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インテリアになじむ新しい供養のスタイル。寄木の位牌「森音」とミニ仏壇「KAKOI」

2024/08/08

亡くなった人を大切に思い、偲ぶ気持ちはいつの時代も変わらないものです。今回、編集長アッキーが気になったのが、まるでインテリアのようなお位牌「森音(もりのと)」と、モダンなミニ仏壇「KAKOI(かこい)」。どちらもシンプルなデザインで、現代の住宅にぴったりです。人気の理由や商品の魅力を、株式会社フレンドで代表取締役社長を務める笹森裕貴氏に取材陣が伺いました。

株式会社フレンド 代表取締役社長の笹森裕貴氏
株式会社フレンド 代表取締役社長の笹森裕貴氏

―会社のことを教えてください。

笹森 設立は1985年で、創業者は父です。今では売上の7~8割を仏壇関連が占めていますが、当初は香典返しのギフトを取り扱う専門店でした。

―お父様の後を継いで社長に就任した経緯は?

笹森 僕はもともと航空機エンジンを作る仕事をしていたのですが、2011年に起きた東日本大震災の際に被害が大きかった福島県相馬市にいたこともあり、仕事を辞めて2012年に入社しました。当時もまだ売上のメインは香典返しで、仏壇はほとんど売れていませんでした。ただ、入社後3~4年経ってWebサイトに注力するようになってからは仏壇の販売数が伸び始め、おもしろくなってのめり込んでいきました。

―Webでの販売を始めた頃のエピソードで印象に残っているのはどんなことですか。

笹森 初めて仏壇が売れたときは本当にうれしかったです。「買ってくれる人がいるのだろうか」と半信半疑で作っていましたから。その経験をもとに、「どうしたらお客様にわかりやすく伝えられるか」と考えながら工夫を積み重ねることで、徐々にご好評いただけるようになっていきました。

―今回ご紹介する寄木の位牌「森音(もりのと)」について教えてください。

笹森 寄木の部分がカーブになっているデザインの位牌です。寄木は直線であればそこまで難しくないのですが、曲線部分を手で仕上げ、違う種類の木材をまったくすき間なく組み上げるのは至難の業です。その神業ともいえる細工ができる職人さんが鳥取県にいらっしゃることから、ぜひ一緒にモノづくりをしたいと考え、「森音」が生まれました。位牌は一般的に、左右に離してお祀りすることが多いのですが、「森音」は寄り添うように並べてお祀りできるデザインになっています。

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3サイズ展開で、並べると上部が一直線になるデザイン。

―お位牌は戒名などを入れるものですが、それも対応していただけるのでしょうか?

笹森 もちろんです。名入れは自社内で行っているため、メーカー商品に比べ短い納期でお客様の元へお届けが可能です。

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全9種類から選べるカラー展開。

―デザインのアイデアはどこから生まれたのですか?

笹森 「森音」をデザインしたのは社内の企画チームです。普段から業界外の製品もチェックしていろいろな発想を得て、多くの要素を複合的に組み合わせることで誕生しました。当社のストロングポイントは、アイデアが豊富なことです。「お客様のニーズや現代のご供養に合ったアイテムを」と常に考え、商品開発に取り組んでいます。位牌は、黒塗りされた従来品のイメージが強いものです。当社では、従来のお位牌に加え、今までにないような新しいデザインのお位牌やカラーバリエーションを展開することで、亡くなった方のその人らしさを表現できるようなお位牌探しをお手伝いできたらと考えています。

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天然木の温かな質感を肌で感じられる植物性オイル仕上げ。

―ミニ仏壇「KAKOI」についてもお伺いします。特徴を教えてください。

笹森 今、仏壇に求められるのはコンパクトであることです。ただ、コンパクトさを重視すると、仏具などを置くスペースがなくなってしまい、仏壇としての機能が限られてしまうのが難点でした。その点「KAKOI」はご本尊とお位牌を置けて、仏具も6点設置可、引き出し収納も完備しています。小さいけれど、ご供養に必要なことを全てできる仏壇です。

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コンパクトでインテリアになじむデザインでありながら、
機能性も備えている。

―カラー展開も豊富ですね。

笹森 背面の板を自分で取り替えられるようになっていますので、インテリアや仏具などに合わせてお客様が気に入った色を組み合わせることができるのが大きな魅力だと思います。お部屋の雰囲気や家具の色、好みの色はお客様それぞれ違うと思います。ご自身が好きな組み合わせで納得いただける「家族の祈りの場所」を見つけてほしいという想いから企画しました。

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背板の選び方によって雰囲気がガラリと変わる「KAKOI」。

―使われている素材についてもお伺いしたいです。

笹森 素材はウォールナット材とオーク材の突板を使用しています。市販されているお仏壇にはプリント材を使っているものもあるのですが、当社では天然木にこだわりました。仕上げも耐久性が高く、汚れや水に強いウレタン塗装を採用しました。製造は静岡県にある工房にお願いしています。

―どういった方が購入されるのでしょうか?

笹森 50代、60代の方が亡くなった親御様のために購入されるケースが多いと思います。現代の20代や30代の方は「仏壇が必要」という感覚が薄く、なおかつ供養の文化や作法に取っつきづらさを感じる方も少なくありません。そこを分かりやすく伝えていくことも、当社のミッションの1つであると考えています。

―御社は千葉市に実店舗をお持ちですが、そこでもお仏壇などを見られるのでしょうか?

笹森 はい。仏壇店だけでなく衣料品店などにも共通すると思うのですが、店員の視線が気になってゆっくり見られないという居心地の悪さを感じる方は多いと思います。それを解消するための取り組みとして、接客ロボットを導入しました。お店に居づらい雰囲気を物理的になくし、お客様のペースで自由に見ていただける店舗を作っていけたらと考えています。

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ゆっくりとお仏壇やお位牌を見られる店舗。

―最後に今後の展望をお聞かせください。

笹森 仏壇業界にはより高価なものを作ろうとする傾向がありますが、僕たちが目指しているのは、手に取っていただきやすい価格帯の商品をたくさん作ることです。それに加え現代の住まいに合ったデザインで、お客様が「自分らしい」祈りの空間を見つけられるような供養のアイテムをお届けしていきたいと考えています。

―供養やお弔いがより身近に感じられそうです。本日はありがとうございました。

ミニ仏壇 KAKOI オーク×錫色

「ミニ仏壇 KAKOI オーク✕錫色」
サイズ:約35×33×28.3cm
重量:約4.6kg
価格:¥63,000(税込)
店名:インテリア仏壇 ルミエール
電話:0120-113-548(9:00~18:00 年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://lumiere8.com/item/2054
オンラインショップ:https://lumiere8.com/

寄木の位牌「森音」ウォールナット×メープル

「寄木の位牌「森音」ウォールナット×メープル」
サイズ:S 約15×4.5×3cm、M 約16.5×5×3cm、L 約18×5.5×3cm
価格:¥24,000(税込)~
店名:インテリア仏壇 ルミエール
電話:0120-113-548(9:00~18:00 年末年始除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://lumiere8.com/item/2081
オンラインショップ:https://lumiere8.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
笹森裕貴(株式会社フレンド 代表取締役社長)

1986年千葉県生まれ。2012年に入社し、2019年に同社代表取締役社長に就任。香典返しのギフト販売中心の形態から家具調仏壇の販売へ転換をはじめる。インターネット販売に必要なコーディングやSEO対策のノウハウを独学で学び、今に至る。座右の銘は“変化なくして進化なし”で、趣味はサーフィンとサウナ。

<文/坂見亜文子 MC/津田菜波 画像協力/フレンド>

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