やさしい花の香りがふんわり 京都の老舗蜂蜜専門店が手がけた「はちみつのお酒 桜花」
蜂蜜のお酒“ミード”をご存じですか。ワインより長く1万年以上の歴史をもつ甘く、香りのいい醸造酒です。ヨーロッパでは新婚の夫婦がミードを飲む風習があり、ハネムーンの語源になったというロマンチックな逸話も。
今回、ご紹介する「はちみつのお酒 桜花」は、京都で88年の歴史をもつ蜂蜜専門店「金市商店 ミールミィ」が手がけた国産のミード。桜の花の香り漂うエレガントなお酒です。
蜂蜜のお酒“ミード”をご存じですか。ワインより長く1万年以上の歴史をもつ甘く、香りのいい醸造酒です。ヨーロッパでは新婚の夫婦がミードを飲む風習があり、ハネムーンの語源になったというロマンチックな逸話も。
今回、ご紹介する「はちみつのお酒 桜花」は、京都で88年の歴史をもつ蜂蜜専門店「金市商店 ミールミィ」が手がけた国産のミード。桜の花の香り漂うエレガントなお酒です。
蜂蜜は、花の種類や風土によって風味が異なることはよく知られていますよね。蜂蜜と水、酵母だけでつくるミードも同様で、濃厚な味わい、華やかなアロマ、モダンな風味など、さまざまな味わいを楽しめます。金市商店では、10年前、日本ではまだなじみの薄かったミードの奥深さに着目し、オーストラリアやカナダなど各国の銘柄の取り扱いを開始。直営の店舗「ミールミィ」などでミードの魅力を伝え、着実にファンを増やしてきました。
その中で、「日本人の好みにより合う味わいのものを」との想いを深め、2016年「京都ミードプロジェクト」を立ち上げ、京都の酒造会社「城陽酒造」をパートナーにオリジナルのミードづくりに着手します。
近年、日本産のミードも登場していますが、ミードは蜂蜜を発酵させてつくる自然のままの醸造酒なので、主原料の蜂蜜の選定が何よりも大切。
「長く蜂蜜を専門に扱ってきた当社と、梅の里・城陽地方で清酒や本格梅酒づくりを行い、甘味のコントロールに秀でた酒造会社とが協同で開発することで、蜂蜜の風味がしっかり生きた最高のミードを目指しました」(金市商店代表取締役の市川拓三郎さん)
2017年、「京都ミード 蜜酒」が完成。希少な京都産の蜂蜜を100%使用し、芳醇な味と香りをもつ逸品は、好評をもって迎えられました。また、外国産の蜂蜜を使い、価格を抑えたデイリーミードという位置づけの「はちみつのお酒 蜜月」も発売しています。
2018年3月、オリジナルミードの第3弾として発売したのが「桜花」。ヤマザクラから採れた国産さくら蜂蜜を100%使用した春らしいミードです。
開花時期が短い桜は、蜂蜜の生産量が限られます。その貴重な蜂蜜を使い、人工甘味料や着色料、香料無添加でナチュラルにつくられた「桜花」。どんな味なのか期待が高まります。
キャップを開けると甘く品のいい香りがふんわり。小さなグラスに注ぎ、口に含むと甘みが少しずつ広がり、何ともやさしい味わいです。同じ甘いお酒でも貴腐ワインよりさらりとしていて、リキュールのように強くなく、アルコール度数12はシャンパンと同じくらい。お酒が強くない女性にもおすすめです。
飲み方は香りが感じられるよう、ストレートで。常温で飲むと香りをより楽しめますが、冷蔵庫で冷やし、すっきり味わうのもいいもの。夏は氷を浮かべたり、レモンを添えたりすれば、さわやかに楽しめます。「桜花」と相性がいいのは、にんじんやかぶなど甘味のある根菜やチーズ。ホームパーティの冒頭、野菜スティックやマリネなど簡単な前菜といっしょにすすめたり、食後にチーズとともに味わったり。250mlの飲み切りサイズですが、開封後も冷蔵庫で保存すれば風味が落ちにくいので、自分用に購入し、少しずつ楽しんでもいいですね。桜の香り豊かなミード、ぜひ味わってみてください。