今回、編集長アッキーが注目しているのは、シャンプーの「kurokamiスカルプ（オリジナル）」と「メンズスカルプ・プロ」。どちらもシャンプーブランド「haru」の製品です。100％天然由来と10の無添加※でノンシリコン、リンス不要で時短を実現するオールインワンシャンプーとなっています。今回は、このシャンプーを開発した株式会社nijito創設者 鮫島貴子氏に取材陣が伺いました。

株式会社nijito 創設者の鮫島貴子氏

―なぜシャンプーを開発したのですか？

鮫島　弊社は2024年で12期目になります。創業のきっかけは、私が長男を妊娠しているときの経験です。自分も周りのママたちも、子育てと仕事を頑張りたいと思っていました。
しかし、パパが忙しかったり育児に非協力的だったりなど、子育てに時間を取られて両立が困難なママが多かったのです。そんなママの課題に対して「何かできないか」と考えました。
試行錯誤をしながら考える中で、ママは産後の抜け毛が1つの課題でした。また、子育て中はお風呂がバタバタして、ゆっくりできません。
そこで、産後のママが頭皮のケアをできるように、少しでも気持ちにゆとりを持てるようにシャンプーを開発しました。それがご紹介する「kurokamiスカルプ」です。
100％天然由来と10の無添加、時短のためのオールインワンシャンプーです。しかし、こだわり抜いた結果3,800円になってしまいました。完成した2012年頃、3,800円のシャンプーは高かったのです。
特に頭皮ケアの重要性が知られておらず、価値が伝わりません。そこで、株式会社nijitoを創業して、頭皮ケアの重要性を伝えることにしました。

―最初の商品開発から、すごいこだわりです。

鮫島　弊社の商品開発は、創業当時から「どういう人のどういう課題を解決したいか」が前提です。その上で、社内でどういう商品を作りたいか考え、メーカーさんにお願いしています。
シャンプーは、試作・モニタリングを100回以上行ってきました。「生活者の課題をどう解決するか」、その仮説に対して納得いくまで試作を繰り返します。
特にシャンプーブランド「haru」の商品の品質基準は、他社以上に厳しく設定しています。安心して長く使っていただけるように、天然由来と10の無添加にこだわってきました。
しかし、こだわりが強いため、思い通りの物作りができないことが難点です。香りが安定しない、泡立ちや泡切れが悪いなど。商品開発のたびに苦労します。また、天然由来の成分を使うため、収穫によって原料の状態が変化して、バランスを崩すこともあります。
さらに、パートナー探しも困難でした。開発が難しくて原材料も高額、試作回数も多いため、想いに共感できるパートナーを探しても断られてしまうのです。
それでも、気に入って買ってくださるお客様がいるため、こだわり続けています。

100％天然由来の原料、
10の無添加にこだわり抜いたシャンプーブランドの「haru」。
原料にこだわるあまり、開発には多くの困難が生じた。
その分、他社には簡単に真似できない品質を誇る。

―経営理念の「おせっかいをもっと」も特徴的です。

鮫島　会社として大事にしていることは「困っている人を見て見ぬふりしない」ことです。おせっかいはそれを表現したワードに過ぎません。「お客様に何かしてあげたい」というシンプルな思いを大事にしています。
優しく寄り添うことも大切です。しかし「絶対こっち使ってよ、こっちの方がいいよ」という踏み込み方をしています。それが自分の欲しいものだったら、感動を生むでしょう。
このおせっかいを、プロダクト・マーケティングを通じて行っています。

―「kurokamiスカルプ」について教えてください。

鮫島　「kurokamiスカルプ」は、オリジナルブランド「haru」のシャンプーです。頭皮は顔の肌と同じにも関わらず、スキンケアにお金をかけても、頭皮にかけない人が多くいます。頭皮のケアもスキンケアと同じくらい重要です。
先ほどお話したとおり、「kurokamiスカルプ」は、産後ママの頭皮ケアのために開発しました。いい素材、いい原料をしっかり使うことにこだわっています。
1つ目のこだわりは、100%天然由来の原料です。開発当初、泡が立たないなどの問題がありましたが、それでも変えませんでした。子どもにも安心して使っていただけます。
2つ目のこだわりは、合成の洗浄成分を使わないノンシリコンシャンプーにすることです。無添加にしている10種の成分があります。洗浄成分には、天然由来のアミノ酸をバランス良く配合しています。
3つ目のこだわりは、忙しいママのための時短です。少しでも短い時間で髪の毛と頭皮をきれいにしてもらうため、リンス不要のオールインワンにしました。
ほかにも、アロマセラピストと調合して、香りにもこだわりました。天然でリラックスできて、飽きない香りです。香りにはオリジナル、ラベンダーブレンド、グリーンブレンドがあります。売れ筋はオリジナルです。
10年近く使っている方も多く、夏だけグリーンブレンドを使う方もいらっしゃいます。グリーンブレンドはすっきり、さわやかな使用感のタイプです。

柔らかくとろみのあるテクスチャー。
髪につけるとノンシリコンなのにすごい泡立ちに驚く。
洗い終わりも適度に保湿され、リンス不要がうなずける逸品。

―「メンズスカルプ・プロ」はどのような商品ですか？

鮫島　髪の毛のコシや強さがなくなってくる、30～40代の男性向け「haru」シャンプーです。育毛まではいかないものの、髪に力強さがなくなった人に向けて開発しました。1つ目のこだわりは、頭皮ケアによって髪にハリやコシを出すことです。
2つ目のこだわりは、男性の加齢臭、ニオイ対策です。男性は女性より皮脂が多いのですが、一般的なシャンプーだと油分を流しきれません。残った皮脂は酸化して匂ってしまうのです。加齢臭が気になる方は、ぜひこれで耳の裏を洗っていただきたいと思います。
また、ワックスやスプレーなどの整髪料もよく落ちます。なお「haru」シャンプーなので、100％天然由来、ノンシリコン、オールインワンです。

1プッシュでも泡立ちがすごく、長く使える。
メントール配合でスーッとした爽やかさ。
飽きが来ない爽やかさで、冬にも使いたい。

―お客様からはどのような反響がありますか？

鮫島　多くのお客様に、長く続けていただいています。起業当初は35歳前後のお客様が多かったのですが、10年経った現在では45歳前後のお客様が多くなっています。
飽きられることが少なく、10年続けていただいてさらに良さがわかる商品です。使い続けているお客様からは「続けてよかった」と感想をいただいています。
ほかにも「オールインワンなのに仕上がりがいい」と、時短の効果を多くの方に体感していただいています。

―グループ会社の「株式会社niji CREATION」も創業されたとか。

鮫島　「株式会社niji CREATION」は、生活者起点で「haru」以外のプロダクトを専門に作る会社です。現在はブランドが「haru」のみで、「haru」の厳しい基準では作れない商品もあります。新しいプロダクトを「haru」以外で作るために、2024年4月に創業しました。
例えば、「朝の洗顔がめんどうくさい」「胸元がびちょびちょになる」という課題があります。しかし、そもそも朝の洗顔はちゃんとやらなくていいのです。朝は、残った皮脂や夜の洗い残しを流すこと、摩擦しないことが重要です。
そこで「株式会社niji CREATION」では、洗わない美容液洗顔を開発しています。ミストして、ティッシュでオフするだけで洗顔が完了します。しかも、化粧水不要の保湿力がある商品にする予定です。完成すれば、洗顔と保湿をミストで終えられます。
ほかにも、マスクをする習慣がある人専用のスキンケア商品、歯磨きだけでは落ちない歯周病の原因になる菌を落とすオーラルケア商品も開発中です。
生活者の課題に寄り添いながら、QOL（クオリティオブライフ）を上げていきます。

―今後の展望を教えてください。

鮫島　これまでは主にママさんのゆとりを目指してきたため、ライフスタイルに関わる色々な商品を増やしてきました。今後は、より多くの方に頭皮ケアをしていただけるように、シャンプーに集中して戦略を拡大していきたいです。
また、ママさんや女性だけでなく、色々な方に頭皮ケアを大事にしてほしいと思っています。特に30～40代が重要です。50代になると急激に頭皮や髪が変わるため、若いうちに頭皮ケアをはじめていただきたいです。

※シリコン・合成ポリマー・カチオン界面活性剤・石油系界面活性剤・合成香料・合成着色料・鉱物油・紫外線吸収剤・合成防腐剤・合成保存料

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「kurokamiスカルプ（オリジナル）」（400ml）
価格：¥4,070（税込）
店名：haruオンラインショップ
電話：0120-596-806（9:00～18:00 土日祝日・年末年始除く）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.haru-shop.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=10390101
オンラインショップ：https://www.haru-shop.jp/

「メンズスカルプ・プロ」（300ml）
価格：¥3,135（税込）
店名：haruオンラインショップ
電話：0120-596-806（9:00～18:00 土日祝日・年末年始除く）
定休日：インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL：https://www.haru-shop.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=10310101&cat=100
オンラインショップ：https://www.haru-shop.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞
鮫島貴子（株式会社nijito 創設者）

1975年生まれ、福岡出身。大学卒業後は、こども教材の営業に従事。その後、ベンチャー通販企業へ転職。自ら商品をつくり、自ら販売するプロセスを経験。30歳で結婚。35歳の出産を期に「おせっかいで世の中を変えたい」と思い株式会社nijitoを設立し、代表取締役社長に就任。さまざまな女性の悩みを解決する、100％天然にこだわったライフケアブランドとして「haru」を発足。プライベートでは2児の母。

＜文／林本直　MC／木村彩織　画像協力／nijito＞