遊び心を忘れない。デザイン性×履き心地にこだわったレディース・ジーンズ「Betty heritage one」

2024/10/30

アクティブな生活に欠かせない「ジーンズ」。身近なファッションアイテムだからこそ、自分の体にフィットするこだわりの1本を見つけたいものです。今回、編集長アッキ―こと坂口明子が気になったのは綿麻を使ったデザインジーンズ「Betty heritage one」。日本で初めてレディース向けジーンズを作ったメーカー、株式会社ベティスミスのブランドです。商品の魅力について、代表取締役社長の大島康弘氏に取材陣がお話をうかがいました。

―会社の歴史と強みについて。

大島 「Betty Smith(ベティスミス)」は1962年に設立したジーンズメーカーです。当初は学生服やワーキングウェアをアメリカに輸出する縫製工場でした。1965年、輸出がメインだった日本国内において「BIG JOHN(ビッグジョン)」がブルージーンズの量産化をスタートさせました。親戚づきあいがあったことから弊社でもブルージーンズの縫製が始まり、日本初のレディース向けジーンズメーカーとして確立していきます。
それまでジーンズはユニセックスどころかメンズしかなく、女性が履いても体にフィットしないものでした。1989年にメンズラインもスタートしましたが、やはり「日本で初めてレディースジーンズを手がけた」という強みは大きく、女性の体型にフィットするジーンズが一番の特色といえます。

―ものづくりのこだわりは?

大島 レディースジーンズの競合が現れた頃に、デザイン性の高い「Betty heritage series」を強化していきました。ジーンズはフロント・バックの左右ポケットとコインポケットがついた「ファイブポケット」がオーソドックスです。弊社はポケットの生地を柄ものにしたり、ファスナーをつけたり、他にはないジーンズを生み出しました。

縫製工場の負担は増したものの、のちにファストファッションが流行したときに差別化できる要素となりました。自家工場は日本に2つ、中国に1つあり、得意分野がそれぞれ異なります。元研修生が立ち上げた中国工場には熟練の職人がいて、技術は日本と遜色ありません。ジーンズの味を出す「洗い加工」などの最終工程は日本で行っています。

―多彩なブランドを手がけられていますが、特徴は?

大島 2003年に業界初となるオーダーメイドのジーンズ作りを始めました。きっかけは50代の方からの「体にフィットするジーンズを1本作ってほしい」というご依頼でした。正式に「オーダージーンズ」を立ち上げて2万5,000人のジーンズを製作する中で、若者の体型とミドル世代の体型はまったく違うことがわかりました。

そこで、大人にとって履き心地のいいジーンズをコンセプトにしたブランドが「DENIM WORKS」です。ジーンズは若者のファッションとされ、大人用は作られてきませんでした。年齢を重ねて体型が変わってもウエストのサイズを大きくするしかなく、「ヒップに合わせると足回りはぶかぶか」といった悩みがあったのです。「DENIM WORKS」はヴィンテージ調にこだわり、昔のデニムの織り方や縫い方を再現しています。

―「Betty heritage one」の魅力について。

大島 1970年の立ち上げ以降、おばあちゃんからお孫さんまで3世代にわたり親しまれているロングセラーブランドです。「かわいらしさ」を重視したデザイン性のあるレディースジーンズとして、あらゆる部分に遊び心を取り入れています。ベティスミスがスタートした70年代のエッセンスを残しつつ、マイナーチェンジしてきました。

デニムの素材には綿麻を使用しています。夏用のイメージがある綿麻はやわらかさを出せる素材であり、通年着用できるジーンズとなっています。綿100%で織るよりも硬くならず、洗いをかけることでよりソフト感が生まれます。パリッとした質感ではなく、ふんわり包み込まれるような履き心地です。ストレッチが入っていないので腰回りはゆったりとしていながら、全体のシルエットがすっきりして見えます。

体のシルエットを美しく見せるデザインは、レディースジーンズならでは。

―細かいディテールが目を引きます。

大島 「カン止め(止め縫い)」の色や形を変えたり、ポケット口を補強するリベットを花柄にしたり、あちこちのパーツを工夫しています。ポケットにストライプ模様が入った「ヒッコリー」という生地を使ったものもあります。お尻のポケットに入った3本のステッチは、商標登録した弊社独自のデザインです。カラーはシーズンによっても変わりますが、ブルー・ライトブルー・ワンウォッシュがスタンダードです。

異なるデニム生地の切り替えや、凝ったステッチ(縫い目)がかわいい。

―今後の展望について。

大島 「ベティスミス」は他社がやらないことを始めて、一つの形にしてきた会社です。2代目として工場や技術を残すためにも淡々とものづくりを続け、良いところを進化させていこうと思います。「ジーンズ文化の創造」を掲げて、いろいろなことにも挑戦していきます。エコがテーマの小物ブランド「Eco Betty」や、ジーンズの可能性を発信する産業観光施設「ジーンズミュージアム&ヴィレッジ」など、ジーンズを総合的に楽しんでいただく取り組みにもご注目ください。

―本日は貴重なお話をありがとうございました!

「Betty heritage one」(サイズ:XS、S、M、L、XL)
価格:¥17,600(税込)
店名:ベティスミス
電話:086-473-4460(10:00〜19:00)
定休日:火・水曜 インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL: https://bettysmith-onlineshop.com/?pid=169387887
オンラインショップ: https://bettysmith-onlineshop.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

大島康弘(株式会社ベティスミス 代表取締役社長)
1962年生まれ。2005年、国内初のレディースジーンズメーカー「Betty Smith」の2代目として代表取締役社長に就任。

<文/マスダアヤノ MC/澤水拳太 画像協力/ベティスミス>

羽田甚商店

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