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国産ならではの繊細な織りを楽しむ。「日本製/タイル柄リンクス編みの5分袖Tシャツ」

2024/06/20

色とりどりの糸で模様を織り上げる「ジャガード」。生地に絵柄をプリントした衣類とは異なり、立体的かつ高級感のある質感が魅力です。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは、さらりと着られるカットソー(ニット素材)の「日本製/タイル柄リンクス編みの5分袖Tシャツ」。商品のこだわりについて、株式会社ジジョン 代表取締役社長の出浦光則氏に取材スタッフがお話を伺いました。

株式会社ジジョン 代表取締役社長の出浦光則氏
株式会社ジジョン 代表取締役社長の出浦光則氏

―会社の成り立ちを教えてください。

出浦 繊維を扱う商社のリテール(小売)部門として1988年に設立されました。その後、親会社と切り離すかたちで株主が変わり、2010年より私が代表取締役を務めています。ジジョンに入社する以前の私は、大手アパレル企業で物販に携わったのち、小さなアパレルメーカーでものづくりの流れを学びました。

―社名の由来は?

出浦 「DIJON(ジジョン)」はフランス中東部にある街の名前です。ジジョンは傾斜が多いことからブドウの産地となり、ワインやワインビネガーを使ったジジョン・マスタード作りが盛んになりました。ピリッとした酸味があり、いろいろな料理に合うジジョン・マスタードは、一流レストランから一般家庭までフランスの食卓に必ずあるものです。主役にはならないけれど「これがないと物足りない」と思う調味料であり、弊社の社名にも「ジジョン・マスタードのような存在になりたい」という思いが込められています。

―ものづくりの特徴について。

出浦 国内のアパレル洋品は日本製が中心だったところ、2000年初頭から海外製が少しずつ増えてきました。色染め・編み立て・縫製・プリントといった多様な工場をコントロールしながら、一つのものを作る流れも失われつつあります。私たちはその流れを守り、自分たちの理想とする製品を作るために日本製にこだわり続けています。
日本のサプライヤーにおける慎重なものづくりのスタンスは、やはり非常に優れていると思います。製造過程がわからない商品をお客様に訴求することはできず、すべてオリジナルであることでお客様と直接的な対話ができる気がするのです。

―生地作りのこだわりは?

出浦 私たちが得意とする「先染め」は、糸を先に染めてから柄を作り、生地に仕上げる技法です。先染めで織るジャガードは、色の異なる糸を編み込み、柄を合わせて裁断するため効率が良くありません。多くのアパレルメーカーは避ける作り方ですが、ジジョンならではの強みとなり、スタッフらも服作りに命をかけています。細部まで丁寧に作り込まれた洋服は、長く大切に着ることができます。手間をかけた分の価値がありますので、魅力を感じていただける方にお届けしたいですね。

―生地の生産地はどこですか?

出浦 愛知県尾張西部から岐阜県西濃エリアの尾州一帯が主な産地です。関東北西部の両毛地方はパイル地のジャガードなど、各地域で盛んな手法を取り入れています。国内でのものづくりは本当に減少しています。弊社のようになるべく天然素材を使い、一から衣料品を作っている企業はほとんどないのではないでしょうか。デザインから生産まで「日本でものづくりをする人間」がたくさんいることも弊社の強みです。そこに気がついたお客様がファンとなり、会社を支えてくださっているのだと思います。
伝統工芸品に近い状態となってしまったので、もっと身近なものとしてお届けする方法も考えています。たとえば、ジャガードのスリッパはおうちの中を華やかにしてくれるアイテムです。日本製の生地を何に使えばお客様に喜ばれるのかを模索しながら、技術と生産者を次の時代につなげていきたいです。

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部屋の雰囲気に合わせて選べるジャガードのスリッパ。

―Wジャガードのカットソーについて。魅力は?

出浦 ジャガード技術が生きるニット素材のカットソーは一押しです。シングルジャカードとダブルジャカードの違いは編み方で、ダブルは縦横問わず柄を組んだ編み込みが可能です。こちらのTシャツは汗ばむ時期でもさらっと着られるよう、細い糸も使用して厚みを抑えています。薄手といってもペラペラではなく、カットソーならではの膨らみがあります。Wジャガードのカットソーシリーズは生地の素材感を生かし、オリジナルのいろいろな柄で楽しさや華やかさを表現しています。

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日常でおしゃれを楽しめる楽しいデザイン。もちろんお出かけにも。

―今後の展望について。

出浦 ネット通販を通して、日本製のジャガードが海外の方にも支持されていることがわかりました。今後は海外の販路もさらに築いていくほか、テーマやテイストの異なる新しいブランドも展開していきます。今は、自分のベクトルが自分自身に向かっている人が多い時代です。人にどう見られるかではなく、自身が「かわいい、かっこいい」と納得できるものを選ぶ人が増えています。お子さまがいる方や多忙な方でもおしゃれをしっかり楽しめて、自分が生活のなかでハッピーになれる洋服を作っていきたいと思います。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

日本製/小さな花柄Wジャガード半袖Tシャツ

日本製/タイル柄リンクス編みの5分袖Tシャツ」142411
サイズ:ML、LL
価格:¥3,960(税込)
店名:T’BIS STUDIO
電話:03-5213-4651(10:00~17:00 土日祝日は休み)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://tbis-studio.myshopify.com/products/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A3%BD-%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E6%9F%84%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9%E7%B7%A8%E3%81%BF%E3%81%AE5%E5%88%86%E8%A2%96t%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84-142411?variant=42752884179126
オンラインショップ:https://tbis-studio.myshopify.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
出浦光則(株式会社ジジョン 代表取締役社長)

1964年千葉県生まれ。大学卒業後、当時のDCブームにファッションの可能性を感じてアパレル業界へ。紆余曲折し、2002年に株式会社ジジョンへ入社。2004年からマーチャンダイザーを務め、2010年より代表取締役社長に就任。非効率で手間のかかるモノに価値を感じ、日本国内の工場だからできる先染め(糸染め)ジャガードの生地から、こだわりのカットソーを生産している。

<文/マスダアヤノ MC/石井みなみ 画像協力/ジジョン>

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