
年齢・性別に関係なく”自分らしい肌の色で生きていく”。健やかな素肌印象を叶えるシンプルスキンケア「IROIKU(イロイク)スキンチューンナップ セラム」
2025/04/17
今回、編集長アッキーが気になったのは、健やかな素肌印象を叶えるシンプルスキンケア「IROIKU(イロイク)」。なかでも、肌の内側からみずみずしくスキンコンディショニングすると同時に、外側から瞬時に”自分らしい健やかな肌色”に整えるという新発想の色づき美容液「スキンチューンナップ セラム」に注目。こちらの商品を手がける三省製薬株式会社代表取締役社長の陣内宏行氏に、取材陣がお話を伺いました。

三省製薬株式会社代表取締役社長 陣内宏行氏
ージェンダーレスのスキンケアブランドを立ち上げるとは、とてもユニークな事業展開をされていますね。そんな御社の創業のきっかけと沿革をお聞かせください。
陣内 当社のルーツは明治時代までさかのぼります。1887年、私の曽祖父が福岡県大牟田の地で「陣内三省堂薬局」を開業しました。家伝の漢方処方にもとづき、喘息薬などを製造していましたが、戦後、製薬部門を独立させ、1960年に三省製薬株式会社を創業しました。
当時から特に力を入れていたのが皮膚科領域の薬の開発です。なかでも肝斑の治療に注射薬として使われていた「プラセンタエキス」に着目し、直接肌に使える塗り薬、今でいう「美白クリーム」の開発に日本で初めて成功しました。1988年には13年もの歳月をかけて開発した「コウジ酸」が医薬部外品の美白有効成分第1号として承認され、美白ブームの火付け役となりました。
以来、植物や微生物などの天然由来の素材から、130種類以上の独自美容成分を開発し、国内のみならず世界のデパートコスメをはじめとする多くのブランドに供給しています。自社ブランドを立ち上げてからは、開発した美容成分を贅沢に配合した化粧品を、それもヒトの肌で効果を確認し、エビデンスがあるものだけを製品化して一般のお客様にお届けしています。

出身地佐賀県初の薬剤師である陣内龍一が、三井三池炭鉱で栄えた福岡県大牟田の地に構えた「陣内三省堂薬局」。
地域に根ざした薬局として人々の健康を支えた。
ー「IROIKU」のほかに、2つのオリジナル化粧品ブランドをお持ちですね。
陣内 1993年、シミやしわ、たるみ、抜け毛といった大人の肌と髪の悩みに弊社の成分力で応える本格エイジングケアブランドとして「DERMED(デルメッド)」を立ち上げました。いつまでも若々しく美しくありたいと願う、幅広い年齢層の女性にご愛用いただいています。

三省製薬初の自社ブランド化粧品「DERMED」。
「DERMATOLOGY(皮膚科学)」「MEDICAL(医療の)」「MEDICINE(医薬)」という3つの言葉に由来している。
コンセプトは「肌から、人生を美しく」。
そして2019年、竹から生まれたサステナブル化粧品「yameKAGUYA(やめかぐや)」が誕生しました。福岡県八女市はお茶の産地として有名ですが、タケノコの生産量も日本一なんです。ただその一方で、放置竹林による災害への影響や優良農地への侵食が深刻な環境問題になっています。その放置竹林問題解決の一助となることを目指して、福岡県八女市や近隣大学との産官学連携によって誕生したアップサイクル化粧品が「yameKAGUYA」です。

「yameKAGUYA」の売り上げの一部は八女市に寄付、竹林整備対策事業に役立てられている。
竹林の整備を行うことで里山の保全、地域の水循環や資源循環、さらには地域コミュニティの活性化につなげることを目指す。
ー「IROIKU」は、オリジナル化粧品ブランド第3弾となるわけですね。誕生のきっかけ、そして商品のコンセプトをお聞かせください。
陣内 「IROIKU」は3年前に誕生しました。多様性の時代、弊社としても年齢・性別に関係なく誰でも気軽に使える化粧品、世界中のどのような人でも使える化粧品をつくるべきではないかという声が社内で上がり、つくり上げたスキンケアブランドです。
「IROIKU」というブランド名には、「色を育む」という漢字2文字を組み合わせた”色育”という意味を込めています。商品としては、今回ご紹介いただく「スキンチューンナップ セラム」のほかに、化粧水「フェイシャルウォーター」、日焼け止め「プロテクトパウダー」、夜用美容液「ナイトトリートメント」などをラインナップしています。
「スキンチューンナップ セラム」は、1アイテムでスキンケアと肌のトーンアップ(※)が叶う”色づき美容液”という点が新発想であり、最大の特徴です。
※メイクアップ効果による(クリアにはメイクアップ機能はナシ)。

ー美容成分入りのファンデーションではなく、肌色補正ができる美容液なんですね。
陣内 そうです。ファンデーションやBBクリームのように“カバーする”のではなくて、ご自身の肌色を活かしながらトーンアップして、いきいきとした印象に整えることができる、色のついた“美容液”なんです。普段はしっかりフルメイクをしている方が「休日は少し肌を休めたい」という時や、在宅ワークやちょっとした外出など「フルメイクするほどではないけど、肌の印象は整えておきたい」という時にも重宝していただけるのではないでしょうか。ナチュラルメイク派、ノーファンデ派の方にも「薄づきだから、すっぴんがキレイな人みたいに見えて嬉しい」とご好評いただいています。
ー「スキンチューンナップ セラム」は、無色を含めて6色展開されています。その意図は?
陣内 肌の色は、文字通り十人十色です。より多くの方に馴染む色と考えると、色の数は多いほうがいいのではないか。しかし、選びやすさの点から考えると、ある程度色数を絞るべきではないか。この相反する課題に直面し、かなり悩んだのですが、ジェンダーレスのスキンケアブランドとして色選びに不慣れな方でも迷わなくてすむようにすることが、やはり大事なのではないかという結論に至り、6色に絞り込みました。
ただ、この6色にたどり着くまでには、紆余曲折あり、開発部員たちはかなり苦労しました。開発期間は約2年、色調整のために試作した数は1300を超えました。
ー試作の数は1300超!気の遠くなるような数字ですね。
陣内 色を作るとき、最初は手で混ぜて色を調整していくのですが、製品として大量生産するためにはスケールアップして工場の機械を使うことになります。手混ぜでようやく「これだ!」と決まったとしても機械で再現できるかどうかはまた別の話なのです。
また、ファンデーションやBBクリームとは違う、あくまでも自然な仕上がりを追求していたので、その意味でも色の調整には苦労しました。
ー6色、それぞれどのような色なのでしょう?色を選ぶ際のポイントや効果的な使い方があれば、教えてください。
陣内 まず、「00」は、いつでも誰でも使える透明色で、夜のお手入れにも重宝します。男性の「はじめの1本」にもおすすめです。
「11」のナチュラル、「12」のペールピンク、「13」のヘルシーは「健やかな肌の色にワントーン近づける3色」で、「21」のコーラル、「22」のライムグリーンはシミやソバカス、赤みなど「肌のアラを目立たなくする2色」です。ほかに「ラムネ」など期間限定色が登場することも。
色選びに関しては、実際に肌になじませたとき、よりみずみずしく、いきいきした印象になるものをお選びいただくのが一番でしょう。その上で、「普段はナチュラル(11番)を使っているけど、今日は肌の赤みが気になるからライムグリーン(22番)を」というように色を使い分けていただくのもおすすめです。
また、フィットネスやジム、スパや温泉旅行のお供にしていただくのもよいですし、男性もプレゼン前に清潔感のある肌に整えたい時や髭剃り後の赤みを抑えたい時などに活用していただきたいですね。もちろん、私も愛用しています。

いつでもだれでも使える透明色、「00クリア」。

健やかな肌の色にワントーン近づける3色、左から「11ナチュラル」「12ペールピンク」「13ヘルシー」

肌のアラを目立たなくする2色、「21コーラル」「22ライムグリーン」。
ー「スキンチューンナップ セラム」は、クレンジングの必要がないそうですね。
陣内 洗顔石鹸で落とせます。いつでも誰でも気軽に使っていただきたいため、洗顔料だけで落とせるものにこだわりました。
ー色みのほかに、こだわっている点はありますか?
陣内 やはり「美容成分」です。私たち三省製薬には130種類以上の美容成分を開発してきた実績がありますので、「スキンチューンナップ セラム」にも弊社こだわりの美容成分を8つ贅沢に配合しています。成分の数だけでなく、配合量や配合比率にもかなりこだわってバランスよく配合しているので、使い続けるほどにみずみずしくハリ・ツヤのある肌を育てます。

「ハトムギエキス」や「ビタミンC誘導体」など、厳選した8つの美容成分を贅沢に配合。※すべて保湿成分。
ーでは最後に、今後の展望をお聞かせください。
陣内 いつでも誰でも気軽に使える「IROIKU」を通じて、お客様との接点をより増やしていきたいと考えています。弊社のブランドは、もともと通信販売がメインでしたが、「IROIKU」誕生をきっかけに店舗販売も開始しました。「IROIKU」は、オンラインショップだけでなく、現在、全国50以上の店舗でお取り扱いいただいているほか、福岡・天神に設けた直営店「Sansho Beauty Plaza(三省ビューティープラザ)」でもお買い求めいただけます。
今後さらに、弊社と協働してくださる店舗様との連携をより強固にし、お客様との接点、お客様の体験の場を拡大していく予定です。そのためにも、これまで以上に「よりよい成分、よりよい化粧品」の開発に励んでまいります。

福岡・天神にある直営店「Sansho Beauty Plaza」では「IROIKU」をはじめ
三省製薬オリジナルブランドのアイテムを実際に手に取って体験し、その場で購入できる。
(11:00 -19:00 定休日:火曜日、第1・第3月曜日)
ーつねに時代の先へ先へと進んでこられ、「IROIKU」の次には何が誕生するのか、とても楽しみです。貴重なお話をありがとうございました。

「IROIKU スキンチューンナップ セラム」健やかな肌の色にワントーン近づける3色(ナチュラル、ペールピンク、ヘルシー)各18ml(約30回分)
価格:¥2,200(税込)
店名:IROIKUオンラインストア
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.iroiku.jp/collections/all/products/item11-12-13?variant=41831288307874
オンラインショップ:https://www.iroiku.jp
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
陣内宏行(三省製薬株式会社 代表取締役社長)
1965年福岡県生まれ。同志社大学卒業後、ブラジルへ。帰国後、山之内製薬(現・アステラス製薬)入社。1995年、家業を手伝うため三省製薬株式会社に入社。同年、取締役就任。2003年7月、代表取締役社長就任。
<文/鈴木裕子 MC/田中香花 画像協力/三省製薬>