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「原宿を作ってきた男」が贈る、最高級のカシミヤを使ったニットTeeと、幻のコットン シーアイランドコットンを使ったサマーニット

2024/08/21

今回、編集長アッキーの目に留まったのは、最高級のカシミヤを使ったニットTee「30G Cashmere Crew Neck Knit Tee」と、幻のコットンを使った「14G Sea Island Cotton Knit」。製造販売する株式会社ジムを創業したのは「原宿を作ってきた男」と呼ばれる、八木原保氏です。高度経済成長期に緑豊かで住宅地だった原宿を、数々の有力者と協力してファッション文化の中心にまで育てました。そんな株式会社ジム 代表取締役会長兼社長の八木原保氏に取材陣が伺いました。

株式会社ジム 代表取締役会長兼社長 八木原保氏
株式会社ジム 代表取締役会長兼社長の八木原保氏

―創業の経緯を教えてください。

八木原 私は1940年に、埼玉県に生まれました。私が子どもの頃の日本は着物を着る人が多く、ファッションの文化はありませんでした。少しずつ着物から洋服に変わっていった時代です。そんな中18~25歳の頃、アパレル業界で住み込みで働いていました。

その経験を活かして、弊社を原宿に創業したのが1965年です。東京オリンピックの翌年でした。当時の原宿は現在と大きく違い、静かな住宅地で自然がたくさんありました。私が育った埼玉県も自然が多かったため、自然豊かな場所で仕事をしたいと思っていたのです。

そこで、自然が豊かだった原宿を訪れたときに「東京にこんな良い場所があるのか」と思い、原宿で創業しました。当時の原宿にファッションはありませんでした。

―渋谷・原宿の発展にもご尽力されたとか。

八木原 創業時から地域一体型の経営を考えており、渋谷や原宿の地域活動に深く関わってきました。たとえば、東急(東急電鉄株式会社)の会長や渋谷区長らと、渋谷をファッションや観光の街にする、差別化された街にする活動を10年ほど行いました。

また、ラフォーレ原宿ができたときに、森ビルの社長と共にショップを作って、新人デザイナーを養成したのです。そこから30~50くらいのブランドがスタートしました。

「裏原」とも呼ばれる「原宿神宮前商店会」の会長も、20年ほど務めました。今では裏原は、ストリートファッションの中心です。ほかにも、ここでは紹介しきれないほど、多くの活動をしてきました。

これらの活動もあり、50年前は何もなかった原宿が、世界に注目されるエリアになりました。手前味噌ですが「原宿を作ってきた男」と呼ばれています。

―素材にもかなりこだわってらっしゃいますね。

八木原 環境問題にも創業時から取り組み、オーガニックコットンやオーガニックウールをいち早く取り入れました。

天然繊維を中心にしたハイクオリティの素材を開発し続けてきました。化学繊維が普及した中でも、弊社はこのポリシーを守り通しています。会社の売上の60~70%は、天然繊維主体です。

天然繊維はリサイクルできる上に、土にも還るため、循環型社会に貢献できます。しかし、化学繊維のポリエステルやナイロンは土に還りません。

弊社は、天然繊維のいい素材かつメイドインジャパンにこだわってきました。日本の素材開発や縫製レベルは非常に高いのです。それが現在も弊社の武器になっています。

なお、質にこだわるため、日本で4台しかないドイツ製編み機を使用しています。

―「30G Cashmere Crew Neck Knit Tee」について教えてください。

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リピーターが多い、
最高級カシミヤのハイゲージニット。

八木原 最高級のカシミヤである「アラシャンカシミヤ」を使ったニットTeeです。中国の内モンゴル自治区にあるアラシャン地域は、とても寒暖差の激しい地域です。ここで取れるアラシャンカシミヤは非常に繊細で細く、最高級の品質を誇ります。

このアラシャンカシミヤの原料の長い毛のみを厳選しています。そして30Gという、かなり目の細かいハイゲージニットに編み込みました。とても目が細かく上品で、タフに仕上がっています。

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希少なアラシャンカシミヤ原料をさらに厳選して、
細かく編み込んだニット。有名人もまとめ買いしていくとか。

八木原 着用されたお客様には「着心地・触り心地がすごくいい」と好評です。一度に5枚買っていく方もいらっしゃいます。リピートされるお客様がとても多いことも特徴です。どこに着て行っても、ジャケットの中に着ても合います。

また別素材として、モンゴル国原産のカシミヤを21色の鮮やかな色で展開しています。これは他社には真似できないもので、弊社の柱です。

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色は4色。Brack、Gray、Navy、D.gray。

―「14G Sea Island Cotton Knit」はどのような商品ですか?

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薄手で光沢のある、高級サマーニット。

八木原 シーアイランドコットンとは西インド諸島の限られた土地で取れる綿です。木の成長に合わせ成熟したコットンボールをひとつひとつ最適なタイミングで収穫するために、現在でも手摘みされています。

また、年間の綿収穫量のうち、数十万分の1しか取れません。そのため「幻のコットン」と呼ばれ、イギリス王室のみが使用していました。手摘みのため、今後も収穫量が飛躍的に増えることはないでしょう。

シーアイランドコットンの特徴は、繊維の長さと細さが、あらゆる超長綿のなかでトップクラスであることです。繊維一本一本が細く、ふっくらと軽い糸に仕上がります。また油分も多く含んでいるため光沢感があり、シルクに近い高級感を併せ持っています。

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Poloタイプも人気のアイテム。

八木原 このシーアイランドコットンを、14Gというハイゲージの編み機で丁寧に編み上げました。驚くほど目面が綺麗なサマーニットです。

こちらも、1人で2~3枚買っていく方が多くいらっしゃいます。ゴルフやジャケットの中に着る方もいます。伸び縮みが効くため、とても楽です。

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左2枚はPoloで11色展開。右2枚はCrew Neckで9色展開。
ニットで出社していい会社が増えたため、需要が増している。

―今後の展望を教えてください。

八木原 2023年9月にニット専門の直営店をオープンしました。ちょうどインバウンドの回復にマッチして、7割ほどが海外のお客様です。かなり好評をいただいております。

また、原宿の一等地にできた「ハラカド」と組んで、デザイナーたちと発信力を高めていきたいです。2025年の春には、優秀なデザイナーなどを発表したいと考えています。

今後も地域や業界を盛り上げて元気にするために色々なイベントを行って、アピールしていきます。

―どのように現在の原宿が出来上がったのか、とても興味深かったです。貴重なお話をありがとうございました!

「30G Cashmere Crew Neck Knit Tee」(4色有・写真はGRAY)

「30G Cashmere Crew Neck Knit Tee」(4色有・写真はGRAY)
価格:¥61,600(税込)
店名:GIM online store
電話:03-3404-3221(10:00~18:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gim-knit.com/collections/30g-cashmere-crew-neck-knit-tee
オンラインショップ:https://www.gim.co.jp/gim_archives/

「14G Sea Island Cotton Knit」(Poloは11色有・Crew Neckは9色有・写真はPoloのNavyとCrew NeckのPink)

「14G Sea Island Cotton Knit」(Poloは11色有・Crew Neckは9色有・写真はPoloのNavyとCrew NeckのPink)
価格:¥33,000(税込)
店名:GIM online store
電話:03-3404-3221(10:00~18:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://gim-knit.com/collections/2024ss
オンラインショップ:https://www.gim.co.jp/gim_archives/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
八木原保(株式会社ジム 代表取締役会長兼社長)

1940年埼玉生まれ。1965年株式会社ジムを設立。株式会社ジムの代表以外に、一般社団法人日本メンズファッション協会の理事長、一般社団法人西印度諸島海島綿協会の理事長、渋谷優良法人会の会長、原宿神宮前商店会名誉会長など様々な顔を持つ。2012年黄綬褒章を受章、2020年旭日双光章を受章。

<文/林本直 MC/油井直美 画像協力/ジム>

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