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ギラギラの反射材がクールな印象「”ADAPTER” リフレクターTシャツ」

2024/09/11

今回編集長アッキーが注目したのは、斬新なデザインのTシャツ。胸元にギラっと光る反射材が人目を引きます。この個性あふれるアパレルを制作したのは、福井の反射材メーカー、株式会社丸仁。唯一無二の技術で、オーロラ色に反射する独特の反射材を開発しました。交通安全、防犯以外にも活用してほしいと、自らアパレル製作に乗り出した、代表取締役社長雨森研悟氏に、反射材の魅力と可能性について取材陣がお話を伺いました。

株式会社丸仁 代表取締役社長 雨森研悟氏
株式会社丸仁 代表取締役社長 雨森研悟氏

―反射材を使ったアパレルは珍しいですよね。

雨森 広い世界中探しても、これだけ大胆に反射材を使っている服はないかもしれません。当社は昭和59年設立、反射材の製造販売や、布への熱転写を行なっている企業です。熱転写は、スポーツアパレルなどのロゴマークを思い浮かべてもらうと良いかもしれませんね。服にワンポイントをプリントするような技術です。

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創業以来、反射材を製造してきた。

雨森 父が当社を創業して以来、この2つの技術・商品で商売をしてきました。今回取り上げていただいた商品は、反射材という商品の活用を進め、新たな用途や市場を求める試みの一つなんです。反射材は安全のために活用されてきましたが、安全プラスαの魅力があると思います。“特殊な見え方をする新しい素材”として、もっといろんな場面で使えないものかと考えました。

―反射材を扱う競合企業は多いのですか。

雨森 反射材の素材自体を仕入れて加工している業者はいくつかありますね。キーホルダーやワッペンのような、シンプルな商品を安価に作っている会社が多いです。しかし、反射材自体のバリエーションを増やし、複雑な加工やクリエイティブな提案をしている会社は当社だけなのではないでしょうか。

―今回の商品に使われているオーロラリフレクターはどんなものですか。

雨森 反射材はもともと白く光ります。白いのが当たり前で、当社が取引をしているスポーツアパレルなどでは、色が変わっては困るとまで言われていました。しかし、白以外に光る反射材があっても良いのではないかと開発を進め、偶然のような形で、水色に光る反射材ができたんです。

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独特の光り方をする反射素材。

雨森 このような色々な光り方をする反射材の中で、オーロラリフレクターは、光の方向だけに反射する性質を持っています。例えば夜間に車のヘッドライトを浴びると、車に乗っている人からは、紫にギラっと光って見えます。だからスマホなどでフラッシュ撮影をすると、独特の光る写真が撮れます。見方や見る場所によって色が変わるオーロラのような色合いです。

このオーロラリフレクターを活用したアパレル小物を、「Light Force」というブランドで販売しています。もっともっとアパレルで使ってほしいと思うのですが、アパレル企業に営業をしても、反射材を使った洋服にピンとこないと言われることが多かったんです。そこで、まずは自分たちで一例を作ってみようと、始めたブランドです。

―斬新でおしゃれなTシャツが揃っています。

雨森 私たちが本社を置いている福井は、繊維産業が盛んで、縫製工場も多くあります。地元の企業とコラボレーションしたら面白いものができるのではないかと思いました。

せっかくやるなら、ロゴやワンポイントを光らせる程度ではなく、オーロラリフレクターを前面に押し出してみました。今流行っているビッグシルエットのデザインで、若い層にも手に取ってもらうのを期待しています。また、これを見てさまざまな企業とのコラボのきっかけになったら良いなと思っています。

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一面に施されたビッグな反射材がポイント。

―反射材のさまざまな活用法やシーンを考えていらっしゃるんですね。

雨森

原点に戻って、警察で配布する安全のワッペンを作り込んでみたいと構想中です。せっかくお金をかけて作っているし、付けてもらってこそ効果を発揮するものですから、もっと魅力的で付けたくなるような工夫が必要だと思うんですよね。そこで有名キャラクターの版権をクリアして使えるようにし、人気のグラフィックデザイナーにデザインを頼んでみようと計画しています。交通安全という観点では、海外への進出も進めていきたいです。国によっては反射材の有無で、事故の保険が下りない場合があるようです。日本よりも重要度が高いのであれば、ビジネスチャンスがありそうです。

他には、造花の素材に使おうと試作を進めてきました。花として使われれば、さまざまな装飾にも用途が広がりますし、空間への利用が広がりますよね。

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大規模なアート作品としても活用されている。

雨森 アートの素材として使ってもらって、たくさんの人に「こんな反射材があるのか」と知ってもらうのも良いなと、さまざまなコラボレーションにも積極的です。以前、大学生が当社の反射材を使った商品を企画してコンテストに出品し、見事雑貨メーカーと商品化に漕ぎ着けたこともありました。コラボレーションすることで、思わぬ化学反応が起こるのが楽しいです。

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金沢美術工芸大学学生と無印良品、丸仁のコラボ商品のシール。

雨森 さらに「反射する糸」があるので、これを一般で使ってもらおうと、手芸屋に卸すことも考えています。身につける人を守り、彩り、可能性を広げてくれる反射材。この魅力的な商材を活かすアイデアを追求し続けたいですね。

―貴重なお話をありがとうございました!

"ADAPTER" リフレクタービッグラインドルマンTシャツ

“ADAPTER” リフレクタービッグラインドルマンTシャツ
カラー:ブラック、ホワイト
サイズ:XL、4XL
価格:¥7,700(税込)
店名:LIGHT FORCE STORE
電話:0776-36-4212
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://lightforce.stores.jp/items/60f75dba50a48a2ef5a417af
オンラインショップ:https://lightforce.stores.jp

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
雨森研悟(株式会社丸仁 代表取締役社長)

1982年 生まれ、福井県出身。2003年 株式会社丸仁に入社。2018年 自社の反射素材を使ったBtoC向けアパレルブランド「LIGHT FORCE STORE」を設立。2021年 株式会社丸仁代表取締役社長に就任。ファッション性を重視した反射材の普及に注力している。

<文/鈴木満優子 MC/石井みなみ 画像協力/丸仁>

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