今回、編集長アッキーの目に留まったのは、男性用フェイスマスク「PANDAFUL FACE PACK（パンダフル・フェイスパック）」。竹の水から抽出した植物由来のコラーゲンと、美容成分がたっぷり含まれています。また、パンダの絵柄もユニークです。販売している「株式会社田中造園土木」は、その名のとおり造園会社。なぜ造園会社がフェイスパックを開発したのか、なぜパンダ柄なのかなど、代表取締役社長の田中静雄氏に取材陣が伺いました。

株式会社田中造園土木 代表取締役社長の田中静雄氏

―会社の沿革を教えてください。

田中　弊社は1971年に私の父が創業しました。私は2代目です。会社は鳥取県鳥取市国府町にあり、昔は国府があった場所です。

創業以来造園業を行っており、都市緑化功労と建設功労で、2015年と2021年に国土交通大臣賞を受賞しました。

また、2014年には、鳥取県知事から優れた技能者と認定されています。

―なぜ「パンダフル・フェイスパック」の開発をはじめたのですか？

田中　鳥取県は竹が多い地域です。「放置竹林をなんとかしてくれないか」といわれたことから、竹の活用方法を考えはじめました。

竹は密に生える上、毎年3ｍほど地下に茎を伸ばします。密に生えた竹の茎がどんどん伸びて浸食するため、放っておくと雑木林を枯らしてしまうのです。

そこで、竹をチップ化する機械を活用することにしました。世界では自然保護のため、切った木をチップにして、切った場所にまきます。竹のチップも同じ方法で、切った場所にまきました。こうすることで、竹林がきれいになります。

同時に竹のチップを製品化できないかと研究しました。たまたま竹の粉の中にある水を特殊な機械でとったら、きれいな水がとれました。この水を研究したところ、体内に入れるとコラーゲン質が5倍になることがわかったのです。

この竹の水を抽出する技術で特許を取得しました。この特許で何かできないかと考えた結果、肌に使うのが一番いいという結論に至りました。そして色々な人から話を聞き、フェイスパックに竹の水を染み込ませて使うことにしました。それが2021年頃です。

竹の活用方法を研究していたところ、
竹の水にはコラーゲンが豊富に含まれていることが判明。
フェイスマスクにしたのが「パンダフル・フェイスパック」。

―なぜパンダなのでしょうか？

田中　単純なフェイスマスクは多くあります。人に見てもらって面白い、楽しくというコンセプトが必要だと思いました。そこで考えたのが、竹と一緒に想起されやすいパンダです。パンダにワンダフルをかけた「パンダフル」というコンセプトを作りました。

また、竹が多い鳥取県を竹取物語とかけて「竹鳥取物語」シリーズとしました。

―「パンダフル・フェイスパック」の特徴を教えてください。

田中　鳥取県鳥取市国府町の竹の水を使った、パンダのフェイスパックです。フェイスマスクに20mlくらい美容液が入っています。女性用の液は10mlほどが一般的なので、女性が使うと肌から垂れ落ちるくらい、豊富に美容液を含んでいます。

男性が使うと、2日くらいはもちもち肌です。使っていただいた方には、高評価をいただいています。デザインも高評価です。

マスクの生産は、仲のいい化粧品会社に頼んでいます。保険もかけているので、もし何かあったときは化粧品会社が全部引き取って保障します。

パンダの絵柄がないタイプも発売されている。絵柄無しは5枚入り。

―男性向けにした理由を教えてください。

田中　フェイスマスクの多くは女性向けですが、これからは男性も美容をする時代です。そこで男性向けにしました。

女性用を作る予定はありません。女性用を作ると、女性用が使われる率が高くなるので、男性に使われなくなったように見えてしまうためです。

―今後の展望を教えてください。

田中　竹鳥取物語シリーズの第2弾として、竹の水を使った化粧水を開発しています。また、竹の水には殺菌作用があることも研究によりわかっています。竹の水のさらなる活用方法の、研究と開発を行っていきたいです。

―竹の水の可能性をはじめて知りました。貴重なお話をありがとうございました！

「PANDAFUL FACE PACK（絵柄有）」(1枚・美容液20ml）
価格：¥500（税込）
店店名：まほうのしずく 竹鳥取物語
電話：0857-29-2841（8:30～17:30 土日祝日除く）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://shop.taketottorimonogatari.com/products/pandaful-face-pack-%E7%B5%B5%E6%9F%84%E6%9C%89
オンラインショップ：https://taketottorimonogatari.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
田中静雄（株式会社田中造園土木 代表取締役社長）

1953年鳥取県生まれ。1977年入社し、1980年に代表取締役、1992年に代表取締役社長に就任。業界活動にも尽力している。

＜文／林本直　MC／石井みなみ　画像協力／田中造園土木＞