
センス抜群でかわいい!入園・入学グッズに使える、シール&アイロン両用「はたらくくるまワッペン」
2025/02/13
今回、編集長アッキーが気になったのは、入園・入学向けの刺しゅうワッペンです。商品を開発・販売しているゴーダEMB株式会社・代表取締役社長の合田陽一氏に商品の人気の秘密を取材陣が伺いました。

ゴーダEMB株式会社 代表取締役社長 合田陽一氏
―創業の経緯を教えてください。
合田 戦後、進駐軍の軍服には刺しゅうの階級や名前が入っていました。祖父はミシンを使って、アルファベットを筆で書いた様に刺しゅうする技術を持ち、軍服に刺しゅうをする事業を始めたのです。祖父は英語を話しませんでしたが、アルファベットを「図」として認識して刺しゅうしたと聞いています。
祖父が創業したのが88年前で私が三代目になります。父の代からはアメリカの有名ブランド向けのワッペンの受注が始まり、ヨーロッパの高級ブランドからも注文が増えていきました。今は日本以外に、中国に4工場、バングラデシュに1工場があり、香港にもオフィスがあります。

消防車、クレーン車、ショベルカー、パトカーのデザイン。
―社長の経歴をお聞かせください。
合田 関西の大学に進学し、アメリカに1年ほど留学していました。卒業してからは繊維商社に入社し、4、5年働いたのちに、家業のゴーダEMBに入社しました。小さい頃から将来は会社を継ぐようにと育てられ、跡を継ぐのが当然だと思ってきました。現在はグローバルに展開するゴーダグループを率い、グループ全社で協力して、アパレル、雑貨向けのワッペンやダイレクト刺しゅう等の企画、製造をしております。
―楽天市場のワッペンと刺繍雑貨のお店「刺繍アトリエnui」を始めたのはいつ頃からでしょうか。
合田 20年ほど前にECの販売を始めましたが、当時は反響が少なく中断しました。当時、お客様はアパレル企業が主体でしたが、少しずつ雑貨関連のお客様が増えていきました。その間、世の流行が「SNSで販売する」という流れになり、自社ブランドのワッペンを販売するようになったという流れです。他にないセンスのあるワッペンをコンセプトに、入学、入園ワッペン、大人向けのワッペンなどを販売していて、総数は177点にのぼります。現在は主にInstagramを使用してターゲット層(30〜50代女性)にアピールし、カラフルで目を引く商品の写真や動画で集客・認知度向上を図っています。

カスタマイズに、穴の開いた服や汚れの補修に、目印にと使い方はいろいろ。
―今回ご紹介する「はたらくくるまワッペン」のこだわりを教えてください。
合田 ワッペンの刺しゅう糸に、一部「ラメ糸」を使ってキラキラ光るように工夫しています。その他に、消防車のワッペンは刺しゅう糸を工夫し、水が吹く様子を表現しています。細部までこだわり、他にはないワッペンに仕上げております。
また、ワンポイントで刺しゅうしたような温もりも残し「時間をかけてかわいい入園グッズを作りたいけれど、忙しくて難しい」という保護者の方にも満足していただいています。また、シールとしてでも、アイロン接着のどちらでも使えるため「スマホに貼る」「普段来ている洋服に貼る」など様々なシーンで活用できます。
車のセレクトは、デザイナーに小さな子どもがいるので、彼女の意見を元に色がきれいで目立つものをラインナップしました。単品で使う方もいらっしゃると思うので、1個つけただけで目立つような馴染みのある車を選びました。

裏面がシールで位置を決めて接着しやすい。
―大人向けのワッペンはどういう経緯で展開を始めたのでしょうか。
合田 サウナ 、ゴルフなど日常雑貨をテーマにしたワッペンを通じ、日々の生活アイテムに刺しゅうを取り入れる提案をしています。エコバッグやパソコン、手帳などにも貼ることができます。プロレスワッペンはもともと私がプロレス好きなので、プロレス好きの社員と一緒に監修して作りました。子ども向けと全く違う柄にせず、テイストとコンセプトは残したままにしています。好きな人たちの声を反映して、どんなジャンルでも作れてしまうので、無限大の可能性があります。

和朝食ミニワッペン。

パンダワッペン。
―お客様からの声で印象的なものはございますか。
合田 ヘルプマークのシールは、「水着や子どものハーネスに貼ることができて助かりました」といったお声をいただきました。キーホルダーのようにカバンにつけられるヘルプマークは無料でもらえるのですが、弊社の商品は、それらがつけられない場所につけられるので沢山の方々に喜んでいただいています。当店では東京都福祉保健局の認可を受けて販売しています。複数枚で買う方が多く、意外な需要にこちらも驚いています。

ヘルプマークの布シール。
―新商品の情報はございますか。
合田 インフルエンサーや様々な方とコラボしたワッペンをいくつか準備中です。例えば、四葉のクローバーをモチーフとした作品を、日本国内外で販売しているアーティストの女性に監修をお願いした商品が春ごろ販売予定です。
また、今年はデフリンピック(聴覚障がい者のためのオリンピック)が東京で開催されます。我が社にいる耳の聞こえない社員の声も反映して、耳に障がいのある方の役に立つグッズを作っています。この商品は耳の聞こえないイラストレーターの方との共同制作になります。こういったコラボ企画をどんどんやっていくことで、「刺しゅうを通じて世界が広がっていく」のがこの仕事の醍醐味でもあります。
―今後の展望をお聞かせください。
合田 刺しゅうの魅力を広め「明るく幸せな世界」の実現を目指しております。その中で「世界中の人を『刺しゅう病』に感染させる」のが目標です(笑)。刺しゅうは高い、手間がかかるといったイメージがあると思いますが、ワッペンは手軽に楽しめます。デジタルの時代に、わざわざ手間をかけて立体化する刺しゅうはアナログですが温かみがあります。ちょっとほっこりできる刺しゅうは癒しの作用もあると思います。
昨年は、新たな試みとして「障がい者就労支援B型事業所(愛・あーる)」を設立しました。障がいのある方々も「刺しゅうの仕事を通して毎日幸せな日々を過ごす」お手伝いができればという思いを込めております。明るく幸せな世界の実現を「小さなワッペン」から生み出せていけたらと考えております。
―貴重なお話をありがとうございました。

「はたらくくるまワッペン」4枚セット
価格:¥770(税込)
店名:刺繍アトリエnui
電話:03-3866-8116(10:00〜16:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:
https://item.rakuten.co.jp/embroideryateliernui/mini-hatarakukuruma/?variantId=mini-hatarakukuruma
オンラインショップ: https://www.rakuten.ne.jp/gold/embroideryateliernui/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
合田陽一(ゴーダEMB株式会社 代表取締役社長)
1967年、大阪生まれ。関西学院大学卒業後、瀧定株式会社(現スタイレム瀧定大阪株式会社)で経験を積み、家業であるゴーダEMBに入社。中国、香港、バングラデシュにおいてグループ内の刺繍工場を運営。現在は大阪本社に障がい者継続就労支援B型施設を併設し、刺繍工場と障がい者が共に働ける環境づくりを推進。刺しゅうを通じて社会貢献を目指しています。
<文/垣内栄 MC/田中香花 画像協力/ゴーダEMB>