京都の九条ねぎを、新しい形でいろいろな人々へ提供する京都地場の試み
知る人ぞ知る「京の九条の葱の油」。九条ねぎを栽培・販売している会社「こと京都」が、京都に本店を構える人気イタリアンリストランテ「イル・ギオットーネ」の笹島シェフと、江戸時代より200年近く続く食用油の専門店「山中油店」と手を組んで開発した珍しい香味油です。
始まりは、こと京都の社長が「九条ねぎを使って油ができないだろうか?」とイル・ギオットーネの笹島保弘シェフに相談したことでした。
九条ねぎは京都の名産品ではありますが、生鮮なので京都以外で食べてもらうには賞味期限があります。九条ねぎの豊富な栄養、辛味の少ない味わい、ほかのねぎにはない独特な甘さと香り。京野菜ブランドである九条ねぎの特徴を再現する油を作るために、油に関して長年培ってきた知識と技術を持つ山中油店に打診し、2012年に京都ならではのまったく新しい油が誕生したのです。