今回編集長アッキーが注目したのは、「マルチファンクションブラウス」。創業68年を誇るアパレル企業・株式会社アストリアが手掛ける、防汚、防シワ、ストレッチ、UVカット、ウォッシャブルの5つの機能を持ち、デザイン性も兼ね備えた”ちょうどいい”一着です。その魅力を掘り下げるべく、同社の代表取締役社長・安藤康成氏にスタッフがお話を伺ってきました。

株式会社アストリア 代表取締役社長の安藤康成氏

―御社の歴史をお聞かせください。

安藤　創業は戦後間もない1957年。先代である父が双子の兄弟とともに「東京ナイロン商事」という名で、ナイロンストッキングの事業をスタートさせました。その後、婦人服の販売へと移行し、1972年に店名を「アストリア」に変更。1982年には社名も「株式会社アストリア」として新たなスタートを切りました。

―創業者であるお父様から事業を引き継がれたそうですね。

安藤　2代目というのは創業者の苦労を見て育っていますから、やはり手伝わないといけないだろうという気持ちがあって。事業を継ぐことは、ごく自然な流れでした。大学卒業後、世間を知るために総合商社で6年ほど勤務したのち、1987年に入社。経理や人事、総務を経て、2001年に代表取締役社長に就任いたしました。

オンラインショップのほか、
旗艦店となる「ASTORIA ODIER ルミネエスト新宿店」をはじめ、
東京・埼玉で7店舗のアパレルショップを展開。

きちんと感のあるボウタイが知的な印象を演出！
オフィスシーンに映える「マルチファンクションブラウス」。

―「マルチファンクションブラウス」はトルディアの商品ですね。開発の背景を教えていただけますか？

安藤　まさにお客様の声から生まれた商品です。働く女性のニーズに応えられる商品をという思いから、機能性にすぐれたブラウスに仕上げました。とくに難しかったのは、”ちょうどいい”を形にすることです。派手すぎないとか、キレイめすぎないとか、さまざまな要素のバランスを取ることに苦心しました。

洗練されたデザインと機能性を両立。
アイロンがけ不要の防シワ加工もうれしいポイント。

―具体的にどのような機能が備わっているのでしょうか？

安藤　5つの機能を備えています。まず「防汚」機能。通勤時の菌や汚れが付きにくく、付いても落ちやすい加工を施しています。そして「防シワ加工」と「ストレッチ性」、「UVカット」機能。さらに「ウォッシャブル」にして、お手入れも簡単にしました。

デスクワークの邪魔になる袖口の装飾は控えめに。
ボリュームを抑えたフリルボウタイや
ゴールドで囲んだ首元のくるみ釦など、さりげないアクセントが◎！

―デザインの特徴は？

安藤　デザイン面でも工夫を凝らしています。たとえば、袖口はデスクワークの邪魔にならないようシンプルに。アシンメトリーなデザインとボウタイで、甘くなりすぎない大人の女性らしさも表現しました。スーツのジャケットとの相性も考慮していますし、素材の肉厚もちょうど良く、白でも透けにくい仕様になっています。

ホワイト×ネイビー、グレージュ、ネイビー、
ピンクベージュ、ホワイトと、カラー展開も豊富。

―貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました！

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

＜Guest’s profile＞

安藤康成（株式会社アストリア 代表取締役社長）
1959年東京都生まれ。1981年に慶應義塾大学を卒業後、同年4月三菱商事入社。1987年4月に株式会社アストリアに入社後、経理、人事、総務部勤務を経て2001年に同社代表取締役社長に就任。創業以来主流だった既存商店街立地から、ルミネ、PARCO等のファッション商業施設への業態転換を進めてきた。今年は現在のリアル店舗とネット店舗を活用して新たな成長路線を築こうとリブランディングを計画している。

＜文／野村枝里奈　MC／田中香花　画像協力／アストリア＞