睡眠の悩みを抱える人が増えているといわれる日本。様々なマットレスが販売されていますが、自分に合ったものを見つけるのも至難の業です。今回は、今使っているものにプラスすることでしっかり体を支えてくれると評判のマットレスを、編集長アッキーが発見。取材班が、製造元の株式会社オーシン 代表取締役社長の渡辺哲広氏に、詳しいお話を伺ってきました。
1枚プラスするだけで腰をしっかりホールド。睡眠からいい1日をプロデュースする「高反発マットレス ファインエアー(R)」
2024/11/08
株式会社オーシン 代表取締役社長の渡辺哲広氏
―繊維産業が盛んな福井県で、137年前から続くメーカーですね。
渡辺 1887年(明治20年)に初代浜野佐太郎が「かや」の製造を始めたことが弊社の始まりです。かやも住宅事情などから需要がなくなっていき、和布団、羽布団、カバーリングといった寝具を製造してきて、現在はマットレスが主軸となっています。また、30年以上前の1991年に、温熱治療器を製造・販売するメディカル部門を設立し、「温めて健康を目指しましょう」という事業を同時に展開させて今に至っています。
体に良いマットレスと温める治療器という2つの事業は、日常生活の中で腰や肩の悩みを改善しようというテーマで一致しています。お客様がマットレスを買った理由の9割が「腰によさそうだったから」とアンケートで答えてくださっており、この方針は間違っていなかったのかな、と思います。
私は10年ほど銀行に勤めていましたが、縁あって、会長の織田桂蔵が義理の父になり、4代目として2000年に入社、2011年に代表取締役社長に就任しました。
―「高反発マットレス ファインエアー(R)」は大ヒットですね。
渡辺 おかげさまで売上枚数はシリーズ累計23万枚を突破しました。
「エアーラッセル(R)」という独自の高反発クッション材を使ったマットレスになります。
これ(写真下)は、断面をカットしたサンプルなのですが、縦糸が貝柱のように体を支える構造になっています。縦糸が、自分の体重の圧力に応じて体を支え、沈んだり上がったりするような構造です。福井県の自社工場で、独自の機械を使って、糸1本1本を編み立てることにこだわっています。
よく見ていただくと、糸が弓のようにC型になっています。直線ではなく、あえて方向性を持たせた弾力のある構造の方が、揺らぎがない分、しっかり支えてくれます。
寝ている時には体重の約44%の力が腰にかかるという。
この圧をC型構造がしなやかに支えてくれる。
―どんな人におすすめですか?
渡辺 なんとなく眠れなくなってきた、寝心地を変えてみたい、といった方に一度お試しいただきたいです。一番薄い約3cm厚さのタイプは、そのまま寝ることもできますが、マットレスの上にひいたり、布団の下にひいたりしてプラスしてもらうイメージです。
例えば、お料理にスパイスをちょっと足すだけですごくおいしくなったりしますよね。マットレスにも3cmのスパイスをかけてみようというコンセプトです。自分好みにカスタマイズして使ってみて、「あなた好みの最高の眠り」を目指してほしいです。
今あるマットレスの上に「ファインエアー(R)」をプラスオン。
これだけで寝心地がかなり変わる。
筆者も試したが、見た目以上に腰を支えてくれる感覚があった。
―ご購入者はどんな方が多いでしょうか?
渡辺 1枚ご購入いただき、その後3枚、4枚と買ってくださる方が多いです。自分用に買って、家族の分を購入されているのだと思います。リピートしていただくのはとても嬉しいです。試してみて良かったということだと思うので。
「ファインエアー(R)」は反発性が高いので、姿勢を矯正するような効果があります。若い頃はマットレスが柔らかいのが好きでも、だんだん筋肉が落ちてくると、体を支えきれなくなったりします。その時に理想的な姿勢に調整してくれるようなところがあります。ある整体師の方からは、「筋肉の弾力に似ている」とも言われました。
ですから、年上の方へのプレゼント需要も多いです。父の日や母の日にも、値段も手頃で大きすぎないので、「ちょっと試してみて」という形で贈り物にされたりしているようです。
厚さ約3cmと薄いタイプは重量も約3kgと軽量で、
くるくると巻いてしまえば、収納場所も取らない。
―他にも使い方の特長はありますか?
渡辺 想定外ではあったのですが、高齢になったペット用のマットにされる方もいます。全然ワンちゃんが離れないのだそうです。多分体の圧を分散してくれるので楽なのと、空気の層が約95%なので通気性が良く、熱を逃してくれるのだと思います。
もちろん、通気性は人間にもいいです。近年はマンションなど機密性の高い居住空間が多いと思いますが、温度調整もしてくれますから、一年中快適にお休みいただけるはずです。また、サイズがコンパクトなのでキャンプや車中泊などで使っていただくこともできます。
冬は起毛面、夏はメッシュ面にすることで一年中快適に使える。
また、水洗いができ、ドライヤーや布団乾燥機も使用可能なのでお手入れも簡単。
もしへこんだりしても熱により再生するそう。
―新発売の「ぬくりえ(R)」についても教えてください。
渡辺 実は、弊社はコロナ禍前まで、海外で使い捨てカイロを販売していて、21カ国に年間9,000万個ほど輸出していました。特にヨーロッパでは、ノンケミカルで温めるだけの温熱治療が素晴らしいとされ、付加価値も高かったのです。その輸出が止まってしまったという事情もあり、国内向けの商品を開発しました。
普通の使い捨てカイロではなく、何か付加価値のあるものを開発しようということで、首を温めるマフラーのような細長い商品をテレビショッピングで販売したところ、完売が続く大ヒットになりました。ただこちらは温度が42℃と高温の医療機器でしたので、温活グッズとしてもっと手軽に使っていただきたいと思い、39℃の一年中使える商品を開発しました。冬はもちろん、夏の冷房など、特に女性の冷えに特化して、「ぬく=ぬくぬくあったかい」「りえんぬ(ジェンヌ)=フランス語で女性」という意味を組み合わせてネーミングしました。テスト販売したところ、女性の方からデコルテを温めることで顔色が良くなったといった感想をいただいております。
首にかけるだけで、全身が適度に温まる。
冷房の効いた部屋などでも快適に過ごすことができた。
かわいい柄なので、服の上にしてもよし、服の下に巻けば全く目立たない。
小分けのパッケージもかわいらしく、持ち運びにも便利。
寒い屋外での作業時や、冷房の効いた職場などでの使用もおすすめ。
―今後の展望を教えてください。
渡辺 基本的には今ある「ものづくり」を徹底しながら、眠りと健康をキーワードに事業を継続していきたいです。
今までは、肩や腰が痛い、冷えを取りたい、といった問題を解決するところから取り組むことが多かったのですが、問題解決のその先にできること、という切り口で開発ができたら、と思っています。痛みが取れて今日はなんだか一日すごくいい気分で過ごせた、というようなお声をいただけると嬉しいです。
福井県はもともと雪深いという土地柄もあり、地理的に不利なところでもあります。でも、だからこそ、手作業、家内制手工業が盛んです。共働きの比率も全国でも高いので、ふくい女性活躍推進企業としてフレキシブルな働き方の制度も整えていきたいと思います。そして、福井から東京に向けていいものを作っていくというところも目指していきたいと思っています。
―健康への関心が高まる今、御社の製品にますます注目が集まりそうです。本日はありがとうございました。
「高反発マットレス ファインエアー(R)」
価格:¥5,380(税込)
店名:オーシン楽天市場店
電話:0120-896996(平日9:00〜17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/osin/ml-9014/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/osin/
「ぬくりえ(R)」
価格:¥1,320(税込)
店名:オーシン楽天市場店
電話:0120-896996(平日9:00〜17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://store.shopping.yahoo.co.jp/osin/zz-1052.html
オンラインショップ:https://item.rakuten.co.jp/osin/zz-1052/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
渡辺哲広(株式会社オーシン 代表取締役社長)
1968年福井県生まれ。銀行勤務後、2000年にオーシングループに入社。2011年オーシングループ代表取締役社長に就任。ふくい女性活躍推進企業として、注力中。
<文/尾崎真佐子 MC/伊藤マヤ 画像協力/オーシン>