海水中の成分を活かし、「にがり」をほどよく残した「伯方の塩」のバックボーン
大粒の塩「フルール・ド・セル」は「塩パン」ブームの発祥地―愛媛県にあるCMのフレーズ「は・か・た・の・しお♪」でお馴染み、伯方塩業株式会社でつくられています。
伯方塩業ではメキシコまたはオーストラリアの天日塩田塩を日本の海水に溶かして、ろ過したあとのきれいな濃い塩水を原料にしているそうです。
大粒の塩「フルール・ド・セル」は「塩パン」ブームの発祥地―愛媛県にあるCMのフレーズ「は・か・た・の・しお♪」でお馴染み、伯方塩業株式会社でつくられています。
伯方塩業ではメキシコまたはオーストラリアの天日塩田塩を日本の海水に溶かして、ろ過したあとのきれいな濃い塩水を原料にしているそうです。
「伯方の塩」のこだわり、それはにがり(苦汁)をほどよく残すこと。輸入天日塩田塩には〝にがり〟がほとんど含まれていないため、工場近海の日本の海水で溶かすことで海水中の成分である〝にがり〟を含ませています。こうして出来た濃い塩水からゴミや砂などを取り除き、煮詰めて結晶させた塩を数日間じっくりと「自然乾燥」させます。そうすることで塩味の中にほんのりとした甘みのある「伯方の塩」が出来るのです。また製造工程では化学薬品を一切使用していません。このような丁寧な塩つくりに定評のある「伯方の塩」から別ブランドとして誕生したのが「フルール・ド・セル(塩の花)」です。
1989(平成元年)年に「フルール・ド・セル(塩の花)」を発売。今もなお販売されている人気商品です。塩というとサラサラとしたイメージがありますが、これは結晶が目に見えるほど大粒なのが特徴。濃い塩水をゆっくりと煮詰めること、また煮詰める時には撹拌しないことで結晶が大きくなるそうです。ネーミングの通り、煮詰めるときに浮かび上がってくる結晶が、花が咲いたように見えることから、フランス語で「フルール・ド・セル」と名づけられました。日本語では「塩の花」を意味します。
大粒の結晶が口の中でゆっくりと溶けるのでおだやかな塩味が特徴。また岩塩ほど固くないけれどカリッとした歯ごたえがあります。いつものお料理にトッピングするだけで、味も見た目もワンランクアップするといった声も。
ちなみに自社大三島工場の売店で人気を誇る「伯方の塩ソフトクリーム」は生地に塩が入っているだけでなく、最後に「フルール・ド・セル」をパラパラと振りかけて、甘みを引き立てています。リピーターも多く、中には「フルール・ド・セル」を追加で振りかける人もいるとか。もう1つ人気の「伯方の塩コーヒー」にも「フルール・ド・セル」が入っており、大粒の結晶がゆっくりと溶けていくことで、味が柔らかく変化していくのを楽しめます。
使い方は、肉料理や魚料理、マリネなどのトッピングにはもちろんですが、最近ではパンやお菓子にも重宝されているとのこと。塩パンやケーキ・クッキーのトッピングに使えば、大粒の結晶がキラキラと輝き、インスタ映えするということで人気がさらに高まっているとか。また「伯方の塩」とはイメージの異なるパッケージで若い世代の愛用者も増えているようです。
一言で「塩」といってもたくさん種類があるので調理法によって使い分けると料理のレパートリーも増え、味わいもまた違ったものになります。大粒の「フルール・ド・セル」で新しい味に出合ってみませんか?