入荷待ちでも、並んででも食べたい! クリーミィでやわらかな「阿勘ポテト」

入荷待ちでも、並んででも食べたい! クリーミィでやわらかな「阿勘ポテト」

社長のさつまいも愛から生まれた、常識を覆すレア・スイートポテト

大阪の西区北堀江に本店を構えるル・ピノーは、菓子店として創業67年を誇り、地域の方々に愛されてきた洋菓子店です。大阪にあることを誇りに思い、商品には大阪言葉や大阪の文化、名所などをテーマに作っているというユニークな趣向。中でも、70万個以上も大ヒットしているのが「うまくて阿勘ポテト」です。一見するとスイートポテトには見えない、なめらかなプリンのようなチーズケーキのような。しかし、一口食べると、濃厚でありながらまろやかで、ふわりとやさしいさつまいもの甘みが広がります。
この見た目と食感を編み出したのは、先代の社長のさつまいも好きが発端。焼き芋やスイートポテトを好んで食べていたものの、年齢を重ねるにつれてのどごしのよいものしか受けつけなくなり、それを見て現社長がプリンのような全く新しいスイートポテトができないだろうかと思い立ち、開発が始まったのだそうです。

鳴門金時芋と安納芋の中味に、紫芋のペーストで芋の皮をイメージ

「うまくて阿勘ポテト」は、2009年6月に誕生しました。発売当初は夏季限定商品として6月頃から9月頃までの販売でした。が、「一年中食べたい!」という要望があまりに多かったため、通年販売に切り替えた人気商品。最初は、なかなか現在のようなクリーミィな口当たりのものができず、試行錯誤の繰り返しだったとか。

「うまくて阿勘ポテト」は、鳴門金時芋と安納芋を使用。鳴門金時芋は徳島産。食物繊維とビタミンたっぷりで、ほくほくした食感が特徴です。また、糖度も高め。一方、安納芋は種子島から直送。じっくり焼くことで糖度が40度にもなるそうで、クリームのようななめらかな食感です。糖度の高さから蜜芋とも呼ばれているのだとか。
まず、カスタードクリームを炊いて2種類の芋を裏ごししたペーストと組み合わせ、さらにさつまいもの皮をイメージした紫芋のペーストを表面に塗って、仕上げにオーブンへ。ペーストを塗ることで、中味のなめらかな食感をキープできます。その日の気温によって焼き上がりのタイミングが変わるため、焼き上がり時間や仕上がりの食感など、パティシエの目と手ごたえで細かくチェックしていくそうです。

まるでプリン! 表面の紫芋を使ったペーストが、内側のとろりとなめらかな食感を保ち、レアチーズケーキのような食べごたえに。
まるでプリン! 表面の紫芋を使ったペーストが、内側のとろりとなめらかな食感を保ち、レアチーズケーキのような食べごたえに。

食べた瞬間に、つい口をついて出てしまう「うますぎて、アカン!」

今までのスイートポテトと違うのは、冷やして食べる点。冷凍したものを半解凍して食べるのがおすすめで、解凍してから食べてもなめらかさとのどごしは秀逸です。まさにネーミング通り、思わず「うますぎてこりゃアカンわ!」と口から飛び出すほど。もっちりとした、焼きいも独特の食感や甘さがうまく表現されています。
大阪には3軒(北堀江 本店、玉造店、梅田店/阪神百貨店内)ありますが、webショップで買うと冷凍品で送られてきます。冷蔵庫で保存してから、その極上のひんやりユニークな食感を堪能してください。

甘すぎずのどごしもいいので、子供からお年寄りまで楽しめます。冷やしてからどうぞ。
甘すぎずのどごしもいいので、子供からお年寄りまで楽しめます。冷やしてからどうぞ。

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