今回編集長アッキーが注目したのは、ジェルネイルキット。カラージェルはもちろん、ライトやリムーバーなどもそろったこのキットさえあれば、自宅で簡単にジェルネイルを始められます。サロンでしか施術できなかったジェルネイルを広めたいと、株式会社ネイルラボは業界でもいち早く自宅向けの商品を展開してきました。歯科器材を扱う会社を母体に持ち、「安全で高品質な商品づくりをしている」と語る代表取締役社長 岡部和郎氏に、手軽で発色豊かな自社のネイルについて、またネイル文化への想いも取材陣が伺いました。
高品質で安全かつ塗りやすい「爪を削らない日本製ジェルネイルキット」
2024/07/26
株式会社ネイルラボ 代表取締役社長の岡部和郎氏
―歯科医療の材料や器材を扱う会社が母体にあるそうですね。
岡部 ネイルラボはもともとネイリストが使用するマイクロモーター(ネイルマシン)を製造して、サロンに卸していた会社ですが、2008年に株式会社松風の傘下に入りました。松風は、歯科医療に使われる材料や器材を扱う会社です。
歯科医療器材の技術を活かした高品質のジェルネイル。
岡部 たとえば、歯科医療においてはアクリルを加工して仮歯が作られますが、この技術を転用して爪の上に好きな色、好きな長さを再現しています。その他にも、ジェルネイルはLEDの光を当ててカラージェルを固めるのですが、これは虫歯を削った後の詰め物を固める技術とほぼ同じです。技術の進歩によって紫外線で固めていたものを、LEDの可視光線で固められるようになりました。こんなふうに、歯科医療の技術がネイルにうまく転用できているのが、当社の強みです。
―肌に直接触れるものなので、高い技術力に安心できますね。
岡部 当社の川口工場は化粧品製造に関わる品質・安全性の国際規格であるISO22716(化粧品GMP)を取得しています。これは、環境に配慮した原料や安全な工程を証明するものです。化粧品メーカーでは取得されている会社も多いかもしれませんが、ネイルの分野ではあまりないかもしれません。
安全や品質にもとことんこだわっている。
―by Nail Laboはどんなブランドですか。
岡部 もともとはサロン向けの商品を展開していましたが、個人が自宅でジェルネイルをしたいという需要を見越して、2014年に一般向けのブランドを開始したんです。クオリティはサロン向けのままでありながら、手軽に手に取れるような仕様にしました。自社ECを立ち上げ、ハンズ・ロフトなどの量販店にも卸して、だんだん認知度が広がっていったと思います。
自宅でジェルネイルをしたいという声にいち早く応えた。
岡部 そうした中で当社にとっては、コロナ禍がプラスに作用しました。もともとサロンに通っていた人が自宅で利用し始めただけでなく、在宅での趣味や気分転換の一つとして、ジェルネイルを取り入れる人が増えたようです。大変な時期でしたが、工場もフル稼働で対応しました。
―ジェルネイルが簡単に始められるキットの特徴は。
岡部 当社のジェルネイルの大きな特徴の一つが、サンディングと言って爪の表面を少し削る工程が不要なこと。ベースコートを使えば、自爪を傷めずに剥がれないジェルネイルができます。またライトが強力で、30秒で硬化できます。
ラッピングもかわいいので、プレゼントにも良さそう。
岡部 カラージェルも約200色そろっており、気分やシチュエーションに合わせて選び放題。色の再現性が高いので、安価なものよりも高いクオリティを感じていただけると思います。さらに顔料が沈殿しないので、使う際の攪拌も必要ありません。また、レベリングといって、ジェルが自然に平らになる能力も高いので、塗りやすいのではないでしょうか。
―ネイルがきれいだと、気分も上がりますよね。
岡部 これまでマニキュアしかやっていなかったという方にこそ、一度試していただきたいです。ツヤと光沢、欠けや剥がれが少ないジェルネイルに、きっと満足していただけると思います。
マニキュア派も納得の仕上がり。
岡部 実は私自身、松風で歯科器材の営業として長年働き、全く縁のないネイル業界に50代半ばで異動になったのですが、会社に身を置くうちに爪や手のケアにも関心が出て、少し気を使うようになりました。化粧水や乳液を塗るだけですが、手先が整っていると気分が良いです。ネイルを愛用されている方が、自分の爪を見てテンションが上がるというのを聞くと、男の自分でも最近では共感できる気がします。
実際にボルダリングのアスリートが「気分を上げるためにネイルは欠かせない」と言っているのを聞きました。大谷選手が爪を守るためにアクリルで補強しているとも聞いたことがありますし、ギター、ベースなどを弾くミュージシャンもネイルをして爪を守っているという話もあります。ネイルは、心身の両面でパフォーマンスの向上に少なからず影響を与えていると思います。
―今後の展望をお聞かせください。
岡部 マニキュアはしたことがあるけれど、ジェルネイルには挑戦していないという方々に、もっと知っていただいて、自宅でも安全で高品質なネイルができるということをお伝えしたいです。
一方で今後は男性にも需要があるのではないかと思っています。それなりの地位にある男性は身だしなみを気にしますが、手先は名刺交換などでも目立つパーツです。割れていたり、線が入ったり、意外と爪は痛んでいるものです。中高年以上の意識の高い男性に向けても、ネイル文化を届けられたら良いなと思います。
―貴重なお話をありがとうございました。
プレミアムキット 選べる2色付|爪を削らない日本製ジェルネイルキット
価格:¥12,650(税込)
店名:by Nail Labo 公式オンラインストア
電話:03-5914-0416(平日10:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://bynaillabo.com/c/gelnailkit_light/111572c-2
オンラインショップ:https://bynaillabo.com
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
岡部和郎(株式会社ネイルラボ 代表取締役社長)
1963年北海道函館市生まれ。1986年に株式会社松風(しょうふう)に入社し、歯科器材の営業に携わる。2018年に株式会社ネイルラボへ出向。2023年より現職。
<文・撮影/鈴木満優子 MC/油井直美 画像協力/ネイルラボ>