大阪旅行や出張のお楽しみが、お土産選び。面白ネーミングやアイデアに富んだアイテムが目白押しです。中でも大人気なのが「お好み焼せんべえ」（大阪の味本舗）。テレビ番組で大阪定番お土産No１に選ばれた実績もあり、枚数ベースでは、2001年の販売以来何と1億枚以上も販売しているそう。「キャベツ焼き」と「マヨネーズ焼き」の2種類の「せんべえ」は、お好み焼きがお菓子になるとこうなるのか！ と膝を打つ見た目と味で、一度食べるとはまる人続出。そのおいしさの秘密をご紹介します。
大阪の味本舗は、お菓子づくり70年の歴史をもつ会社。本物のたこを使った「たこ焼せんべい」や大阪弁の焼き印が楽しいカステラ「おおさかシティーウォーク」など、地元・大阪にこだわった人気商品を手がけています。「お好み焼せんべえ」は、大阪の下町で愛されてきたお好み焼きの再現をコンセプトに開発したそう。
「それまでにあったお好み焼きのお菓子は、甘かったり、せんべいにお好み焼きの具材を練り込んだりというものでした。そこで、甘いお菓子ではなく、本物の味に近いものを目指して開発に着手しました」と語るのは株式会社大阪の味本舗・取締役専務の小川慎一郎さん。
いかにしてお好み焼きの風味をせんべいで表現するか、製法から具材までとことん突きつめた結果、通常のせんべいのように鉄板ではさみ焼きにするのではなく、オーブンで焼く製法でさくさくの生地に。味つけはかつおだしを採用し、キャベツやエビなどの具材をトッピング。味わいも食感も本物のお好み焼きに近づけています。
具材は、同じ乾燥食材でもコストの安いエアドライ（熱風乾燥）ではなく、フリーズドライ（真空凍結乾燥)を使用しているのも大きな特徴。
「乾燥させると縮んで硬くなるエアドライは、生地の食感と大きく異なり、バランスが悪くなってしまいます。フリーズドライなら口に入れたときに生地と一体感のある食感が楽しめます」（小川さん）
形も存在感があるフリーズドライを使用したことで、見た目もリアルなお好み焼きのイメージになっています。ちなみに、商品名がお好み焼「せんべい」ではなく、「せんべえ」なのは、クッキー生地に近い焼き方をしているため、ストレートに「せんべい」と名付けたくなかったからだそう。細部までのこだわりにもお菓子メーカーとしての矜持が込められています。
おいしさの秘密を知ったところで、「お好み焼せんべえ」を実際にいただいてみました。
個包装の封を切ると、かつおぶしのいい香りがぷんと立ちのぼります。「キャベツ焼き」は、その名のとおりたっぷりのキャベツとエビの存在感、紅ショウガのピリッとしたアクセントがかつおだしの味つけを引き立てます。「マヨネーズ焼き」は、具材をまとめるマヨネーズ風味のクリームの濃厚さと青のりで、モダン&ノスタルジックな味。かみしめているうちにかつおの味が前に出てくるようです。
一口サイズでさくっと食べられるので、ほっとひと息入れたいときにぴったり。会社の休憩タイムに皆に配れば、会話も弾みます。お茶はもちろん、ビールにもよく合います。誰もがはまる「お好み焼せんべえ」、ぜひお取り寄せしてみませんか。
