今回、編集長アッキーが気になった製品は、楽しくかわいい子ども服を販売する「シ・シュ・ノン」です。株式会社シ・シュ・ノンの代表取締役・鈴木周二氏に商品の魅力を取材陣がうかがいました。
名古屋発の楽しい子ども服「フードソウガラTシャツ」「フードソウガラワンピース」
2024/03/22
株式会社シ・シュ・ノンの代表取締役 鈴木周二氏
―1992年に創業ということで創業の経緯を教えてください。
鈴木 大学を卒業するときに、赤ちゃんの服に携わる仕事がしたくて、名古屋にある大手アパレルメーカーに就職しました。企画や営業の仕事を8年していましたが、コストを抑えて売れるものを作ることが求められます。会社の規模が大きいとやむを得ないのですが、赤ちゃんの肌にやさしい生地を選ぶなど、自分のこだわりを貫き通すのが難しく、だったら自分で会社を興そうと思ったのです。
兄弟やお友達でコーディネートも楽しめます。
―創業から32年ですがどのように事業展開をされていったのでしょうか。
鈴木 自分が勤めていた会社のブランドをたくさん売ってくださった、お世話になった取引先を裏切るようなことはできないので、売れているブランドの真似をしたり、売上重視でコストを削減するようなことはしないと決めました。
会社を始めたときはベビー服だけを作って、日本全国の専門店さんに卸していました。でも6年ぐらい前から大手企業さんがベビー服や子供服にどんどん参入し、ネットも含めていいものが安く、簡単に手に入るような時代になってきて、専門店さんが非常に厳しい環境に変わりました。
一方、コロナ禍で大手企業のお店の撤退が増え、うちみたいな小さい会社にも出店の話が来て、お世話になってる専門店さんに販売の代行をお願いして、シ・シュ・ノンというブランドを広めていくことができました。
デニムとのコーディネートもおしゃれ。
―シ・シュ・ノンのブランドコンセプトを教えてください。
鈴木 お客様が「本当に買って良かったね」と思ってもらえるような物作りを目指しています。昨年、5人目の孫が生まれましたが、生まれたばかりの赤ちゃんはすぐに大きくなるとしても、体にフィットした肌着を着せるべきです。素材、機能など、ちょっと無駄だと思われるところにも心がこもったもの作りをしていくのが弊社のこだわりです。
洋服を着られる期間は短くても、かわいいコーディネートをした写真を残しておくと、当時の思い出とともに一生の宝物になります。そのためにもデザインにもこだわって作っています。
総柄のブドウとイチゴはインパクトがあります。
―ベビー服から子ども服へも広げていった経緯を教えてください。
鈴木 ベビー服のリピーターの方から、赤ちゃんが大きくなっても着られる洋服を作ってほしいと言われ、販売代行の方からもサイズアップをしてほしいという声が多かったので、キッズ・ジュニアにも広げていきました。
キッズは110、120センチサイズがメインで、1年以上は着られるので、いろんなバリエーションのコーディネートを作るようになりました。
袖周りのフリルもかわいい。
―創業されてからご苦労はございましたか。
鈴木 直営店はないので、販売代行の方々が売ってくださることで成り立っている会社です。販売店さんには感謝の気持ちを忘れないようにしています。
ひとつのショッピングセンターにブランドはひとつと決めておりますが、2つの取引先さんが売りたいとおっしゃったときに、どちらを選ぶかといったことで苦労しました。どちらも大切にしたいと思ったので、結局、どちらも選ばないという選択をしたこともあります。売上を考えると販売をお願いしたいところですが、信頼関係を一番大切にしているんです。
すそにはタグもついています。
―今回ご紹介する商品は夏服ですが、こだわりのポイントを教えてください。
鈴木 数年前から同じようなテイストの商品を販売しておりますが、子どもしか着れない、子どもだから輝く柄の商品を目指しました。
総柄はインパクトが強く、売場に入ったときもすごく目立つんです。ワンピースやパンツなど、アイテムがたくさんあるので、兄弟でリンクコーデをしたり、コーディネートで遊ぶこともできます。今後は親子ペアも計画しています。
柄は、ブドウ、バナナ、トマト、スイカ、キュウリ、パン、アイス、キャンディから、オクラなどちょっとマニアックな食べ物も作っています。
素材は綿、100%です。
後ろも総柄で子どもが着るとかわいさいっぱい。
―どのようなシーンで使えますでしょうか。
鈴木 アイテムによって違いますが、1,000円前後から買えるので、ママ友の皆さんで買いに来られて、子ども同士に着せて楽しむといったこともできます。
Tシャツやパンツは、旅行に行ったときのパジャマ代わりに着せてもいいですし、ホテルの朝のバイキングの朝食で、そのままの格好でいても大丈夫なので、いろんなシーンで使えます。
この洋服だと迷子になりにくいというメリットもあり、遊び心を楽しんでいただきたいです。
リーズナブルな価格帯も魅力。
―お客様からどういった声をいただきますでしょうか。
鈴木 弊社はお客様との距離が近く、温度差もないので、商品のリクエストやご指摘にはしっかり対応します。「商品を買って本当によかった」「希望した商品を本当に作ってくれたんですね!」といった手紙をもらうこともあり、とてもうれしいです。デザイナーも「意見がたくさんあればあるほど、物が作りやすい」と言っています。
―今後の展望をお聞かせください。
鈴木 大手の会社は1万枚売れるような商品しか作れませんが、うちはマニアックな総柄の商品も作れます。お客様の中には「人と同じ服はイヤ」という方もいらっしゃいますし、欲しい人が少数だけどいる、その人たちが満足する商品を作っていくスタイルです。
白いデニムは汚れますし、着る期間は短いので、たくさんは売れませんが、欲しい人は必ずいます。メンズ、レディースのトレンドをうまく子供に生かして作ると大衆にはウケませんが、こだわりを持っている方には刺さります。需要と供給がマッチすれば、意外と根強いブランドになっていくんです。そういった弊社の思いやこだわりを販売店さんには伝えていただくようにしています。
また僕は仕事が楽しいか楽しくないかで、人生が楽しいか楽しくないか変わってくると思っています。会社を大きくするよりも、社員が満足して、取引しているメーカーさんやお店の方が、一緒に仕事をして本当によかったなと思ってもらえるような会社にしていきたいと考えています。
―貴重なお話をありがとうございました。
フードソウガラワンピース
着用年齢:4歳前後、幼稚園年中~年長
価格:準備中 ¥2,530(税込)販売開始予定:2024年4月~5月
店名:シ・シュ・ノン
電話:052-782-7606(10:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:準備中 販売開始予定:2024年5月~6月
オンラインショップ:https://sishunon.stores.jp/
ソウガラTシャツ
着用年齢:4歳前後、幼稚園年中~年長
価格:準備中 ¥1,760(税込)販売開始予定:2024年4月~5月
店名:シ・シュ・ノン
電話:052-782-7606(10:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:準備中 販売開始予定:2024年5月~6月
オンラインショップ:https://sishunon.stores.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
鈴木周二(株式会社シ・シュ・ノン 代表取締役)
1961年、岐阜県恵那市生まれ。大学卒業後、名古屋大手アパレルメーカーに就職。8年勤務後の1992年独立。株式会社シシュノン設立。現在に至る。趣味はスポーツ、バイクツーリング、旅行。
<文/垣内栄 MC/石井みなみ 撮影/坂口明子 画像協力/シ・シュ・ノン>