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ブーム再来! 健康&美容を気遣うなら 「油屋」の豆菓子

2022/06/10

アンチエイジング効果が期待できる! と近年、注目を集めている豆やナッツ。
名古屋の地で創業して以来90年、職人による手作りにこだわって良質な豆菓子の製造・販売を行う株式会社油屋・代表取締役の谷川瑞郎氏のもとを、編集長のアッキーこと坂口明子が訪ねました。

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株式会社油屋 代表取締役 谷川瑞郎氏

—豆菓子屋さんなのに「油屋」さん。お豆と油とは、関係があるのですか?

谷川 弊社はもともと江戸時代末期から続く油問屋で、屋号が「油屋」なものですから。豆菓子の商いは昭和になってから、私の親父が始めました。

—ずいぶん大胆な転身ですね。

谷川 豆菓子屋としての創業は、戦争まっただ中の昭和17年。だんだん、ものが手に入りにくくなっていった頃です。そんな中、お菓子にも詳しかった親父は、戦前からつながりのあった菓子職人と一緒に豆菓子を作りはじめました。豆菓子といっても、身近なところで手に入る落花生やそら豆を油で揚げたものが主力だったようですが。戦後、食料も何もかもなくなりましたが、それでもできることをしたい、みなさんによろこんでもらえたらと豆菓子製造に本腰を入れるように。それが、現在の油屋につながっているのです。

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油屋の原点「フライビンズ」。皮もソフトで口の中に残りません。

—ナッツや豆はいま、健康や美容にいいと大注目されています。このブーム、長く豆菓子を作られてきた社長の目にはどのように映っていますか?

谷川 感慨深いです。私がこの仕事を始めたのは、ちょうど世の中にスナック菓子が台頭してきた頃でした。スナック菓子、さくさくして食べやすいし味もシャレているじゃないですか。一方、当時の豆菓子と言えば、硬いし、味も醤油味か塩味くらいでしたから、子どもさんや若い人たちになかなか手に取ってもらえない。そんなことがしばらく続きました。もちろん、われわれも職人たちと一丸となって食感や味の向上に努め、少しずつお客さんに認めていただけるように。ですから、またみなさんが豆やナッツに関心を寄せてくださるようになって、よかったなあというのが正直な気持ちです。

—豆菓子づくりにあたって、こだわっていることはありますか?

谷川 弊社のキャッチコピーは「大地からの贈り物」。われわれが作っているのは大地の恵みである豆やナッツあってこそのお菓子ですから、豆やナッツという素材の味を最大限活かすことが努めだと思っているんです。味や色も、でき得るかぎり自然のまま。みなさんに安心して召し上がっていただけるように、ていねいな仕事を心がけています。

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豆やナッツ、改めて見ると丸くコロンとして、かわいい!

—材料も国産のものにこだわっているのでしょうか。

谷川 100%国産が理想ですが、コスト的にむずかしいのが現状です。たとえば、国産の落花生の価格は中国産の12倍なんです。かつて、中国産の落花生にはいろいろ問題が出てきたことがありますが、それを機に規制が非常に厳しくなりました。弊社ではその中でも、お客様に安心・安全、そしておいしさをお届けできるものだけを選んで使っています。

—たくさんの商品を扱っていらっしゃいますが、とくに人気の高い商品は?

谷川 「大粒しょうゆピーナツ」と「濃い抹茶 お抹茶大豆」、「ブラックコーヒーピー」です。「大粒しょうゆピーナツ」は、私が油屋に入ってすぐに「ソフトな食感のものを」と言われて2年がかりで作ったもので、いまも人気の高いロングセラー商品です。「濃い抹茶 お抹茶大豆」は国産大豆を宇治抹茶パウダーでコーティングしたもので、素材がほぼ大豆ということと抹茶の上品な味が人気です。

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人気の3点。左から「濃い抹茶 お抹茶大豆」「大粒しょうゆピーナツ」「ブラックコーヒーピー」。
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大粒の落花生を香ばしく入り揚げ、たまり醤油(なんと、松坂の某高級牛肉店で使用しているものと同じ!)で味付け。
カリッ、サクサクッと軽やかな歯ざわりです。
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カリッと煎りあげた国産大豆をきな粉で包み、宇治抹茶パウダーでコーティング。
抹茶のほろ苦さが、大豆の素朴な甘さにマッチ。
ひと噛みするとサクッと軽やかな食感、口の中で衣がほろほろと砕け、抹茶の香りが鼻を抜けていきます。
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意外となかったコーヒーがけのピーナッツ。こちらは南アフリカ産、もっとも小さいタイプのピーナッツを使用。

—「お抹茶大豆」のパッケージは一見、豆菓子というよりお茶のように見えますね。

谷川 中身がよく見えないですもんね(笑)。実は、この商品は包材選びで苦労しました。抹茶は紫外線にとても弱くて、蛍光灯の光に当たるだけでも色があせてしまうんです。抹茶は、味はもちろん色も大事ですよね。そこで、光を遮る黒色の袋を探し、中身が少し見えるように窓をつけたこのパッケージになりました。でも、「これじゃあ、何が入っているのかわからない」という声もありまして……。

—高級感があって、いいと思います。商品名も真ん中にどん、と書かれていますし。

谷川 そう言っていただけると、うれしいです。こちらは弊社の商品の中でも食感がいちばんソフトで、口の中に入れると抹茶味の衣がほろほろと溶けていくので、ご高齢の方にも安心して召し上がっていただけます。

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中心の大豆に小麦粉入の砂糖水をかけ、きな粉の衣をまとわせ、抹茶パウダーでコーティング。
ほぼ同心円状に衣をかけていくのには職人の高度な技術を要するとか。

—「ブラックコーヒーピー」にはどのような特徴がありますか?

谷川 「ひと味違う大人の女性」をイメージして作った商品で、小粒のピーナッツをブラックコーヒーパウダーでコーティングしています。口にしたときは苦みが強く感じられますが、噛むとほどよい甘みが出てきて後を引くんです。ほかにココア味で甘めの「ココアピー」もあって、そちらのほうが女性向きかなと思っていたのですが、圧倒的に女性に人気なのは「ブラックコーヒーピー」です。

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しょうゆピーナツの濃口醤油味には、やっぱり日本茶!
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お抹茶大豆には、谷川社長おすすめの紅茶を合わせてみました。
おいしいのはもちろん抹茶と紅茶、Wのお茶効果が期待できるかも!?
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ブラックコーヒーピーとブラックコーヒーの組み合わせ。苦さの中にほんのり甘みが感じられ、まさに大人の味です。
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「シャルドネを飲みながらお抹茶大豆をいただくのが好き」と谷川社長。
たしかに、すばらしいマリアージュ! そしてブラックコーヒーピーにウイスキーを合わせてみたところ、こちらも相性◎。

—ご紹介いただいた3つの商品だけでも、小さなお子さんからご高齢の方まで、みんながおいしく楽しく味わえるようにと、ものづくりに励んでいらっしゃることがよくわかります。今後、どのような展開を考えていらっしゃいますか?

谷川 まずは「職人の手作り」にこだわり続けたいと思っています。豆菓子は何ていうことのないように見えますが、製造の過程では職人の長年の経験による勘と技術がものを言います。ところが現在、職人も高齢化が進み、大切な技術をどうやって守り、つなげていくかが目下の課題です。後を継ぐ人たちを絶やさないためにも、魅力的な商品を作り続ける。さらに、お菓子としてだけでなく、豆やナッツを料理や製菓の材料としてみなさんの生活の中に取り入れていただけるような商品の開発、情報提供をしていきたいと考えています。そうすることでみなさんに健やかな毎日を過ごしていただけたら、こんなにうれしいことはありません。

—健康と美容には豆とナッツ、ですね! 素敵なお話をありがとうございました。

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「大粒しょうゆピーナツ」(200g)
▶価格 ¥410(税込)
▶店名 油屋
▶電話 052-522-3555
▶定休日 日曜・祝日(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
▶商品URL https://www.aburayaonline.shop/%E5%95%86%E5%93%81/%E8%B1%86%E8%8F%93%E5%AD%90/#cc-m-product-13051806987
▶オンラインショップ https://www.aburayaonline.shop/

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「濃い抹茶 お抹茶大豆」(100g)
▶価格 ¥432(税込)
▶店名 油屋
▶電話 052-522-3555
▶定休日 日曜・祝日(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
▶商品URL https://www.aburayaonline.shop/%E5%95%86%E5%93%81/%E8%B1%86%E8%8F%93%E5%AD%90/#cc-m-product-13051821687
▶オンラインショップ https://www.aburayaonline.shop/

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「ブラックコーヒーピー」(100g)
▶価格 ¥378(税込)
▶店名 油屋
▶電話 052-522-3555
▶定休日 日曜・祝日(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
▶商品URL https://www.aburayaonline.shop/%E5%95%86%E5%93%81/%E8%B1%86%E8%8F%93%E5%AD%90/#cc-m-product-13015564787
▶オンラインショップ https://www.aburayaonline.shop/

<Guest’s profile>
谷川瑞郎氏(株式会社油屋 代表取締役)

1951年 愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後6年間の修行を経て家業を継ぐ。2007年より代表に就任。「大地からの贈り物」をキャッチフレーズに掲げ、昭和の時代から受け継がれる職人の技と味を後世に残すべく日々奮闘中。「美味しいお豆」にこだわるのはもちろんのこと、時代が流れても変わらぬなつかしい味、優しい味を提供し続けている。

<文・撮影/鈴木 裕子 MC/菅野 真央 画像協力/油屋>

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