今回、編集長アッキーこと坂口明子が気になったのは、美しい沖縄の自然の恵みを詰め込んだ「マリンクレイ洗顔石鹸」です。この洗顔石鹸を販売するのは、沖縄県那覇市に本社を置く株式会社コーカス。同社代表取締役の緒方教介氏に取材陣がお話を伺いました。
沖縄の香りを肌で感じて至福のスキンケアタイムを。くちゃ配合「琉球のホワイトマリンクレイ洗顔石鹸」
2024/09/13
株式会社コーカス 代表取締役の緒方教介氏
―沖縄へは移住されたのですね。
緒方 関西で育ち福岡の大学を卒業後、添乗員の仕事で沖縄に来たときに魅了されました。青く澄んだ海、白い砂浜、独特の文化。特に印象に残っているのが、沖縄特有の香り。それからいつか沖縄に移住したいという夢を持つようになりました。そして1999年、大学時代の友人に誘われて沖縄である会社の起業に参画することに。これが沖縄移住のきっかけです。
―起業までの経緯を教えてください。
緒方 移住後は職を失ってしまい、貝殻などで作った雑貨を道端で売る「道売り」を始めました。物は売れたので楽しさもありましたが、心の中には不安もあった。そんなときに、地元の方々の温かさに助けられました。
その後、縁あってコールセンターの社長となることに。ピーク時には90名ほどの従業員がいました。しかし諸事情により退任することになったのです。そこで2011年、たった4人で起業したのが株式会社コーカスです。
沖縄企業で初めてコンタクトセンターアワード2015を受賞。
現在はコールセンター事業に加え、ブランド事業や保育園の運営も手がける。
―スキンケアブランド「首里石鹸」誕生のきっかけは?
緒方 起業当初はコールセンターのコンサルタント。その後自分たちでコールセンターを運営するようになるんですが・・・首里石鹸誕生のきっかけは、コールセンター事業で働く従業員の出産がきっかけでした。彼女が産休直前に「社長、私、戻ってきていいんですか」と聞いてきた時、うちのような小さな会社では復帰後の処遇を約束できなかった。そこで産休明けでも働ける場所を作ろうと決意したのです。
それで選んだのが石鹸でした。目指したのは沖縄の素材を使った、香り豊かで自然由来の石鹸です。そして子どもと一緒に使えるよう肌に優しいものがいい。旅の思い出とともに家に持ち帰ってもらえるような、特別な石鹸を目指しました。
そしてたどり着いたのが「枠練り石鹸(コールドプロセス製法)」です。職人さんとも縁があり「400個だけ作りましょう」と言ってくださった。こうして「首里石鹸」が誕生しました。
創業メンバーでもある従業員が戻ってくる場所を作るため、
物販事業「首里石鹸」は生まれた。
―「首里石鹼」製品のこだわりは?
緒方 まず、沖縄産の美容成分である月桃、ゴーヤー、アロエ、シークヮーサー、もずくをほとんどの商品に配合しています。加えて、スキンケアラインナップには沖縄産タマヌオイル、アセローラ、タチアワユキセンダングサなど沖縄産の美容成分がたくさん使用されています。これらは全て沖縄産にこだわりました。最近は沖縄の伝統的なお酒「泡盛」の酒粕を使ったスキンケアアイテムも開発し、ご好評いただいています。
私たちの役割は、沖縄の素晴らしさを世界に発信することだと考えています。掲げているブランドコンセプトは「香りひろがる。記憶よみがえる。」。製品の香りには、シークヮーサーや海風、プルメリア&リリーなど、沖縄の風景をイメージできるものを選んでいます。使うたびに沖縄の思い出がよみがえり、また訪れたくなる。そんなメッセージを込めているのです。
ふんだんに詰め込んだ島の恵みには「また来てね」という思いが込められている。
―「マリンクレイ洗顔石鹸」の特徴を教えてください。
緒方 「マリンクレイ洗顔石鹸」の最大の特徴は、沖縄の海泥「くちゃ」を使用している点です。沖縄の海はサンゴが多く、海泥には栄養分がぎゅっと凝縮されています。「くちゃ」は非常に細かい粒子が特徴で、肌に不要なものを吸着して取り除くため、肌にやさしい上、栄養も与えてくれるのです。
もう一つのこだわりは先ほども少し触れた香りです。私たちは「いい香りだから」という理由だけで香りをつくりません。例えば「海風」という香りをブレンドしたときは、糸満の海で香りを感じたときに近くにレモングラスが咲いていたので、レモングラスを中心に当時の香りを再現するようにブレンドしました。このように場面を大切にして香りを作っているのは、他にはない私たちの特徴です。
南国の花々を思い出す、甘くフローラルな「プルメリア&リリー」は
華やかなひとときを味わいたいときに。
柑橘系のフレッシュさとかすかなほろ苦さのある、上品な「ベルガモット」は
リラックスタイムにおすすめ。
―印象に残るお客様の声はありますか?
緒方 台湾のお客様から、亡くなったお母様が好きだった香りだというので、お母様との思い出話を従業員に話してくれたことがありました。その方は台湾に帰り、お母様の命日に親戚が集まる席で石鹸の話をしてくれていたそうです。後日、そのお客様のご親族がわざわざ店に来てくださり、お母様とのエピソードを従業員に伝えてくれました。香りが人と人をつなぐ、そんな嬉しい出来事でした。
お客様から従業員への感謝の言葉は毎日のようにあり「あなたに会いに来たの」なんて言葉をかけてくださる方もいらっしゃいます。やはり従業員が褒められることは最高に嬉しく思います。
コールセンターを原点とする「首里石鹸」は「人」が主役。
お客様を大切にする思いは店舗でも活かされている。
―最後に御社の今後の展望を教えてください。
緒方 一つは、給料面でもやりがいの面でも、自分たちの仕事に誇りを持てるようにしていきたい。そして、首里石鹸で働く従業員がカジュアルに世界で働ける場を作りたいです。
もう一つは、世界中の人々に沖縄という小さな島の素晴らしさを知ってもらうこと。例えばアフリカの人もメキシコの人も「日本の沖縄って素晴らしい所らしいよ」と思ってもらえるようなきっかけを作りたいんです。豊かな自然と、人々の優しさと、独特の文化。そのような沖縄の魅力を、石鹸を通して世界中に発信していく。それが、私のテーマであり、私たちの使命だと考えています。
―素敵なお話をありがとうございました!
「琉球のホワイトマリンクレイ 洗顔石鹸(ベルガモットの香り)」(容量:130g)
価格:¥2,728(税込)
店名:SuiSavon-首里石鹸-公式オンラインショップ
電話:0800-000-3777(平日10:30~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://suisavon.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=KU-039&cat=100002
オンラインショップ:https://suisavon.jp/
「琉球のホワイトマリンクレイ 洗顔石鹸(プルメリア&リリーの香り)」(容量:130g)
価格:¥2,728(税込)
店名:SuiSavon-首里石鹸-公式オンラインショップ
電話:0800-000-3777(平日10:30~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://suisavon.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&pid=KU-043&cat=100002
オンラインショップ:https://suisavon.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
緒方教介(株式会社コーカス 代表取締役)
首里石鹸ブランド事業、コールセンター事業、首里空保育園運営を行う。九州産業大学を卒業後、1999年に沖縄に移住。国際通りで「道売り」などの経験を経て、2011年にコーカスを設立。2016年に首里石鹸事業を開始。「世界のための沖縄になろう。」というビジョンを掲げ、世界で活躍できるブランド作り、人作りに力を入れている。
<文/西村初音 MC/伊藤マヤ 画像協力/コーカス>