝×38㎝)
価格:¥660(税込)
カラー:ブレーメン、葉っぱとてんとう虫、ひつじととり、リトルガール、かぶ、なす、おたふく豆、れんこん、3ベアーズ、ピグミージラフ、うさぎの花あそび、ねこの給仕、ハリネズミの読書、ぞうさんのプレゼント
店名:大阪泉州タオルのK’s Towel Shop
電話:0120-946-471(9:00~12:00、13:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/ks-towel/skgt078-079/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/ks-towel/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
金野泰之(金野タオル株式会社 代表取締役社長)

1962年大阪府生まれ。慶應義塾大学卒業後、株式会社住友銀行に入行。1994年に金野タオル株式会社に入社。企画室長として商品づくりに取り組み、OEM中心の生産態勢から自社オリジナル商品開発にも力を入れ、国内外に販路を広げる。2001年代表取締役社長に就任。常に消費者目線に立ち、使って楽しい、使って便利、使って感動を生む、使う人の笑顔を第一に考えたモノづくりを行っている。

<文/棚田れんげ MC/石井みなみ 画像協力/金野タオル>

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