今回、編集長アッキーの目に留まったのは吸水性が一般タオルの4倍を誇り、伸縮性もあるタオル。製造しているのは、100年の歴史がある、製法特許を取得するなど、徹底して高機能のタオルにこだわっている藤井株式会社。代表取締役、藤井幹晴氏に、今回注目した【やまと木綿 空ごこちⓇ】について取材陣が伺いました。
驚きの吸水性と保水力!使い心地を極めたのびる魔法のタオル「やまと木綿空ごこち」
2024/06/11
藤井株式会社 代表取締役の藤井幹晴氏
―100年以上前からタオルを作っていると伺いました。
藤井 弊社は1921年に祖父が創業し、当時からタオルを製造していました。その後、祖父から父へ、父から私へと代表が変わっています。私が代表取締役に就任したのは1999年です。
私が継いだ当時は、先方の発注に合わせて生地を作っていました。しかし、下請けでは競合と対応力や価格で比較されます。そして、価格では海外に勝てず、接待や愛想で仕事を取る傾向が強くなります。
そういうビジネスは楽しくない、働いている人たちも大変だと考えました。そこで主体的に、自分たちだけの商品を開発する方向に少しずつ変えてきたのです。現在も、加工場などと連携して、弊社にしかできない機能の高い商品を増やしています。
オリジナル商品にチカラをいれている。
藤井 常に時代に合わせて、自分たちも変わらないといけないと考えています。その中でも「自分たちが一番強いところで、一番強い商品を販売する」というスタンスは変えずに大事にしたいです。常に、今日よりも明日、いいものを作る意識を持っています。
4色を展開している【やまと木綿 空ごこちⓇ】。
フェイスタオルサイズなので、持ち運びも洗濯も楽になる。
―【やまと木綿 空ごこちⓇ】の特徴を教えてください。
藤井 一番こだわったのは吸水力です。ラローズ法という吸水性を測定する方法があります。一般的なタオルは200〜400くらいで、800を超えると高吸水といわれる中「空ごこち」は2000以上です。一般的なタオルの4倍以上の吸水力を持っています。
「空ごこち」は、吸水性の高い特殊な細いポリエステルを使って製造しています。製法特許も取得しました。
ニットを使っているので、よく伸びることも特徴です。よく伸びるため、フェイスタオルサイズで全身を拭けます。かさばらないため、家族が多い家庭でも洗濯がすごく楽になるでしょう。
また、伸びるため巻きやすく、巻いても締まって止まってくれます。女性なら、身体を拭いて頭に巻くのも1枚で済みます。すごく楽だと評判です。
小さいお子さんのお風呂上がりにも便利です。走り回っても伸びるため、すぐ包めます。
徹底して使いやすさと吸水力にこだわりました。吸水性だけにこだわったタオルがあってもいいと思っています。
よく伸びるため、背中も楽に拭ける。
吸水性が高いため、髪に巻くとドライヤーの時間を短縮できる。
―どのように機能性を管理しているのですか。
藤井 タオルは意外にも、品質にばらつきがあります。他社製品のデータをとると、同じ商品でもばらつきがあるのです。加工や糸のロットによって品質が変わります。
そこで弊社は、吸水力のデータをとりながら、品質管理をしています。数値の下限を決めて下回らないように、ロットごとにデータをとっているのです。常にデータを確認することで、一定以上の機能を担保しています。
―今後のビジョンを教えてください。
藤井 今の商品の良さを色々な人に知ってもらいたいと考えています。そういう市場ができるとありがたいです。
また、水の処理を極めようとしているので、その技術をもっと他に活かせないかと考えています。例えば、肌着や夏の寝具で汗処理を早くしてムレ感を抑えられる、そういう可能性があるはずです。
そして、今と同等の吸水力で、普通のタオルの半分の時間で乾くタオルを作りたいと思います。今後も機能性を追求していきます。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
「【やまと木綿 空ごこちⓇ】のび~る 魔法のタオル」(1枚)
価格:¥1,580(税込)
店名:藤井株式会社
電話:0744-22-3303(8:30~17:30 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://yamatomomen-fujii.com/original
企業HP:https://yamatomomen-fujii.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
藤井幹晴(藤井株式会社 代表取締役)
1958年生まれ、同志社大学を卒業後、同社に入社する。ドイツの編み機メーカーに半年研修後、以前の編み加工から自社で、糸作り・編み・縫製と一貫してオンリーワンの製品を提案していく仕事形態に移行する。1999年代表取締役に就任する。
<文・撮影/林本直 MC/高橋知 画像協力/藤井>