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安心素材のプラスチック製子ども用ビアジョッキで、大人といっしょに、かんぱーい!

2024/06/05

今回、アッキーこと坂口明子編集長が見つけたユニークグッズはプラスチック製子ども用ビアマグ。落としても割れず、燃やしても有害物質が出ない安全素材で製造されています。子どもが大喜びするこの商品の開発秘話を株式会社サカエ工業 代表取締役の池添亮氏に取材スタッフがうかがいました。

株式会社サカエ工業 代表取締役 池添亮氏
株式会社サカエ工業 代表取締役の池添亮氏

―御社の沿革をご紹介ください。

池添 当社は私の父、池添栄が脱サラして創業したプラスチック製品の製造販売をするサカエ工業が母体です。サカエ工業は1973年の創業ですから昨年50周年を迎えました。その系列の商社的な役割の販売会社が株式会社サカエ化成で1990年に設立されました。
私は大学を卒業してしばらくはプラスチックの材料製造の会社に勤め、製造や営業の仕事をしていて28歳で当社に入社、2004年にサカエ工業、2012年にサカエ化成のそれぞれ2代目の社長になりました。

―父上から学んだことはどんなことでしょう。

池添 父は仕事熱心でしたが、仕事を通じておつきあいさせていただく方たちを、人生をともに楽しく生きていく同志であると考えていました。その姿を見ていた私も父のように豊かな人生を歩みたいと思ってきました。まあ、若いころは反発して親子喧嘩をすることもありましたが、最近、だんだんと父に似てきたなあ、同じような考え方になってきなあと実感しています(笑)。

―御社が大切にしていることは何でしょうか。

池添 父が創業するときに「誠実」という社訓を掲げました。もちろん企業ですから利益は必要ですが、儲けるからやる、儲からないからやらないというのではなく、常に自分の心に誠実にお客様や仕事と向き合うことが大切だと思っています。
“楽しく仕事をする”ことも大切だと考えています。働いている私たちが楽しくなければお客様に十分なサービスを提供することはできません。楽しく働くためには会社の業績も順調で、働く環境も大切、また自分の意見を自由に言えるような風通しの良い社風も大事です。それらを整えていこうというのが会社の姿勢として引き継がれていると思います。

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ガラスのような透明度が特徴のプラスチック製。
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「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」は5色展開。
食洗器にもかけられるのがうれしい。

―生活用品の開発はどのようにスタートしたのですか。

池添 当社はプラスチック製品メーカーとして、取引先企業のニーズに応えてきました。が、せっかくモノづくりの技術を持つ会社なので自社製品をつくってみようと考えたのが始まりです。たとえば、当社は冷蔵庫内で使う透明なプラスチック部品や自動車のメーターの前のパネルなどを製造してきました。その透明な物をつくる技術を応用して一般消費者向きの製品をつくれないかと思ったのです。買った方が喜んだり楽しんだりしてくだる製品をつくりたいと思いました。そこで、デザイナーのユニットといっしょにアイディアを出し合いました。そのとき、ちょうどデザイナーさんに小さいお子さんがいて、子ども向きの商品がいいのではということになりました。

―それが「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」ですね。

池添 そうです。子どもは何でも大人と同じようにしたい時期がありますよね。大人を真似して大人が使うグラスでジュースを飲んだりすると大人になった気がして楽しいと思った経験が誰もがあると思います。このとき、コップが子ども向きの赤や黄色だったり、子ども向きキャラクターがついていたりすると気分は上がりませんね(笑)。
そこで、なるべくガラスとか陶器に近くて重量があり見た目もしっかりしたものをプラスチックでつくりました。プラスチックの安くて使い捨てできるイメージではなく、ずっしりした重さを子どもにも感じてほしいと思いました。実はプラスチックで重量がある商品をつくるのは逆に難しいので、そこは苦労しましたが。

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たおれにくく、にぎりやすいので子どもには最適な設計。
素材のトライタン樹脂は耐熱性にも優れていてマイナス20度から100度までの使用に耐える。

―どのような素材でつくられていますか。

池添 素材はトライタン樹脂という哺乳瓶や医療部品に使われる安全なプラスチックです。トライタン樹脂はピスフェノールを含まず燃やしてもダイオキシンが発生しない安全素材です。ガラスのような透明度があり軽くて割れないので落としても安心です。しっかりしたハンドルがついているので握りやすいのも特徴ですね。グラスの容量は少な目ですが形を工夫してあるのでたくさん入っているように見え、子どもも満足します。レッド、ピンク、イエロー、グリーン、ブルーの5色あるのできょうだいがいても、誰のマグか見分けられるようにしています。

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グラスの容量は少ないが、たくさん入っているように見える。
5色あるのできょうだいがいても見分けやすい。

―使うと楽しくなる生活用品ですね。

池添 このキッズシリーズは家族で食事をしたり、おやつを食べる時間を楽しく過ごしていただきたいという思いでつくっています。やはり子どもが楽しければ周囲も楽しくなりますから。楽しい商品なのでぜひ手に取っていただきたいですね。
これからもこの商品のようなちょっとあると心が豊かになったり便利だったりするものを開発していきたいと思っています。

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使いやすく、食事したりおやつタイムにもぴったり。

―昨今、プラスチック製品に安価な使い捨てのイメージを持つ人が増えていますがその点はどうお考えですか。

池添 車を軽量化するなどプラスチックは暮らしの中で役立つ素材で、今後もなくなることはないと思います。ただ、大量につくって大量に使うという時代は終わっていくでしょうね。安価な使い捨て素材であるというイメージがついたのは人間の使い方が間違っていたという部分はあると思います。今後はそのマイナス面を、つくり手である私たちが考え、永く使うことができる良い製品を提供することで人間の未来が豊かになることを考えていけたらいいと思っています。

―御社の今後の展望、目指しているものなど教えていただけますか。

池添 これからもいろいろな方の力を借りて新しい商品を開発していけたらいいと思います。地方にあるモノづくりの会社で流通が弱いので、オンラインを利用してうまく発信していけたらと思っています。
また、プラスチックで培ってきたモノづくりの力を生かして、未知数ですが一歩踏み込んでプラスチックではない素材も扱っていけたらいいと思っています。

―本日はありがとうございました。

「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」(イエロー)
「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」(ブルー)
「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」(ピンク)
「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」(グリーン)
「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」(レッド)

「BEERMUG FOR KIDS ビアマグフォーキッズ」
価格:¥1,518(税込)
店名:サカエ楽天市場店
電話:0282-43-3501(9:00~16:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/sakae-rt/ske-bm001/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/sakae-rt/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
池添亮(株式会社サカエ工業代表取締役)

1963年東京都生まれ。10歳の時に父の会社創業により栃木県へ移住。大学卒業後6年間のサラリーマン時代を経て、1992年にサカエ工業に入社。2004年に代表取締役就任。現在は栃木県プラスチック工業振興会の会長を務め、業界の人材育成にも取り組んでいる。地域貢献活動にも力を注ぎ、地域イベントの支援やサッカーチームなど地域団体活動の支援を積極的に行っている。

<文/今津朋子 MC/白水斗馬 画像協力/サカエ工業>

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