目にするたび、幸せな気持ちになれるドイツのブランド「ドリームクロック」
2024/12/26
部屋の中にお気に入りのアイテムを取り入れると、日常がパッと明るく感じられるように思いませんか?今回、編集長アッキーこと坂口明子が気になったのは、美しい花たちがガラスの中で踊り、光を受けるとキラキラと輝く時計「ドリームクロック」です。ドイツで1つ1つ手作りされているというこだわりの時計。その魅力について、日本での販売代理店を務めている株式会社イクス 常務取締役の幅田幹人氏、営業部長の田附恵一氏に取材陣が伺いました。
株式会社イクス 常務取締役の幅田幹人氏
―御社の概要をお聞かせください。
幅田 株式会社イクスは、百貨店様にヨーロッパ諸国から仕入れた洋食器や輸入の雑貨類などを卸しており、2024年で36年目を迎えました。全国の百貨店様とお取引があり、直接口座を持って店舗を運営しております。「テーブルウェアや雑貨の文化を通して、ヨーロッパの文化をお届けしていくこと」をテーマに掲げています。
―常務のご経歴は?
幅田 京都の大谷大学文学部を卒業後、株式会社ローソンに入社し、約10年の間に店舗での勤務、アシスタント、スーパーバイザーという店舗指導まで経験し、弊社に転職しました。初めはホテルを立ち上げる新規事業部に所属していたのですが、すぐにコロナ禍となったため、以降、貿易事業部に所属して今に至ります。
―学生の頃から経営に興味は?
幅田 当時はそれほどでもなかったのですが、社会人になって経験を積むと徐々に芽生えていきました。前職では営業としてB2C、B2Bの業務を経験でき、また大企業でしたので、店舗の売り上げをどう上げるかというノウハウも学ぶことができました。次第に、社員の1人という立場から自ら経営していくところに興味を覚えて行ったように思います。
―イクス様での役割をお伺いできますでしょうか
幅田 営業面では、既存販路である百貨店様とのお取引強化と並行にECを中心とした新販路の拡大、経営面では組織全体のスキーム改革を進めています。
―オンラインショップはいつから始められたのですか?
幅田 3年ほど前からです。まずはとりあえずやってみようと、BASEというプラットフォームを使って素人ながらに写真を撮って上げて、という運営をしていました。しかし今後はECの重要性も上がってくると思い、昨年春に新たなプラットフォームであるShopifyに、ドイツ語で「彩り」を表す「Farbe(ファーべ)」という名前を掲げたコンセプチュアルなECサイトを作成しました。
メインページには「Make Take, Make Happy」というコピーを掲げ、スプーン、フォーク、コップ、お皿、ランチョンマット、テーブルクロスなどのテーブルウェア全般をワンストップで購入できるようにしています。弊社が目指しているのは“マネキン買い”ができるサイト。洋服を購入する際、ニットやスカートなど個別に見るよりも、マネキンに着せてあるものを見るとイメージが湧いて「全部欲しい」となりますよね。その食器バージョンを目指しています。サイトには現在、36通りほどのテーブルコーディネートを紹介しており、掲載商品を購入することができます。今後はコーディネートをセットで丸ごと購入できるようにもしたいと考えており、今はその助走といったところです。
プロのテーブルコーディネート提案がズラリと並ぶ「Farbe」のウェブサイト。
―「気取らない大人のクリスマス」など、コーディネートに設定されたテーマも素敵です。
幅田 ありがとうございます。「売る」というよりお客様を「幸せにしたい」という思いが強く、もちろん購入もしていただきたいのですが、コーディネートを見に来てもらえるだけでも嬉しいです。疲れて家に帰った日、テーブルの上にクロスが引かれて素敵な食器が並べられていたら、ちょっと幸せな気分になれると思いませんか?ECサイトは、「あのサイトに行けばコーディネートのイメージが湧く」、「参考になる」、そんなところまで育てていけたらと思っています。
―ブランドやアイテムを選ぶ基準は?
幅田 これまでは市場がほぼ百貨店様でしたので、そういう意味では百貨店様の顧客層、40代から60代ぐらいまでの女性に好まれるような上質な品揃えを意識していました。近年は20代から40代までの、これからインテリア、テーブルウェアを楽しまれる世代の方にも気に入っていただけるようなアイテムも積極的に取り入れています。
田附 常務が“EC”や“マネキン買い”など、新しい提案をしてくれたのですが、ただ新しいことを進めるだけでなく、「そこに、ベテランスタッフが培ってきた信用できる商品のラインナップが乗れば最高」と仰って頂けていますので現場としても非常にやりがいを感じます。
幅田 35年の間に培った、北は北海道、南は沖縄まで全国の百貨店様とのつながりが弊社の大きな財産。歴史や信頼、こうした財産があってこそ、ECサイトも生きてくる、と思っています。
―ドリームライトについて、ご紹介をお願いいたします。
幅田 ドリームライトは、弊社がメーカー様の創業当時からお取引をしているドイツ製ハンドメイドのキャンドルホルダーのブランドです。日本での販売代理店を初めてもう20年近くになります。手作りのガラスに、イミテーションフラワーやジェルを入れて製品を作っているのですが、メイド・イン・ジャーマニーがこの価格で実現していることに皆さん驚かれます。今回ご紹介するドリームクロックもドリームライトの製品で、今では弊社全体の売り上げの3割を超えるほどの看板商品です。ギフト需要が高いアイテムですね。
ドイツの「ドリームライト」の人気商品「ドリームクロック」。
―もともとはキャンドルホルダーのブランドなのですね。
田附 弊社でも10年ほどはキャンドルホルダーの売り上げが伸びていたのですが、それが頭打ちになった時期がありまして、皆で検討した結果、時計を作ってもらってはどうかということになりました。百貨店様では時計も売れ筋のギフト商品なのですが、当時、ガラス製の時計というとどこか冷たい感じがするものがメインだったのです。そこで、もう少し華やかな時計があれば売れるのではないかということで開発させていただきました。
―中の花は1点ずつ味や形が異なるのですね。
幅田 そうなのです。ガラスの器にジェルを入れ、手作業で花や他の部材を配置し、再びジェルを入れて固めていまして、同じ柄でも微妙に位置が異なり、2つとして同じものがありません。こうしたアイテムは、利益を優先しますと、どうしてもアジア製が多くなるのですが、弊社は他の取り扱いブランドも同様、本国生産にこだわっておりますので、ドリームライトも当然、メイド・イン・ジャーマニーです。
いつまでも眺めていたくなるほど、花たちが生き生きとレイアウトされた「ドリームクロック」。
田附 1点ものという点でも、プレゼントに選ばれる方が多いですね。ちなみに今、イチ押しなのが、ドリームクロックプレミアムと申しまして、美しいクリスタルガラスの台座が付いているタイプです。実はこのガラス部分に例えば「Thank you for mother」など、お客様のご希望の文字を入れてお届けできたらいいね、という常務の発案もありまして、メッセージ入れサービスも商品化いたしました。
名前やメッセージなどを入れることができるクリスタルの台座。
1面2行で、1行10文字程度。文字入れ加工代は税込2,750円。
台座に乗せると「ドリームクロック」が宙に浮いたように見え、さらにドラマチックに。
―価格帯に幅があるのも選ぶ方には嬉しいです。
幅田 ドリームクロックには5,500円、6,600円、8,800円、11,000円のタイプがありまして、ドリームクロックプレミアムが最上位のシリーズとなります。
それぞれバリエーションも豊富で、プレミアムは現在7種類、6,600円のタイプですと20種類以上が揃います。季節によっては30種類ほどになることもあります。夏場はブルーの配色のものや、シェルブルーという貝殻が入ったものも登場しますし、ドイツと言えばクリスマスですのでこの時期はクリスマス柄の種類もたくさん出ます。ぜひチェックしていただきたいですね。
―ドリームライトのキャンドルホルダーも素敵でした。
田附 こちらは創業アイテムと言っていいほどロングセラーのアイテムです。元々ドリームライトと取引を始めた初期は、キャンドルホルダーだけを取り扱っていたのですが、年を重ねるごとに先方との交流が深まり、オーダーにも対応していただける関係性となりました。弊社は京都の会社ですので、何か和のデザインのものが作れないかと社内で協議しまして、桜柄を依頼してみました。最初に上がったサンプルはヨーロッパの方から見た桜、いわゆる“チェリーブロッサム”という感じだったのですが、こちらでもいろいろとデザインを起こしてみて、木の枝を加えたり色味などを指定した結果、「サクラ マーキュリー」が完成しました。
社員の皆様のアイデアから生まれたキャンドルホルダー「サクラ マーキュリー」。
―ご苦労があったのですね。
田附 お互い楽しみながら作ることができました。海外から見た桜はこんな感じなんだ、という新しい発見もあり、面白かったです。
またその頃、現会長が、京都の祇園通り商店街にドリームライトの専門店を期間限定で出店しまして、「サクラ マーキュリー」はそこのメイン商品となりました。非常に人気で、現在も定番商品として残っています。
―新商品の開発は今後も?
田附 もちろんです。開発もそうですし、これも常務のアイデアなのですが、ドリームライトが臨機応変に商品を作ってくれますので、企業様のイメージに合ったオリジナルアイテムをOEMで作ってみてはどうかと。テーマカラーのお花を入れて、企業様の周年記念などにしていただくのも良いと思いますので、今後はそういうものづくりにも取り組んで行きたいですね。
―ハッピーフルーツという商品も面白いですね。
田附 キャンドルホルダー全盛期の一番の売れ筋がこのハッピーフルーツでした。このフルーツのオブジェが在庫切れということで一時的になくなってしまったのですが、3、4年前にリクエストして復活しました。ビタミンカラーで華やかで、飲食店などに置いていただくととても素敵だと思います。
フルーツのモチーフがたっぷりと詰まった「ハッピーフルーツ」シリーズより。
―ドリームライトの時計はどんな方に使っていただきたいですか?
幅田 やはり女性に好まれる商品かと思います。手にして喜んでいただけたらと思います。女性へのギフトということで、ぜひ男性にもチェックしていただけたら嬉しいですね。
高級感のあるオレンジ色の箱も、開ける瞬間の楽しみを広げてくれる。
―今後の展望についても聞かせてください。
幅田 今後はリアル店舗と並行してこのECの精度を上げ、コーディネートをもっと楽しんでいただいて、お客様にたくさんの幸せをお届けできたらと思います。「Make Table, Make Happy」を実現していくためにはどうすれば?を、常に考えていきたいですね。
―ECサイトのFarbe紹介ページには、テーブルコーディネートの準備や乾杯を楽しむ動画が流れ、ワクワクしながら「Make Table, Make happy」の世界観を感じることができました。素敵なお話をありがとうございました!
「ドリームライト リトルローズ ドリームクロックプレミアム」(セット時のサイズ:幅15cm×奥行12.5cm×高さ11.5cm)
価格:¥11,000(税込)※「送料込」
店名:Farbe
電話:075-692-2020
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://farbe.kyoto/collections/watch/products/53589487
オンラインショップ:https://farbe.kyoto
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
幅田幹人(株式会社イクス 常務取締役)
1983年京都府生まれ。大学卒業後、株式会社ローソンに入社し、店舗経験からSVなど10年間の経験を経て2017年にイクスへ入社。2020年に同社常務取締役に就任。
<文・撮影/鹿田吏子 MC/田中香花 画像協力/イクス>