『あ・ら・伊達な道の駅』万年筆用オリジナルインク

紅葉と若竹の風情ある色をペン先に。「『あ・ら・伊達な道の駅』万年筆用オリジナルインク20ml」

2024/08/08

文字や絵図を書くときに使われる「万年筆用インク」。インクといえば「黒色」が思い浮かびますが、最近では多彩なインクが登場しています。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは宮城県の道の駅が手がける「『あ・ら・伊達な道の駅』万年筆用オリジナルインク20ml」。商品の特徴について、株式会社池月道の駅 代表取締役社長の佐々木純氏に取材陣がお話をうかがいました。

株式会社池月道の駅 代表取締役社長の佐々木純氏
株式会社池月道の駅 代表取締役社長の佐々木純氏

―会社の事業内容を教えてください。

佐々木 弊社は「あ・ら・伊達な道の駅」の運営を目的に創業した会社です。地域の方々が生産品を持ち寄り、国道沿いの広場で販売する「夕市」という取り組みが以前から好評だったため、中学校の跡地を活用して当時の岩出山町が道の駅を造りました。2000年代は「道の駅」が今ほど有名ではなく、「予算をかけても失敗するのでは」という意見が多数でした。当時の岩出山町(現・大崎市)が強気で踏み切ったからこそ、今の人気があるといえるでしょう。

―「全国道の駅グランプリ2023」で2位に輝いた秘訣は?

佐々木 「あ・ら・伊達な道の駅」のお客様は8割以上がリピーターです。「リピーターを大事にしよう」という流れは自然に生まれたもので、「いつ来ても代わり映えしない」と思われることがないように、商品や売り場は短いスパンでリニューアルされます。2016年に国交省が実施したアンケートでは、舞浜のテーマパークよりもリピーター率が高いことがわかり、運営における自信につながりました。
道の駅周辺地域の特産品が多いわけではないため、現在は「宮城のお土産を網羅した施設」として1,000点以上の商品を取り揃えています。もちろん、「岩出山」や「鳴子温泉」など地域ごとに分かりやすくコーナー分けしています。

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物販コーナーには新鮮な農産物や宮城ならではの品が並ぶ。

―道の駅として大切にしていることはありますか?

佐々木 「いかにお客様を大事にできるか」ということに尽きると思います。さまざまなお客様に立ち寄っていただける道の駅になったことで、コロナ禍で疲弊していた地元業者の回復をお手伝いすることもできました。「いろいろなものがあるから来るだけで楽しい」というお客様のためにも、多くの業者様に声をかけていきたいところです。スタッフが道の駅に誇りを持ちながら、楽しく働けることも大切です。仕事が楽しければ接客の質も良くなると考えると、「スタッフあっての道の駅」だといえるでしょう。

―「『あ・ら・伊達な道の駅』万年筆用オリジナルインク20ml」はどんな商品ですか?

佐々木 2023年に発売した万年筆用のオリジナルインクです。道の駅の名前を冠した文房具を取り扱っていたところ、仙台の会社様からPB(プライベートブランド)のインク製品をご提案いただきました。道の駅を印象づけるためにも、「あ・ら・伊達な道の駅でしか買えないオリジナル商品」を増やしていこうと常に考えています。

―インクの色について。魅力を教えてください。

佐々木 「DATE INK ~紅葉~」は鳴子峡の紅葉をイメージしました。鳴子温泉にある鳴子峡は絶景の紅葉スポットとして知られ、シーズン中は赤や黄色に彩られます。インクは鮮やかな赤ではなく、紅葉らしく澄んだ紅色です。
「DATE INK ~竹~」は、岩出山の特産品である「竹細工」からヒントを得た緑色です。伊達政宗公が青年期を過ごした岩出山では、家来の手仕事という形で竹細工作りが始まりました。竹細工自体は薄い黄色なのですが、インクは若竹の色を表現しています。着色時はやや濃い目の緑色で、乾くと薄い若葉色になるなど色の変化も楽しめます。

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地域の特色をイメージした2色のインク。
やさしい色合いに惹かれる。

―おすすめの使い方は?

佐々木 私のおすすめは、万年筆とはまた異なる書き味のガラスペンです。ガラスのペンといっても文字が書きづらいことはありません。価格帯はさまざまですが、やはり高価なものは持ったときの感触や書き心地に違いがあります。道の駅内の店舗では試し書きもできるので、ぜひお立ち寄りください。近年は幅広い年代に万年筆のコアなファンがいるため、将来的には大崎市ふるさと納税の返礼品にもしたいと思っています。

―今後のビジョンをお聞かせください。

佐々木 周辺地域の過疎化が進んでいますが、街を寂れさせてはいけません。観光や移住で訪れた方に、地域を好きになっていただけるような施設を目指しています。大崎市の人口も減少しているので、将来の大崎市あるいは「伊達な道の駅」を背負う世代に留まってもらうための取り組みも考えています。満足度やリピーター率をもっと上げていき、いずれは大崎市全域に送客することが理想ですね。観光拠点として、周辺地域の情報や新たな発見を提供する準備は常に進めています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

『あ・ら・伊達な道の駅』万年筆用オリジナルインク

「『あ・ら・伊達な道の駅』万年筆用オリジナルインク」
容量:20ml
価格:¥1,650(税込)
店名:あ・ら・伊達な道の駅
電話:0229-73-2236(4~11月 9:00~18:00/12~3月 9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://aladate.shop/shopdetail/000000000174/
オンラインショップ:https://aladate.shop/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
佐々木純(株式会社池月道の駅 代表取締役社長)

1970年、宮城県生まれ。2009年に株式会社池月道の駅へ入社し、約12年にわたり従業員として従事。2022年、代表取締役社長に就任。地域とお客様を結ぶ懸け橋として、交流人口の増加に日々尽力している。

<文・撮影/マスダアヤノ MC/伊藤マヤ 画像協力/池月道の駅>

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