父の日のプレゼントにぴったり。上質な革のファッション小物日本製「袋無双ベルト」イタリア製「ISOLAVITAコインケース」

2025/03/26

今回、編集長アッキーが気になったのは、日本製のベルトやイタリア製のコインケースといったこだわりのファッション小物です。商品を販売する株式株式会社オックスフォード広島屋 代表取締役社長の藏田龍幸氏に商品の魅力を取材陣が伺いました。

株式株式会社オックスフォード広島屋 代表取締役社長 藏田 龍幸 氏

―創業の経緯を教えてください。

藏田 1927年(昭和2年)に創業者である祖父が創業しました。明治生まれの祖父は当時まだ着物文化が主流だった日本で、海外、特にアメリカへの憧れを抱いていました。ビザの関係でアメリカ留学は叶わなかったものの、友人のいた上海に約2年間留学し、そこで進んだ洋服文化を目の当たりにしたのです。祖父は上海での欧米文化の影響を受け、「これからの日本の商売は洋服だ」と痛感して帰国し、洋品雑貨卸業を現在の本社のある大阪南久宝寺町でスタートしました。当初は現金問屋としてスタートしました。ワイシャツやベルト・ネクタイなど様々な洋服雑貨を取り扱い、需要のあるものを中心に展開していきました。

また神戸の駐留の外国人から情報を得ては国内で作れないか試して、売れるものを見つけては商売に変えていったと聞いています。1949年(昭和24年)に会社組織となり、当時は「男子専科」という形で、アパレルを含めメンズの洋品雑貨はすべてを取り揃えていました。昭和40年代になると、大型スーパーが全国に展開し始め、小売店が減少していきました。従来の現金問屋業態では立ち行かなくなりつつあった時代に、父の代では大型小売店や専門店に直接販売する商売へとシフトしました。

売上はどんどん伸びていきましたが、ちょうどバブル崩壊の頃『価格破壊』という波が押し寄せ、世間ではメーカーが直接小売店に販売する問屋無用論が出始めました。我々も量販店だけでなく専門店への販路拡大を進めるとともに、メーカーから仕入れるだけでなく自社でものづくりをする方向へと舵を切ったのです。国内生産と併せて、生産地を中国やイタリアなど海外へとシフトし、自社で製品を企画・製造して小売店に直接販売するビジネスモデルへと転換していきました。さらに最近では、コロナ以降ネットの市場が一気に増えてきたため、当社も直接消費者のお客様に我々の商品をお届けできるようになりました。

品質にこだわった日本製のベルトとイタリア製のコインケース。

―会社名の由来はなんでしょうか。

藏田 創業者は大阪生まれですが、祖父の父が広島出身だったことに由来しています。先祖が広島と呉の間にある神社の神主を奈良時代より務めており、家系が広島にルーツを持つことから「広島屋」と名付けたようです。オックスフォードを前につけたのは、ファッションの発信地としての英国と、オックスフォード大学で有名な伝統を大切に守るオックスフォードの地に自社のポシリーを重ねあわせたからと聞いています。

―小さい頃から社長になることを決めていらっしゃったのですか。

藏田 周りからは跡取りとして自分を見られていたので、知らず知らずのうちに自覚していたように思います。当時は高度経済成長の時代でしたので会社はどんどん大きくなる一方でした。学校を出てからはレナウン傘下のダーバンというアパレル企業で修行を積みました。バブル末期の頃に家業に戻りましたが、問屋無用論が広まりつつあり、新たなビジネス展開を模索しなければいけなくなっていました。その一つとしてシンガポールに会社を設立し、日本商品を海外で流通させる事業を試みました。今は従来の量販型商品と並行して、質の高い商品を少量でも顧客に届ける高付加価値戦略を展開しはじめました。その代表作が今回ご紹介する「源匠」ブランドのベルトと「イゾラヴィータ」ブランドの小物です。

―今回ご紹介する「源匠」のベルト商品についてこだわりを教えてください。

藏田 日本製にこだわった製品で、長野県の工場で10年以上にわたって製造されています。特に「袋無双」という特殊な技法で作られたこのベルトは、通常百貨店では1万円以上する商品を5千円程度で提供している点が特徴です。

袋無双という技法は、表面にステッチが出てこないためシャープな美しさがあります。袋物の工程をベルトに応用したような作り方で、質の良い柔らかい革でないとできない特殊な技術です。

父の日のギフトとして特に50〜70代の男性向けの商品として需要が高く、幅広いお客様にご愛用いただいているロングセラー商品となっています。

穴のないフィットバックルとピンタイプの2種類がありますが、年輩の方にはフィットバックルが人気。

―「ISOLAVITA(イゾラヴィータ)」のコインケースはどういった商品でしょうか。

藏田 「ISOLAVITA」は3年前にスタートした新しいブランドで、イタリアの熟練職人(マエストロ)の手によるものづくりにこだわた商品です。ブランド名の「ISOLAVITA」は、イタリア語で「島(イゾラ)」と「生活(ラヴィータ)」を組み合わせた造語です。イタリアの島々の生活をコンセプトに据えています。ブランドカラーの特徴的な鮮やかなブルーは、一度見ると頭から離れないイタリアの空や海の色からインスピレーションを得ました。

今回ご紹介するコインケースは、イタリアのロンバルディア州モデナ地域のマエストロが手がけたものです。通常のイタリア製品が「Made in Italy」と表記するのに対し、同ブランドは「Il Maestro di Modena(モデナのマエストロから)」とサブロゴで表記し、地域のマエストロが作ったことにこだわりを持っています。

コインケースは14,000円とやや高額ですが、昨年12月に販売を開始して以来、クリスマスギフトとして性別を問わず若い世代の方々にも多くご購入いただきました。

高級感と柔らかな手触りを兼ね備え、発色の美しさはイタリアンレザーならでは。

―今後の展望をお聞かせください。

藏田 今まで問屋という立場で小売店様のお力をお借りして消費者の方に商品をお届けしてきましたが、SNSなどを通じてこれだけ情報が発達した時代においては、今まで以上に質の良いものや本物の商品を直接お客様に伝えることが大切であると思います。

今後は長年培ってきたものづくりのノウハウを活かし、数を売るだけでなく、少量でも高品質な商品を直接お客様にお届けしたいと思っています。さらに「イゾラヴィータ」のブランドは、イタリアのエッセンスは大切にして将来的には島国である日本を含む様々な島国の文化も商品に反映させていきたいと考えています。

―貴重なお話をありがとうございました。

「袋無双ベルト」
価格:¥4,050(税込)
店名:船場ベルトファクトリー
電話:06-6262-4351(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/belt-factory/1119kgmy02/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/belt-factory/

「ISOLAVITA  コインケース」
価格:¥14,000(税込)
店名:ISOLAVITA
電話:06-6262-4251(9:00~17::00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://isolavita.jp/products/coin-case-black/
オンラインショップ:https://isolavita.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

藏田龍幸(株式会社オックスフォード広島屋 代表取締役社長)

1963年生まれ。株式会社ダーバンに入社し、4年の修業期間を経て1990年に株式会社オックスフォード広島屋に入社。2001年代表取締役社長に就任。

<文/垣内栄 MC/藤井ちあき 画像協力/オックスフォード広島屋>

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